『ひ』が上手に書けないのは『ひょうきん族』のせいなのか検証してみた

当教室の趣味・実用コースでは『ひらがな』に取り組んでいる生徒さんが非常に多いです。

文章を書くときに、ひらがなは文章全体の7割程度を占めるとも言われています。…ということは、漢字が多少アレでも、ひらがなをマスターすれば、手紙や文書全体の見た目が格段にアップするのです。

生徒さんは毎回、半紙に『いろはにほへと…』を小筆で練習して字形を把握し、形を覚えたら、連綿線(れんめんせん)が入った続け字を書く練習をします。

連綿線とは、文字と文字を結ぶ線のこと。
最近では、中谷美紀さんの結婚報告の達筆ぶりが話題になりましたが、あの文章で多く使われているのが連綿線。冒頭の『謹んで』の『ん』と『で』が繋がっていますよね?これが連綿線です。

本題に戻って…。

先日のレッスンで「ひ」を書くとどうしても縦長にベローンと伸びてしまうという生徒さんが、

「私が『ひ』を上手く書けないのは、小さい頃『ひょうきん族』を見すぎたせいだと思うんです!」

と真顔で言い出しました。

こちらが生徒さんが書いた『ひ』↓

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私も「オレたちひょうきん族」は毎週見ていました。当時、我が地元岩手県には民放が2チャンネルしかなく、1週遅れの土曜日夕方に放送してたっけ。(だから「8時だヨ!全員集合」との裏番組かぶりが無かった!)

タケちゃんマンとか、ブラックデビルとか、アダモチャンとか、ホタテのロックンロールとか懐かしい…。

番組ロゴも、フジテレビらしいポップな書体で、たしかに、特に強調された『ひ』が印象的でした。

…にしても。さすがに「そんなことはないでしょ!」と思いながらも、ネットに出ていた番組ロゴ画像を模写して…。

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本当に似ているのか検証してみました。

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「ほんまや!」と明石家さんま風に言いたいところだけど、そこまでは行かないか…。
生徒さんが書いた『ひ』と、番組ロゴの『ひ』は、左右対称感はあるものの、どちらも下にベローンと伸びていて、確かに生徒さんがひょうきん族のせいにするのも分からなくもない。

ひょうきん族の『ひ』になってしまうのは、下の部分がボテッとしてしまうのが原因。
ポイントは、下に向かってふくらむように書いて、一番下で一旦休む。
その後は上に跳ね上げるように早めにペンを動かしてあげると、形が上手くまとまります。

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私が思う『ひ』の見た目は、バナナの皮をむいて逆さにしたイメージです。

シュッとした『ひ』を目指して頑張りましょう!

 

苦手なひらがなを強化できます!日常生活に役立つ「趣味・実用コース」はこちら↓

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美しきおひとり様、小野小町の歌を書く

今日は、しら珠の手習い「ひらがなで美しく書く百人一首講座」第1回。記念すべき初回は、小野小町。桜が散ったばかりの東京の今にぴったりな句を選びました。

 

花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに

 

桜の花が散って色あせていく姿と、自分の容姿の衰えを重ね合わせ、その憂いやむなしさを詠んだ歌です。

この句は、「修辞法」「掛詞」などが使われているのですが、

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※あー、古典の授業で習った!懐かしい!

 

何よりこの句がすごいのは、「自分のことを桜の花の美しさに例える自信」に尽きます。その自信、欲しい…。

小野小町の美しさがどのようなものだったのか、本当のところは謎で(30年位前の男性の「ソース顔」「しょうゆ顔」じゃないけど、時代によっても顔の美しさはトレンドもありますし)、平安時代は、歌が詠めるのが大事なモテ要素だったと言われています。

六歌仙の中での唯一の女性であった、人気歌人の小野小町が貴族社会の中でモテたのは当然なんでしょう。

 

というようなお話をしながら、次はひらがなの書き方の説明へ。今月のお手本はこちら。

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ひらがなはくずし過ぎず、実用的な場面で有効活用できるように、3~4ヶ所の連綿線のポイントを入れたお手本をご用意しています。

もし、連綿線美しい本格的な「かな」にチャレンジしたい方は、こちらのお手本もご用意。

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花の以ろ八 雲つり二介里奈 い多つら耳 和可美与二ふる 難可面せし万二

 

ここでちょっと寄り道。
この仮名は「変体仮名」を使っています。お蕎麦屋さんやうなぎ屋さんの読めない字、見たことありませんか?あれです。

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今は、一音で一字のひらがなが充てられていますが、昔は、一音で複数の字が仮名として使われていました。
例えば、今使われている「あ」は「安」が変形したものですが、昔は「阿」「悪」「愛」などが元になった「あ」もあったのです。

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ということで、本編に戻ります。

かなは、縦の線を美しく書くのがポイントなので、「の」「り」を繰り返す書く練習で、筆慣らしをします。

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コツは、肘を引きながら書くこと。

その後、いよいよお手本を見ながら練習です。

最初は、細い線をおそるおそる書いていた参加者の皆さん。徐々に書くスピードが上がり、リズム感も良くなっています。

おっかなびっくりでゆっくり書いていると、集中力が持たなくなり、下の句を書く頃には力尽きてしまったり、縦書きの流れが滞ってしまうので、ある程度のスピード感とリズム感はとても大事なんです。

かなに果敢にチャレンジしてくださった参加者の方も。

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初めてとは思えない、線の太細の表現!素晴らしいです!

・表現の幅が広いのが楽しい
・線が硬くなりがちなので、女性らしいしなやかな表現が出来るようになりたい
・変体仮名のことがもっと知りたい

などのご感想をいただいた今回の講座。

次回は、5月12日(土)13時~開催いたします。「小筆持って字を書くなんて何年もやってないわ…」という方も、筆の持ち方から指導いたしますので、安心してご参加いただけます。
お申し込み・お問い合わせは、こちらからどうぞ!

指が痛くならない!正しいペンの持ち方とブレない線の引き方

今年に入って、当教室でペン字のレッスンを始める方がグンと増えております。ありがとうございます。

レッスンを始める前にお悩みを伺うと、字の形に関することだけではなく、

・丁寧に書こうとして、力が入りすぎてしまう
・指がすぐに疲れて、字を書くのがしんどい
・字を書き続けていると、ペンだこが出来てしまう

といったお答えが…。

これらのお悩みは「ペンの持ち方」が原因です。

書道教室「書工房しら珠」のレッスンでは、ペンの持ち方と縦線・横線の引き方の指導にも時間をかけていますが、レッスン中にペンの持ち方を再度チェックして「字を書くのがとても楽になった」という声を多くいただいていますので、ブログでも改めてご紹介します。

① ペンは、親指と人差し指でつまんで、中指を軽く添える

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ペンと指が接する場所は、親指の腹、人差し指の腹、中指の側面(人差し指側)。     

まず、ペンを親指と人差し指で軽くつまんでみましょう。場所は「ペン先から3cm程度」の位置がベストです。

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その後に、中指を軽く添えます。

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ペンの軸を中心に、3本の指が正三角形の位置関係にあるか、チェックしてみましょう。

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② ペンは、紙に対して60度くらいの角度になるように傾ける

ボールペンの場合、ボールが回転してペンからインクが出やすい角度は、60度から90度くらいです。

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この時に、小指の外側と小指球を紙の上にくっつけましょう。

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筆圧が強すぎたり、ボールペンを傾ける角度が足りないと、ペン先の中でボールが上手く回転せずにインクがたまり、線を引いた時にインクがドバッと出て、字がダマになってしまうこともあります(泣)

③ 線を引く前に、小指を「クッ」と軽く握る

小指を軽く握ることで、指の力が肘に伝わり、体の軸が安定して、線を引く体勢が整います。

④ 小指の外側を紙の上にスーッと滑らせるように、肘を引きながら線を引く

小指の外側で紙をこすっているような感覚で書いてみましょう。
小指に意識が行くことで、3本の指には力が入らなくても、スムーズにペンが運べるはずです。

下の画像のように、指先や爪の色が白くなっていたり、人差し指の第2関節が直角に曲がっているのは、指に力が入っている証拠。

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最初のうちは、筆圧が弱まることに不安を覚えて、つい人差し指に力が入れたくなってしまいますが、小指を意識することで「筆圧をかけすぎなくても、字は美しく書ける」ことを実感してみてください。

ペンの持ち方の解説動画ができました!
YouTubeでぜひペンの持ち方の再確認を!


【おまけ①】正しい持ち方をサポートするグリップを使ってみよう!

正しいペンの持ち方を習慣づけるためには、指を正しい位置に配置するの助けてくれるグリップに頼るのも一つの手です。

未就学児~小学1~2年生向けのグリップは数多く販売されていますが、実は大人向けのグリップというのもあります。ペンの太さに応じて、シリコンゴムを使ってペンがぐらつかないように調整も出来ますので、是非ご活用ください。


【おまけ②】筆圧をかけなくても書きやすいペンを使ってみよう!

ボールペンには、油性、ゲルインク、エマルジョンなど、様々なインクの種類があり、書き味もそれぞれ異なりますが、特に、ゲルインクタイプは、筆圧をかけなくてもインクが出やすいので、書く時にラクです。

おすすめのボールペンは、こちらの記事にまとめていますので、是非参考になさってください。

当教室のレッスンを受けた方からは、

・筆圧が強いために男らしい字だったのが、柔らかな字を書けるようになった
・会社の伝票やメモなどが、楽に書けるようになった

という声もいただいています。

会社名、住所、家族の名前、好きな人の名前(!)など、あなたの苦手なあんな字やこんな字も、美しく書けるコツをお伝えしています。

教室の雰囲気を味わってみたい方、自分の名前を何とかしたい!という方は、まず「ペン字・筆ペン1DAYレッスン」へ↓

継続して受講したい方、短期間でクセ字を直したい方は、全6回の短期集中の「ショートコース」から↓

ショートコースを終えた方は「実用コース」へ。宛名書きや一筆箋の文章書きなど、日常生活で活用することを想定した練習ができます↓

小筆を使って連綿線が美しい「続け字」が書けるようになりたい方、書道を基礎から習いたい方には、毛筆の趣味・実用コースもございます↓

「それ、この前言われた!」~脳内手本を思い出せたら、字は必ず上達する

ほぼ月1回のペースで開催している講座「音と形から「五十音・ひらがな」を学ぼう」

毎回、この講座の前半は、ひらがなの音に込められた意味を読み解く勉強会をしています。

 

例えば、

目と芽(外界を認識する)
鼻と花(目立つところ、中心にある)
身と実(なかみ)

のように、日本語は、人と植物を同じ視点で捉えている言葉が多く、本来の意味は実は一緒!というお話から、ひらがな一音一音の持つイメージや感覚をふくらませ、古の時代の日本人の世界観や大らかさを学んでいます。

 

後半は、ひらがなを書く練習。

今は「いろは歌」を書いていますが、文章を書く時のひらがなの割合は、全体の7割程度と言われているので、多少漢字が残念な仕上がりでも、ひらがなを押さえておけば、パッと見の美しさが格段に上がります。

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手紙を読む相手が便箋を開いた時、上司が付箋のメモを見た時、パッと見た印象で文章を読みたいと思わせるどうか…。

第一印象で「あ、この子とデートしたい!」と思わせるかどうかと一緒です。

本当は素敵な内容の手紙でも、読む気を無くしてしまったら元も子もありません。
もちろん「いや、本当はこういういいところもあるんです」と、フォローをすることは出来ますが、スタート地点がマイナスで、プラスに持って行く作業は骨が折れるなぁ…と思ったら、相手へのマナーとして第一印象を良くすることは大切。これで損することは何もありません。

講座にいらっしゃった方からは、日常生活で字を書く時に、

「あ、ここの書き方、この前の講座で言われたことだ!」

と思い出す回数が増えてきた、という嬉しいお言葉もいただきましたが、練習の回数を重ねる度に、自分の脳内手本はアップデートされていくので、理想の字形を表に引き出すことが段々容易になっていきます。この作業の繰り返しが、確実に美文字に近づいていきます。

毎回、頭と手がフル回転の2時間。次回は1/27(土)13時~15時に開催です。
お申し込み、お問い合わせはこちらまで!

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気持ちが収まると字が収まる

昨日の書道教室「書工房しら珠」のレッスンでの出来事。度々名言が飛び出す生徒さんから、また新たなお言葉が!

一枚目を書き終わったところで、いつもなら美しく書けるはずの場所が、今日は何だかバランスが悪いなぁ…ということに気がついたので、

「2文字目までは落ち着いてたけど、3文字目から何かが爆発しました?」

と伺ったところ、日中の仕事のトラブルを引きずっていて、一旦墨を摺って落ち着いたものの、途中(3文字目)からつい仕事のことを思い出してしまったと…。

仕事のことを思い出してしまったタイミングと、字の乱れたタイミングの一致を指摘したことで、

「占い師みたい!字って、そんなに正直に内面出ちゃうの!?」

と、かなり驚いていらっしゃいました。

終盤は4文字のバランスも収まるべきところに収まり、最後は花丸も。

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「気持ちが収まると、心も収まるんですね!」

という言葉と共に、晴れやかな笑顔を取り戻して、教室を後にされました。

ちょっとした心の乱れは字に如実に表れます。

現在、墨汁を使わずに墨を磨ってから字を書き始める書道教室はあまり多くありませんが、「書工房しら珠」では、書く前の10分程度を墨を磨る時間に使います。

手間をかけてでもこの時間を作っているのは、心を落ち着けて、最高の状態で書に臨んでいただくため。気持ちの乱れを引きずったままでは、最高のパフォーマンスは出来ません。

墨を磨っている間に、仕事の愚痴を聞いたり、ちょっとした悩みを伺うこともありますが、それも、書く方へ気持ちを高めるための大切なひととき。

そんな会話や墨の香りも手伝って、心をまっさらにして取り組む書道は、字の上達だけではなく、セラピー効果も抜群。レッスン後は皆さんスッキリとした表情でお帰りになります。

仕事帰りのストレス解消にお酒を飲むのも楽しいですが、静かな空間での書道もオススメです。

期日前投票で、候補者の名前が格段に美しく書けた!

「90分で結果にコミット!あなたの字が見た目3割増しになるペン字講座」お越しくださった皆様、ありがとうございました。

ライ○ップ的な講座名にしたので、ビフォー・アフターをしっかりお見せしようと思ったのに、講座あるある…結果の写真撮ってない…んもう、これじゃあ、詐欺みたいじゃないか…。

 

この講座だけではなく、ペン字の単発レッスンでは、90分ひたすら書くことはしません。

手書きは「頭・心・体」に効く

という「理論」を講座の前半でしっかりインプットしてから「実践」をしていきます。

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皆さん真剣に書いています。途中、子供のときにやったような遊びも実験として取り入れつつ、簡単に字がイイ感じに見えるコツをお伝えしました。

講座に参加してくださった皆様からは、

・字を美しく書くためのポイントが分かったので、普段から意識していきたい
・「小指」が書く時に重要だということ、脳に良いことに驚いた
・美しい文字の持つ魅力と奥深さを感じた

といった感想をいただきました。ありがとうございます。

 

そして、早速実生活に役立った!というタイムリーなご感想はこちら↓

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即現場で実践して、成果を肌で感じることで、手書きの魅力に気づき、美文字への道が築かれていきます。

パソコンやスマホにより、手書きの出番は減っていますが、手書きは良いことばかり。講座を通じて、普段から「書く」ことを意識していただけると嬉しいです。

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・「まずは自分の名前を何とかしたい!」という方は「ペン字・筆ペン1dayレッスン」がオススメ!詳細はこちら。グループでの参加も大歓迎です(4名まで)

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書きたい字を思いのままに~甲骨文字を学んで想像力を広げる

昨日の、放課後デイ レインボースターでの授業は「創作」。

創作する字は、漢字一文字と決めていたので、想像力を広げる参考になればと、甲骨文字のクイズを出してみたり。

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これは、奇想天外な答えもたくさん飛び出して、とても盛り上がりました!

いざ、書く字を決めるときは、自分の国語辞典や漢和辞典を持ち出して、超真剣に題材を選定。

 

字の意味に合った人生を歩んでみたい

好きなアイドルの一文字を書きたい

課外学習の思い出を字に託したい

 

など、様々な思いで題材を選んでいました。

 

お手本を書くときは、

 

なぜその字を選んだのか?

その字を見ると、どんな気分になるか?

 

などヒアリングしながら、子供たちのイメージに近づくようにお手本を書きました。

 

共通のお手本を練習する時も真剣そのものですが、今回は、

 

自分で選んだことへの喜びで、いつもよりも表情豊かに書き続ける子

選んだ字に恥じないようにという思いで、休憩も惜しんで一心不乱に取り組む子

 

など、いつもと違う表情が垣間見えたのが印象的でした。

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ハガキサイズですが、堂々とした出来栄え!

こちらの作品は、11月下旬に大田区内で展示される予定です。

【縦書きを美しく見せるコツ】「しりうす」を伸びやかに書こう!

昨日は、書道教室「書工房しら珠」にてプライベートレッスン。
生徒さんは、都内でエステサロンを経営されていらっしゃる40代女性。

「お客様への暑中見舞いを筆文字で書きたい」との要望にお応えして、実用書の筆ペンレッスンを行いました。

普段、カルテでメモをとることが多いものの、筆ペンで字を書くのは、年に1度あるかどうか。のし袋への名前書き以外に、筆ペンを持つことはほとんどないとのこと。

使い慣れていない筆ペンで、いきなり葉書に書くのは、スポーツ選手がストレッチせずに試合に臨むようなもの。

なので、まずは筆慣らしをしてから、文章の練習です。

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縦書きの文章は、ある字を伸びやかに書くだけで、縦の流れが強調されて、文章の見栄えがグンと良くなります。

その字とは、

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「しりうす」

「縦線」が伸びやかに書けないと、文章の縦の流れが悪くなり、少し読みにくい印象を与えます。また「しりうす」の書き終わりの方向がまちまちな場合、字の印象も子供っぽくなりがちです。

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「しりうす」の書き終わりは、筆先を上や横に向けず、自分に引き寄せる(下に持っていく)ように意識してみましょう。
他が多少ブレていても、これらの字が書けたら、大丈夫!何とかなります。

お手本は、字典やかなの法帖を見ながら、生徒さんにイメージに近い字を選んでいただいた後で書きました。

90分のレッスンで、縦横の線の太さにもメリハリが出て、涼やかな筆文字が完成!

かもメールなどの官製はがきは、表面がツルツルしているので、筆ペンでの練習は、半紙よりもコピー用紙に書いた方が、本番に近い状態で練習が出来ます(^_^)

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↑お手本も、もちろんコピー用紙に

 
生徒さんは、

「筆の太さのコントロールが少しずつ出来るようになったので、毎日筋トレのように筆慣らしをして頑張ります。この後、暑中見舞いを出すのが楽しみです!」

と仰っていました。

プライベートレッスンは、お好きな場所でお好きな時間に、ご自分のペースで学べます。今回のお客様のような緊急事態(!)にも、対応しておりますので、字でお困りの方、お問い合わせください(^_^)

 

東京・恵比寿の書道教室「書工房しら珠」では、日常生活に生かせる「趣味・実用コース」や、
プライベートレッスン、グループレッスンなど、生活スタイルに応じて各種レッスンを取り揃えております。
コースの詳細はこちらをご覧ください。

書道教室〜料金〜

占い師ではないけれど、書道であんなことやこんなことが分かるのです

毛筆の「趣味・実用コース」で、課題の楷書に取り組まれている生徒さん。
毎回、とても伸び伸びした気持ち良い字を書かれるのですが、今回は全く字の形が定まらず、何やら困っている様子…。私も生徒さんと「なぜだろう…」と一緒に悩む…。

そして、私があることに気づき

「あ!この線が上手く書けた!と思った瞬間に、80%位書き終わった気になってるでしょ!?」

と一言。すると、生徒さんは、

「バレました!?やっぱり字って性格が出るものなんですね。すごい!」

と驚きと納得の表情を浮かべていました。

 

なぜそれが分かったか…。

会心の点や線がひけた後の次の画が、見事にバランスを崩していたのです。

 

私は占い師ではありませんが(勉強をしている「ホロスコープ」の視点でアプローチをすることはあります)

「どうして、そんなことまで分かるんですか!?」
「何だかカウンセリングされているみたい」

といった類いのことを度々言われます。でも、それは私が特別なことをしている訳では全く無くて、線のブレや字の形を見ただけで、

どこで気持ちが切れたのか
途中で気持ちを立て直して書けたのか
はたまた立て直せず、そのまま諦めて筆を運んでしまったか

全てが分かるから。

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生徒さんは、ご自身曰く、すぐに「ま、いっか!」と思ってしまう性格とのこと。私の指摘にどこか思うところがあったようで、若干ションボリとしていました(^_^;)

書道を通じて、100あるチカラの出し方を一気に使わず、上手くコントロールする術を身につければ、日常生活でも、諦めずに続ける力が身につきます。

一つの作品を仕上げるには、最後まで気持ちを切らさず、上手にペース配分をするのも大切。常に自分との戦い!
書道を通じて学ぶのは、キレイな字を書くだけではありません。自分の性格に改めて気づくきっかけ作りにもなります。

 

書工房しら珠のレッスンは、毛筆・筆ペン・ペン字から、グループ・プライベートレッスンまで、全7コース。
お好きなコースをお選びいただけます。

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肉ばかり食べていたら、野菜もたまには食べたくなるでしょ!?

今日は、書道教室「書工房しら珠」に、10年以上の付き合いになる書友が来てくれました。

私は「墨遊楽」という書道サークルに所属しており、今日来てくださった書友も含めた数人で、毎年グループ展を開催しています。とても自由な作風の作品が集まるので、私もかなり刺激を受けているのですが、今年は何やらいつもと違った気配が…。

ここに来て、臨書に改めて向き合う!

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臨書は、日本や中国の古典を手本として真似て書くこと。人によって解釈は違いますが、私は、

・体幹を鍛えるための筋トレ
・自分の書道の引き出しの中身を増やす作業

のようなものだと思っています。

好きな創作をやっている時間も、自分を解放する大切な時間ですが、長く続けていると、作品の深みが出なくなったり、表現のバリエーションが枯渇して、行き詰まることが多くなってきます。

好きなことをやっている時ってとても楽しいですが、さすがに毎日続くと、最初の「好き」のモチベーションが続かなくなるもの。

大好きな肉ばっかり食べてたけど、健康維持には野菜も必要よね( ̄∇ ̄)

みたいな感じです。

何事もバランスが大切!

基礎を再び固めると、創作の表現の幅がグンと広がり、書道が更に楽しくなります。

今年のグループ展は、いつもと違ったテイストの作品が集まりそうで、とても楽しみです(^_^)

「書道はやったことがあるけど繊細な『かな』もやってみたい」
「ブランクがあるので、もう一度基本からやってみたい」
などといったご希望には、趣味・実用コース、趣味・創作コースでお応えします。体験レッスンも受付中です。

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美しい字を書きたかったら「イケてる私!」を演じてみよう

最近、レッスンに来てくださる生徒さんから、

「書道を習い始めてから、普段の字を丁寧に書くことを意識するようになりました!」

という声を良く聞くようになりました。と同時に、

「今まで、どれだけ無意識に字を書いてたんだろう…」

とも。

日常生活に「書道の心」がさりげなく入り込んでいるのが、この上なく嬉しい!
そして、ここにまさに、字の上達の秘訣があります!

心理学や自己啓発関連の書籍やウェブサイトを見ると、

・無意識を意識化する
・マインドフルネスで『今』を意識する

などという話がたくさん出てきますが、書道で「自分の字」と向き合う時は、まさに、これらのことが重要になってきます。

書道に置きかえると、

「とめ・はね・はらい…一つ一つの動きを意識しながら書く」

これが、一番の上達の秘訣です。

いざ、書くときに、ビクビクしながら書いていては線も萎縮しますので、特に字を書くスピードを求められる場面でなければ、

「私は、美人女流書家!これから、周りが惚れ惚れするような字を書いてみせるわ!」

と、心の中で宣言し、

「美しく字が書けて、イケてる私☆」(←表現が古くてすみません…)

を演じてみるのです。それはもう大女優並みに!ここで大切なのは「自分を褒めながら書くこと」です。

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それだけでも、気分良く伸び伸びとした線が書けるようになってきます。是非お試しあれ♪

 

書道教室「書工房しら珠」では、お礼状の書き方や、暑中見舞い・年賀状など、字を書くことに関する各種お悩みも、レッスンで解決いたします。

日常生活で書く字を何とか美しく書きたい・・・というあなたは「ペン字・筆ペン実用コース」

書道教室〜ペン字・筆ペン実用コース〜

墨を磨りながら、心を落ち着けて書道に取り組みたいあなたは「趣味・実用コース」「趣味・創作コース」。

書道教室〜趣味・実用コース/趣味・創作コース〜

いずれのレッスンも、開講日に承っております。

書道教室〜開講日〜

お問い合わせは、こちらまでどうぞ。

【筆ペン1dayレッスン】名前を書くのは誰のため?

会社・役所に提出する書類やご祝儀袋など…自分の名前はほとんどの場合「誰かのために書くもの」だからこそ、お名前を書く行為は、誰もが「ないがしろに出来ないもの」「失礼があってはいけないもの」「だからこそ、ちゃんと書かなきゃダメな気がする」と思っているんですよね。

こちらは、先日の筆ペン1dayレッスンの様子。皆さん真剣そのものです。

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↑筆慣らしのグルグル、ジグザグも美しい!

 

全90分「筆ペン1dayレッスン」は、おおよそ以下のような流れで進行します。

10分 お手本なしでお名前を書く

20分 美しく字を書くためのコツを伝授(自分が書いた字をじっくりと見ながら、理論を頭に叩き込みます)

10分 休憩

20分 筆ペンで筆慣らし(太さが自由に操れるように、筆の動かし方・筆圧のかけ方を学びます)

20分 お手本をお渡しし、数回お名前を書く練習

10分 のし袋に清書して完成!

90分間ずーっとひたすらお名前を書いている訳ではないのです。
書くことの繰り返しで、美しい文字を身体に染み込ませることもとても大切ですが、理論をしっかりと入れることで、練習時間を短縮することが出来ます。
野球やテニスの素振りでも、

「闇雲に100回振るよりも、正しいフォームを覚えて1回振った方が確実に身につく」

と言われています。回数をただこなせば良いということはありません。
筆ペン1dayレッスンでも、お名前は10回も書きませんが、理論をしっかりとインプットしていれば、必ず結果は出ます。

 

今回のレッスン後は、

・苦手だと思っていた字が美しく書けて、名前を書くのが好きになりました
・余白を意識するだけで、字の印象がグッと大人っぽくなることに驚きました
・ちょっとしたコツをつかんだだけで、スイスイ書けてビックリ!

などの感想をいただきました。ありがとうございます。
自分の名前を満足に書けた時の、生徒さんの晴れやかな表情、自信にみなぎった眼差しが印象的でした。

 

名前をキレイに書けるようになりたい!
ペン字の練習に本格的に取り組みたい!
というあなたは、90分で必ず結果が出る「ペン字・筆ペン1dayレッスン」からどうぞ。受講を希望される方はこちらまで。
毎月更新している開講日からご希望の日時をご連絡ください。なお、土日祝日ご希望の方も、スケジュール調整出来次第承ります。

レッスンの詳細はこちらをご覧ください↓

書道教室〜ペン字・筆ペン1DAYレッスン〜