「なんか違う」と思ったら、その違和感を言語化する

レッスン中、私が添削をするために、朱墨を付けた筆を持って生徒さんにじわりじわりと近づいていくと、生徒さんが残念そうな表情を浮かべて、私のことを見ながらこう言います。

「先生、上手く行きませんでした。なんかバランスが悪いんですよね…。」

うん、確かに。お手本と見比べると、どこか違和感がある…。

 

でも、この「なんかバランスが悪い」と思ってしまう「違和感」について、具体的に

「どこがどのようにバランスが悪いと思います?」

と聞いてみると、

「ん~…」

と黙り込んでしまう。

 

書道に限らず、「なんか違う」んだけど、それが何かが分からない…でも、モヤモヤして伝えられない…という経験ありませんか?

私もあります。書道のレッスンでは、その違和感を的確に伝えられるのに(仕事だから、出来なければ逆にマズい)、普段の生活では、「んあ゛ーーっ!」と心の中で謎の叫びをしたりとか、言葉に出来ないモヤモヤがたまることも度々。

「なんか違う」と思うことはとても大切。でも、そこからもう一歩踏み込み、「なんか違うこと」を掘り下げて、その違和感を言語化することは、もっと大切だと思っています。

 

ここで、サンプルを一つ。

一番左に書いてある【春】という字のお手本と、①と②の【春】の違いを見比べてください。
お手本と見比べて、変だな?と思うところはどこかを説明してみましょう。

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答えは、ブログの最後に!

 

字が上達するためには練習量も必要ですが、この違和感の正体をつかむことなく「なんとなく書けていない」状態を抱えたまま、ただ闇雲に書く枚数を重ねても、あまり意味はありません。

私のレッスンでは、この「違和感の正体を明らかにする」ために、どこがお手本と違うのかを、生徒さんの口から出来るだけ具体的にお話してもらうようにしています。
(というより、最近は、添削する前に「ここがお手本と比べて△△だったのでダメでした…」と的確におっしゃってくださる生徒さんの方が増えていて、心の中でニヤリとしています。)

つい、朱墨や赤ペンで先に添削したくなってしまうのですが、一方的に違いを指摘するよりも、生徒さん自らが言語化した方が、自分で点や線の位置関係を論理的に考えることが出来るようになり、身につくスピードが早まります。

まずは「自ら違いに気づくこと」を大切に、その気づきをサポートするのが講師の役割だと思って、レッスンをしています。

 

「違和感を言語化する」と一口に言っても、自分にしっくり来る適切な言葉を引っ張り出すためは、経験や語彙力、何か別のものに例えるための幅広い知識なんかも、きっと必要で。

日常生活の様々な場面でモヤモヤした状況があった時に、「そう!これよ、これ!」というスッキリと晴れ晴れした気持ちまで、自分の力だけで持っていくのは、難易度の高い作業な気がします。

字を何とかしたいけど、自分ではどうしたら良いか分からない時に、私たちのような書道講師がいるように、何とかしたいと思っても答えを出せない時は、どんどん人やモノの力を借りるのがオススメ。

気の置けない友人でも良し、友人に知られたくなかったり、面倒なことに巻き込んでいるようでイヤだなぁ…という場合は、第三者となるプロの講師やカウンセラーなどでも良いでしょう。相談することがそもそも面倒であれば、音楽や本やアートに触れることで、解決に向けてのヒントが得られることもあるかもしれません。

カウンセラーや講師という名のつく人であったり、作家やシンガーソングライターなど、表現をする人は「違和感を言語化する」ことで「心のモヤモヤを解消する」のも仕事の一つ。カウンセリング、指導、音楽、小説、エッセイなどは、「そうそう!私もこれが言いたかったんだよ!」という気持ちを得るためのサポートをする役割も担っていると思っています。

いきなり自分で言語化することが難しかったら、誰かが言ってくれている「違和感」に対して、共感することがまず第一歩。

日常生活で、相手に「なんとなく」伝えたことで誤解を与えてしまったり、面倒だから言うのをやめてしまったがために、更にモヤモヤするような出来事が自分に跳ね返ってきたりすることも、この「違和感を言語化する」力をつけることで少なくなるかもしれません。自分への大いなる戒めも込めて…。

 

<答え>
① 1画目~3画目、横画の線3本の長さが全て同じ、線の方向がすべて一緒(線にそりや伏せがなく、全て右上がり)
  左はらいと右はらいの角度が狭くて、下に伸びすぎている
  右はらいの最後、右へのはらう前に角度が変わっていない
  6画目~9画目、「日」の形が、ほぼ正方形になっている

② 全体的に線が細すぎる
  1画目~3画目、横画の線3本の長さが同じ、空間があきすぎていて、3本とも線がまっすぐ(線にそりや伏せがない)
  4画目の筆を置く角度が違う(穂先が左上ではなく、右上を向いている)
  左はらいと右はらいの角度が狭くて、下に伸びすぎている
  6画目~9画目、「日」の形が、横長の長方形になっている

【就活生・転職者必見!】履歴書を美しく見せる、おすすめペン4選!

3月に入って、2019年卒の学生さんの就活もスタート。
近年は、エントリーシート(ES)の提出もWEBが主流になっていますが、手書きの履歴書の需要もまだ多いようです。

採用担当者は膨大な量の履歴書を見る訳ですから、会社側に「あなたに面接で会いたい!」と思わせる「パッと見の第一印象が良い」履歴書を書けるかどうかが、大切なポイントです。

字は、自分の気持ちがだだもれしますから、「履歴書はラブレターを書くような気持ちで書きましょう♡」というのは良く言われる話ですが、それと共に大切なのが、ペン選び。

ペンは、ペン先が同じ太さでも、メーカーによってインクの発色や書き味が異なるので、慎重に選びたいもの。100円~200円の投資で字の印象が大きく変わるのですから、侮れません。

今回は、私が履歴書用としておすすめするペンを4種ご紹介します。

 

サラサクリップ 黒 0.7mm(本体価格108円+税/ゼブラ)

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ゲルインクタイプのボールペンの中では、特にインクの発色が良く、書き心地も抜群。ペンの軸部分がラバーグリップになっているので、字を書き続けていても疲れにくいです。
私の行きつけの美容室のアシスタントさんは、就活の時にサラサクリップで履歴書を書いて合格したそうで、それ以降、美容学校の生徒さんが、験担ぎで一斉に使い始めたんだとか。
当教室では、ペン字レッスン用に、サラサクリップを常備しております。

 

ゲルインキボールペン 黒 0.7mm(本体価格80円(税込)/無印良品)

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ゲルインクタイプのボールペンで書きたいけど、紙がツルツル滑って書きにくい…という人にはおすすめ。ペン先が滑り過ぎず、紙への引っ掛かりが適度にあるので、普段のメモや走り書きには若干ストレスを感じるかもしれませんが、履歴書のように、ゆっくり丁寧に書く場合には適しています。とめ・はね・はらいのメリハリが付いた字が書きやすくなります。

 

ジェットストリーム 黒 0.7mm(本体価格150円+税/三菱鉛筆/uni)

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油性ボールペンの中で発色の良さはダントツ。書き味がとても滑らかで、にじみも少なく速乾性があります。水にも強いので、紙が大雨で濡れるかも…などといった非常事態を懸念する場合は、一番安心なタイプ。
但し、ゲルインクタイプよりも若干線が細く見えてしまうのと、正しい角度と適度な筆圧で字を書けないと、インクが溜まって字がダマになることもあるのが難点。
ジェットストリームも、当教室に常備しております。

 

プラマンJM20 黒(本体価格200円+税/ぺんてる)

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ボールペンではなく水性ペンですが、プラスチックのペン先が万年筆のようになっているため、サインペンのような書き味がありながらも、筆圧のかけ方によって線の強弱が出せて、字に立体感が出ます。
但し、使い続けているとペン先が太くなってくるので、スペアを用意していおいた方が無難かも。

 

以上4種をご紹介しましたが、筆圧や好み、紙との相性もありますので、実際に、文房具売り場で試し書きするのをおすすめします。どのペンも、市場に多く出回っている商品なので、比較的見つけやすいはずです。

 

最後に、履歴書を書く時に良く使う字のお手本を書きましたので、練習用にどうぞ(^_^)

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※こちらのお手本は、サラサクリップ0.7mmで書きました。

 

履歴書の字を本気で何とかしたいというあなた、実際に書いた履歴書を持って来ていただければ、書工房しら珠の開講日に、1回1時間3,000円(就活生は2,000円)で添削レッスンいたします。
団体レッスンもお受けしています。お申し込み・お問い合わせは、こちらのお問い合わせフォームからお願いいたします。

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【小筆でひらがなを美しく書くコツ】紫式部になったつもりで筆を執る!?

今の時代「男手」と「女手」と言えば、何を思い出しますか?

「重い荷物を運びたいから、男手が欲しい!」
「女手ひとつで娘を育てた」

など、「男手」「女手」ともに、労力の提供や働き手という意味で使われますよね。

 

しかし、その昔、「男手」「女手」という言葉には、全く別の意味がありました。

 

今から約1000年前の平安時代、貴族社会の公な場で男性が書いていたのが「漢字」は「男手」

女性は漢字を学ぶことを禁止されており、和歌や日記などを書いていた「ひらがな」は「女手」と呼ばれていました。

 

書道教室「書工房しら珠」のレッスンで、小筆で「ひらがな」書くのに苦慮している生徒さんに、漢字とひらがなの違いをイメージしてもらうために、この話題を出すことがあります。

 

直線と曲線の組み合わせで出来ていて、左右非対称な字が多い「ひらがな」は、書道関係者の中でも、漢字よりも難しいと思っている人は多く(私もそう思っている一人)、漢字よりひらがなが苦手という生徒さんも結構いらっしゃいます。

主に生徒さんから出てくる悩みは、

・緩やかな曲線が上手く書けない
・筆の太さの調節が難しい
・字に繊細さが無い
・男らしい大ざっぱな字になってしまう

といったところ。

そんな時に、細かい筆遣いや筆圧の調整、字形の指導をすることもありますが、まずは、

「あなたが思う平安時代の女性、例えば、紫式部を想像しながら書いてみましょうか」

とお伝えすることもあります。

私は、この時代の代表的な女性として、紫式部を挙げていますが、もしイメージ出来なければ、

過去に見た大河ドラマに登場した、十二単を着た美しい女性でも、
歴史の教科書で見たことのある宮中絵巻図でも、
左手に巻紙を、右手に筆を持ってサラサラっと「かな」を書いている女性でも、

何でも構わないので、貴族社会の華やかな暮らしや、優雅な雰囲気を想像しながら書いてみる。

 

これは、書く時のモチベーションの上げ方の一例で、全身に入っている力を緩めて、筆の動きを軽やかにするという狙いもありますが…

美しい字を書こうと思ったら、形も大切だけど、字に自分の思いや情景をどれだけ乗せられるかがもっと大切!

自分の気持ちのこもった字が書けるようになると、字を通じて相手に与える印象も大きく変わります。

あなたの想像力をフル活用して、たまには違う誰かになりきって、楽しく練習に励みましょう。

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めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな(紫式部)

 

当教室人気の「漢字(男手)」と「ひらがな(女手)」を学ぶコースでも、前半と後半とで別の性を演じるくらいの心意気でレッスンに臨まれると、字にも大きな変化が出るはず。

書道教室〜趣味・実用コース/趣味・創作コース〜

「それ、この前言われた!」~脳内手本を思い出せたら、字は必ず上達する

ほぼ月1回のペースで開催している講座「音と形から「五十音・ひらがな」を学ぼう」

毎回、この講座の前半は、ひらがなの音に込められた意味を読み解く勉強会をしています。

 

例えば、

目と芽(外界を認識する)
鼻と花(目立つところ、中心にある)
身と実(なかみ)

のように、日本語は、人と植物を同じ視点で捉えている言葉が多く、本来の意味は実は一緒!というお話から、ひらがな一音一音の持つイメージや感覚をふくらませ、古の時代の日本人の世界観や大らかさを学んでいます。

 

後半は、ひらがなを書く練習。

今は「いろは歌」を書いていますが、文章を書く時のひらがなの割合は、全体の7割程度と言われているので、多少漢字が残念な仕上がりでも、ひらがなを押さえておけば、パッと見の美しさが格段に上がります。

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手紙を読む相手が便箋を開いた時、上司が付箋のメモを見た時、パッと見た印象で文章を読みたいと思わせるどうか…。

第一印象で「あ、この子とデートしたい!」と思わせるかどうかと一緒です。

本当は素敵な内容の手紙でも、読む気を無くしてしまったら元も子もありません。
もちろん「いや、本当はこういういいところもあるんです」と、フォローをすることは出来ますが、スタート地点がマイナスで、プラスに持って行く作業は骨が折れるなぁ…と思ったら、相手へのマナーとして第一印象を良くすることは大切。これで損することは何もありません。

講座にいらっしゃった方からは、日常生活で字を書く時に、

「あ、ここの書き方、この前の講座で言われたことだ!」

と思い出す回数が増えてきた、という嬉しいお言葉もいただきましたが、練習の回数を重ねる度に、自分の脳内手本はアップデートされていくので、理想の字形を表に引き出すことが段々容易になっていきます。この作業の繰り返しが、確実に美文字に近づいていきます。

毎回、頭と手がフル回転の2時間。次回は1/27(土)13時~15時に開催です。
お申し込み、お問い合わせはこちらまで!

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気持ちが収まると字が収まる

昨日の書道教室「書工房しら珠」のレッスンでの出来事。度々名言が飛び出す生徒さんから、また新たなお言葉が!

一枚目を書き終わったところで、いつもなら美しく書けるはずの場所が、今日は何だかバランスが悪いなぁ…ということに気がついたので、

「2文字目までは落ち着いてたけど、3文字目から何かが爆発しました?」

と伺ったところ、日中の仕事のトラブルを引きずっていて、一旦墨を摺って落ち着いたものの、途中(3文字目)からつい仕事のことを思い出してしまったと…。

仕事のことを思い出してしまったタイミングと、字の乱れたタイミングの一致を指摘したことで、

「占い師みたい!字って、そんなに正直に内面出ちゃうの!?」

と、かなり驚いていらっしゃいました。

終盤は4文字のバランスも収まるべきところに収まり、最後は花丸も。

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「気持ちが収まると、心も収まるんですね!」

という言葉と共に、晴れやかな笑顔を取り戻して、教室を後にされました。

ちょっとした心の乱れは字に如実に表れます。

現在、墨汁を使わずに墨を磨ってから字を書き始める書道教室はあまり多くありませんが、「書工房しら珠」では、書く前の10分程度を墨を磨る時間に使います。

手間をかけてでもこの時間を作っているのは、心を落ち着けて、最高の状態で書に臨んでいただくため。気持ちの乱れを引きずったままでは、最高のパフォーマンスは出来ません。

墨を磨っている間に、仕事の愚痴を聞いたり、ちょっとした悩みを伺うこともありますが、それも、書く方へ気持ちを高めるための大切なひととき。

そんな会話や墨の香りも手伝って、心をまっさらにして取り組む書道は、字の上達だけではなく、セラピー効果も抜群。レッスン後は皆さんスッキリとした表情でお帰りになります。

仕事帰りのストレス解消にお酒を飲むのも楽しいですが、静かな空間での書道もオススメです。

期日前投票で、候補者の名前が格段に美しく書けた!

「90分で結果にコミット!あなたの字が見た目3割増しになるペン字講座」お越しくださった皆様、ありがとうございました。

ライ○ップ的な講座名にしたので、ビフォー・アフターをしっかりお見せしようと思ったのに、講座あるある…結果の写真撮ってない…んもう、これじゃあ、詐欺みたいじゃないか…。

 

この講座だけではなく、ペン字の単発レッスンでは、90分ひたすら書くことはしません。

手書きは「頭・心・体」に効く

という「理論」を講座の前半でしっかりインプットしてから「実践」をしていきます。

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皆さん真剣に書いています。途中、子供のときにやったような遊びも実験として取り入れつつ、簡単に字がイイ感じに見えるコツをお伝えしました。

講座に参加してくださった皆様からは、

・字を美しく書くためのポイントが分かったので、普段から意識していきたい
・「小指」が書く時に重要だということ、脳に良いことに驚いた
・美しい文字の持つ魅力と奥深さを感じた

といった感想をいただきました。ありがとうございます。

 

そして、早速実生活に役立った!というタイムリーなご感想はこちら↓

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即現場で実践して、成果を肌で感じることで、手書きの魅力に気づき、美文字への道が築かれていきます。

パソコンやスマホにより、手書きの出番は減っていますが、手書きは良いことばかり。講座を通じて、普段から「書く」ことを意識していただけると嬉しいです。

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・「まずは自分の名前を何とかしたい!」という方は「ペン字・筆ペン1dayレッスン」がオススメ!詳細はこちら。グループでの参加も大歓迎です(4名まで)

・恵比寿の書道教室「書工房しら珠」 一番人気!「趣味・実用コース」「趣味・創作コース」の詳細はこちら

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美文字への道のりは筋トレと一緒~自信を取り戻すために必要な4つのこと

以前、「90分で結果にコミット!あなたの字が見た目3割増しになるペン字講座」という講座を開催いたしました。
講座名に、ライ○ップのようなキャッチコピーを付けましたが、この講座に限らず、単発のペン字レッスンで、最初に必ずやることは、

「自分の字をひたすら見つめ直すこと」

例えば、あなたが「ダイエットしたい」「ウエストを細くしたい」から、筋トレをしよう!と思ったら、まずは何をしますか?体重計に乗り、自分の体重と体脂肪率を知り、メジャーでウエストのサイズを測り、鏡で自分の体型をマジマジと見て、しっかりと現実と向き合って…。

その後、

「あと体脂肪率を何%落としたら良いか?」

「あと何cm細くしたら良いか?」

「あの人のようなカラダになりたい!」

という目標設定をしますよね?

そして、目標達成に向けて適切な方法、自分に合ったやり方は何か、対策を練って、筋トレのメニューを実行に移すはずです。

適切な目標を設定し、確実に実行に移すためには、まずは、

「今の自分の現在地を知る」

ことがとても重要なのです。(私も現実を直視しながら、日々細々と筋トレしております・・・)

この過程は、ペン字レッスンも筋トレも一緒。

「せめて、自分の名前だけはちゃんと書けるようになりたい」
「美しい字で手紙や一筆箋を書きたい」

など、個々で字に関する目標は異なりますが、その目標に合わせた正しい知識とレッスン方法を身につけることで、上達を早めることが出来ます。

ペン字レッスンでも筋トレでも共通しているのは、

1.明確な目的意識を持つ
2.自分の現在地を知る
3.自分に合った知識と正しい方法を身につける
4.無理なく実践し続ける

この4つの段階を踏むことで、抜群の効果を発揮します。
筋トレで、間違ったトレーニングを行って健康を害する恐れがあるように、自分なりのやり方で、ひたすら数をこなせば良いということはありません。

ペン字レッスンでは、正しい知識を身につけて、自分の今の字を見つめてもらいながら、字に自信を取り戻す方法をお伝えしていきます。

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【縦書きを美しく見せるコツ】「しりうす」を伸びやかに書こう!

昨日は、書道教室「書工房しら珠」にてプライベートレッスン。
生徒さんは、都内でエステサロンを経営されていらっしゃる40代女性。

「お客様への暑中見舞いを筆文字で書きたい」との要望にお応えして、実用書の筆ペンレッスンを行いました。

普段、カルテでメモをとることが多いものの、筆ペンで字を書くのは、年に1度あるかどうか。のし袋への名前書き以外に、筆ペンを持つことはほとんどないとのこと。

使い慣れていない筆ペンで、いきなり葉書に書くのは、スポーツ選手がストレッチせずに試合に臨むようなもの。

なので、まずは筆慣らしをしてから、文章の練習です。

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縦書きの文章は、ある字を伸びやかに書くだけで、縦の流れが強調されて、文章の見栄えがグンと良くなります。

その字とは、

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「しりうす」

「縦線」が伸びやかに書けないと、文章の縦の流れが悪くなり、少し読みにくい印象を与えます。また「しりうす」の書き終わりの方向がまちまちな場合、字の印象も子供っぽくなりがちです。

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「しりうす」の書き終わりは、筆先を上や横に向けず、自分に引き寄せる(下に持っていく)ように意識してみましょう。
他が多少ブレていても、これらの字が書けたら、大丈夫!何とかなります。

お手本は、字典やかなの法帖を見ながら、生徒さんにイメージに近い字を選んでいただいた後で書きました。

90分のレッスンで、縦横の線の太さにもメリハリが出て、涼やかな筆文字が完成!

かもメールなどの官製はがきは、表面がツルツルしているので、筆ペンでの練習は、半紙よりもコピー用紙に書いた方が、本番に近い状態で練習が出来ます(^_^)

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↑お手本も、もちろんコピー用紙に

 
生徒さんは、

「筆の太さのコントロールが少しずつ出来るようになったので、毎日筋トレのように筆慣らしをして頑張ります。この後、暑中見舞いを出すのが楽しみです!」

と仰っていました。

プライベートレッスンは、お好きな場所でお好きな時間に、ご自分のペースで学べます。今回のお客様のような緊急事態(!)にも、対応しておりますので、字でお困りの方、お問い合わせください(^_^)

 

東京・恵比寿の書道教室「書工房しら珠」では、日常生活に生かせる「趣味・実用コース」や、
プライベートレッスン、グループレッスンなど、生活スタイルに応じて各種レッスンを取り揃えております。
コースの詳細はこちらをご覧ください。

書道教室〜料金〜

お手本も人も、見方は同じなんですね!

これは、先日の書道教室「書工房しら珠」のレッスンで飛び出した、生徒さんの名言です。

お手本を良く見ているつもりなのに、どうしても形が定まらない…とお悩みの生徒さんには、

「お手本は、一つの字を多方面から見ることが大事です!」

と、いつもお伝えしています。

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筆遣いの基本である「とめ・はね・はらい」だけ意識しても、一画一画の線の長さが分からないと、字の形が崩れます。

かと言って、線の長さを注意深く見ても、偏と旁(つくり)の位置関係が分からないと、これまたサマにならない…。

そして、いざ、一つ一つの字が上手く書けた!と思っても、全体の位置関係を見ると、あれ?上の字と中心がズレている…(´д`)ということが起きます。

このように、書道は、動きは非常に地味ですが、同時並行でお手本の色んな所を見ながら筆を運ぶので、実はとても忙しいのです。細かいところはもちろん、全体も俯瞰で見えなければ「お手本をちゃんと見た」とは言えません。

確かに。

お手本も、人も、物事も、一つの方向から見ていたら答えは出ない。

だからこそ、

注意深く、様々な見方をした方が良いし、他者の視点(書道レッスンの場合は講師)も必要

なのですよね。

レッスンをしていると、生徒さんの思考が飛躍して、このような感想が降って湧いて来るので、とても面白いです。レッスンで墨をすったり、筆を持つのは、生徒さんにとって、日常生活では味わえない環境に身を置き、行動をする場所。

思考している時と全く違う環境にいたり、全く関係ない行動をしていることが、気づきを得られる何らかの手助けになっているのでは?と思います。

この生徒さんのように、例えば、日常生活で少し気にかかっていたことに対して「はっ、あの出来事はそういう意味があったのか!」というような、一気に風穴が空く瞬間は、よく、ミュージシャンがトイレやお風呂で新しい詩やフレーズが浮かぶのと、状況は似ているのかもしれません(^_^)

 

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忙しい毎日から離れ、リラックスしながら書道が出来るのが、一番人気の趣味・創作コース、趣味・実用コース。只今体験レッスン受付中です。

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占い師ではないけれど、書道であんなことやこんなことが分かるのです

毛筆の「趣味・実用コース」で、課題の楷書に取り組まれている生徒さん。
毎回、とても伸び伸びした気持ち良い字を書かれるのですが、今回は全く字の形が定まらず、何やら困っている様子…。私も生徒さんと「なぜだろう…」と一緒に悩む…。

そして、私があることに気づき

「あ!この線が上手く書けた!と思った瞬間に、80%位書き終わった気になってるでしょ!?」

と一言。すると、生徒さんは、

「バレました!?やっぱり字って性格が出るものなんですね。すごい!」

と驚きと納得の表情を浮かべていました。

 

なぜそれが分かったか…。

会心の点や線がひけた後の次の画が、見事にバランスを崩していたのです。

 

私は占い師ではありませんが(勉強をしている「ホロスコープ」の視点でアプローチをすることはあります)

「どうして、そんなことまで分かるんですか!?」
「何だかカウンセリングされているみたい」

といった類いのことを度々言われます。でも、それは私が特別なことをしている訳では全く無くて、線のブレや字の形を見ただけで、

どこで気持ちが切れたのか
途中で気持ちを立て直して書けたのか
はたまた立て直せず、そのまま諦めて筆を運んでしまったか

全てが分かるから。

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生徒さんは、ご自身曰く、すぐに「ま、いっか!」と思ってしまう性格とのこと。私の指摘にどこか思うところがあったようで、若干ションボリとしていました(^_^;)

書道を通じて、100あるチカラの出し方を一気に使わず、上手くコントロールする術を身につければ、日常生活でも、諦めずに続ける力が身につきます。

一つの作品を仕上げるには、最後まで気持ちを切らさず、上手にペース配分をするのも大切。常に自分との戦い!
書道を通じて学ぶのは、キレイな字を書くだけではありません。自分の性格に改めて気づくきっかけ作りにもなります。

 

書工房しら珠のレッスンは、毛筆・筆ペン・ペン字から、グループ・プライベートレッスンまで、全7コース。
お好きなコースをお選びいただけます。

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肉ばかり食べていたら、野菜もたまには食べたくなるでしょ!?

今日は、書道教室「書工房しら珠」に、10年以上の付き合いになる書友が来てくれました。

私は「墨遊楽」という書道サークルに所属しており、今日来てくださった書友も含めた数人で、毎年グループ展を開催しています。とても自由な作風の作品が集まるので、私もかなり刺激を受けているのですが、今年は何やらいつもと違った気配が…。

ここに来て、臨書に改めて向き合う!

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臨書は、日本や中国の古典を手本として真似て書くこと。人によって解釈は違いますが、私は、

・体幹を鍛えるための筋トレ
・自分の書道の引き出しの中身を増やす作業

のようなものだと思っています。

好きな創作をやっている時間も、自分を解放する大切な時間ですが、長く続けていると、作品の深みが出なくなったり、表現のバリエーションが枯渇して、行き詰まることが多くなってきます。

好きなことをやっている時ってとても楽しいですが、さすがに毎日続くと、最初の「好き」のモチベーションが続かなくなるもの。

大好きな肉ばっかり食べてたけど、健康維持には野菜も必要よね( ̄∇ ̄)

みたいな感じです。

何事もバランスが大切!

基礎を再び固めると、創作の表現の幅がグンと広がり、書道が更に楽しくなります。

今年のグループ展は、いつもと違ったテイストの作品が集まりそうで、とても楽しみです(^_^)

「書道はやったことがあるけど繊細な『かな』もやってみたい」
「ブランクがあるので、もう一度基本からやってみたい」
などといったご希望には、趣味・実用コース、趣味・創作コースでお応えします。体験レッスンも受付中です。

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【習い事の目標設定】目的地に着けるのなら、どの乗換えルートを使ってもOK!

昨日の「書工房しら珠」のレッスン。
ペン字コースの生徒さんと毛筆の「趣味・実用コースの」生徒さんと、同じ題材でお手本を作ってみました。

テーマは「季節の俳句」。

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漢字・ひらがな・カタカナが全て入っていることで、全体の字の大きさを学ぶこともできる…という目論見もあったのですが、もう一つ別の目的が…。

それは、

「趣味・実用コース」レッスン内容の見直し!

入会いただいた際に、入会動機や目標などを伺いながら、半年後、一年後を見据え、大まかなレッスン内容を組み立てますが、約3ヶ月単位で、個々のレッスン内容を見直すことにしています。

会社員時代には、年度の中盤に「振り返り面談」と称して、期初に設定した目標が順調に進んでいるかどうかを、上司や部下と個別面談し、目標の見直しや再設定する機会がありましたが…まさにそんなイメージです。

生徒さんの中でも、

・一つのことに集中して取り組み、クリアできたら次のステップに進みたい
・飽きっぽいから、色んなことを同時並行で習いたい

など、色んな方がいらっしゃいます。

昨日のレッスンでは、新しいお手本で練習をしてみた感想を伺っていく中で、今後強化していきたい部分がより明確に見えてきたので、次回から新たな課題に向かって進んでいくことが決まりました。これからの生徒さんの更なる成長が楽しみです!

このようなレッスン方法は、一般的な書道教室のやり方とかなり異なる部分もあるかもしれません。

もちろん、順番が違う中でも、書道を習う上での基本ステップはしっかり踏んでいきますが、生徒さんと講師との間で、最終目的地がその都度共有出来ていれば、学ぶ順番にこだわる必要はないと思っています。

渋谷から横浜に電車移動するのに、湘南新宿ラインを使っても、東急東横線を使っても、山手線で品川に出てから、東海道線に乗り換えても、最終的に横浜に行けたら、どのルートを使っても正解な訳で。

何なら、途中から「やっぱり横浜じゃなくて千葉に行く!」というのもアリ。品川から総武線快速に乗り換えて、しっかりお供します(笑)

目標設定もレッスン内容も、電車の乗換えルートを決めるのと同じ感覚で、状況に合わせて都度変えながら、常にベストな状態でレッスンに臨んでいただけるようにつとめております。

 

「書工房しら珠」では、レッスン内容を生徒さん一人ひとりに向けてカスタマイズ!

1レッスン120分。墨を摺りながらじっくりと書に取り組みたい方は「趣味・実用コース」「趣味・創作コース」体験レッスン受付中です。(1レッスン2000円)

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