私たちは、毎日「幸せ」な選択をしながら生活出来ているだろうか?

Facebookでお友達がシェアしているのを見て初めて知った、滋賀県にある障害者施設「やまなみ工房」。

スマホの画面を見ただけでも作品の熱量に圧倒され、先月は、アーツ千代田3331のアートフェアで作品を拝見し…。

昨日は、彼らの創作の様子や日常を追ったドキュメンタリー映画「地蔵とリビドー」の観賞会&トークショーで六本木へ。



表現を生業とする者として、また、放課後等デイサービスでの指導に関わる者として、作品が作られる過程やアーティスト(入所者)とスタッフとの関わり方が気になっていました。


映画で終始映し出されていた彼らは、無理なく自然な形で、アートを通じて自分自身を存分に幸福感で満たしているようでした。幸せそうな笑顔が印象的だったなぁ…。

お腹が空いたからご飯を食べる、用を足したいからトイレに行く…というように、創作作業がごくごく普通の生理現象の一つとして組み込まれている。

彼らにとって、表現することは生きるために必要不可欠なんだけど、のどから手が出るほど欲するものというよりは、空気のように「あって当然」という、とてもシンプルなものに捉えているように見えました。


映画が終わってからのトークショーでは、笠谷圭見監督と施設長の山下完和さんが登場。



世の中一般的な社会福祉のイメージとはかけ離れた、ロックバンドのボーカリストとギタリストによるトークショー的な雰囲気が漂っていますが、左側が笠谷監督で、右側が山下さん。

発言の一つ一つは、まさに風貌通り(!)ロックで、面白くて、力みがなくて、超!超!カッコ良かったです。

トークショーでは、アウトサイダーアートというジャンルが注目され、海外からも評価されている今、社会への貢献や還元という意味で、作品のマネタイズも重要なのでは?という質問も投げかけられていましたが、

自分の世界を作ること、一日を幸せに穏やかに過ごせるか…ということを常に考えているというお話をされていました。

彼らの熱量と緻密さにあふれる作品の数々は圧倒的なパワーを放っていて、今は海外のアート市場でも人気を博していますが、当の本人たちは完成した瞬間に全く興味がなくなるんだそう。

彼らは、周りの評判はどこ吹く風。
ただ作りたいから作る。それだけ。

モノづくりに対する最強の姿勢を見せつけられて、ただただ脱帽するばかりでした。


鎌江和美さんの作品「まさとさん」 施設長の山下さんを想う気持ちを表現している。


あぁ、私はいかに先入観や思い込みに翻弄されながら生活しているんだろう…。

表現するのにあたって、脱がなければならない鎧がまだまだたくさんあるじゃん?色んな出来事に対して、あるいは人に対して、余計なフィルターをかけすぎてない?前例や他人の価値観に捉われず物事をゼロベースで考えられてる?などなど…色んなことを考えさせられています。

ただ、考えることも重要だけど、考えすぎて「あれ、私何がしたかったんだっけ!?」と、本質を見失わないように。物事はシンプルに捉えよう。

・誰が何と言おうと、自分がやりたいことをやり続ける
・自分が高まることに集中する
・自分が常に幸せな方向に向かっているか、心の声を聞く

などなど、本当に多くの学びがありました。

一方で、やまなみ工房でライブをやった向井秀徳さんが、アーティストが「完成した作品に興味がなくなる」という事実を受けて、「好きな音楽をする…の先には「おねーちゃんにモテたい」がある」という類の発言にも納得。表現した先に何らかの欲求があるのは当然だと思う。それが表現のモチベーションだっていいじゃないか。人間だもの。

「アート」とか「福祉」とか「障害者」などという括りは関係なく、自分を表現するとは?という本質が見られるので、おすすめです。

上映スケジュールはこちら
関東は、渋谷のシアター・イメージフォーラムにて4月20日(土)から公開です。


会場で、山際正己さんの作品「正己地蔵」が販売されていたのですが、



たくさんのお地蔵さんの中から、二人お迎えしました。

一人だと寂しそうに見えたんだよね。二人いると何だか安心する(^_^)

知識を入れるのは程々に~私がお酒の薀蓄やライブのセトリが覚えられない理由

私は、美味しいお酒を飲んだときに、その銘柄や薀蓄を覚えたりすることが苦手。楽しいライブに行ったときも、セトリを覚えていることはほとんどありません。

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↑仕事柄、「おー、この字面かっこいい!」という理由だけで書きました。他意はありません。

 

私の場合「いま目の前に起こっていることを五感にフルで感じる」ことに集中していると、だいたい語彙力って無くなっていくもので、あとでその出来事を振り返っても、

「あー、美味しかったなぁ」
「あー、楽しかったなぁ」
「あー、幸せだったなぁ」

という感覚しか残ってません。

でも、その感覚が残っていたら大満足なので、ワインや日本酒の銘柄とか産地とか味とか、ライブだったらどの順番でどの曲をやったか…とか、実際には覚えていません…というか覚える余力がありません。それほど私は器用じゃない。

(ワインの場合は、私が、教科書に出て来る哲学者や皇帝の区別がつかなくて世界史に挫折したくらいの「カタカナ」アレルギー持ちということに起因している可能性も大。)

物事の楽しみ方は人それぞれだと思うのですが、私の場合は、

自分はその場で楽しむことに全力を尽くす。
その場で(または後で)何か情報を補完したいときは、プロに委ねる。

知識を入れておくのに越したことはないこともあるだろうけど、頭がいっぱいになると、心から楽しむ余裕がどこかに行ってしまう気がする…というのも少しある。

そう。だから、撮影OKのライブに行ったとしても、実際には撮らないことが多いです。せっかく目の前に本人いるのに、何でファインダー越しで見ちゃってるんだろう、ここで肉眼で見なくてどうする…もったいない…と思ってしまったり。そもそも自分で撮ったものはクオリティも低いので、後で見た試しがない。

いくらスマホについているカメラの画質が上がったからとはいえ、プロのカメラマンが撮影した公式写真や映像は、その場の興奮や独特の空気感を蘇らせる力があるから、あとでSNSなどで写真や映像を見ると、その場の興奮や臨場感を見事に切り出していて感激したりするわけです。

 

また、お酒を飲む場合。
私は特定の銘柄の好みもない(というか何度聞いても覚えられない)ので、「甘い」「辛い」「スッキリ」「パンチが効いてる」くらいの選択肢から、その時の気分で組み合わせて頼みます。ここでも自分の語彙力のなさにへこむのだけど…。

こういうオーダーのしかたが正解かは分からないけど、そんな語彙力の中でも「これ美味しい!」というものを見つけられるのは楽しいし、繰り返し行ったお店で「これは、好き」「これは、あまり好きではない(もしくはどっちでもいい)」のストックがたまっていくと、こちらが好みを多くを語らずとも、お店の方が自分に合ったものを提供してくださったりする。

これぞプロ!とうなってしまうのです。本当にありがたいこと。

 

私のような仕事もそうだけど、あるジャンルに対して持っている知識や技術は基本的には一緒。でも、そこから先に何を見せられるかが、プロとしての腕の見せどころでもある。

だからこそ、提供する側は、日々の勉強は怠ってはいけないし、自分が活動するジャンル以外の分野の見聞や体験を積み重ねて、自分なりの色づけをしていく(=オリジナルを作る)必要があると思っています。

 

…が、これはあくまでも、自分が提供する側の話。

バーなんかで、

男「このワインはね、○○○産の×××で#%&$!*+@なんだよ」
女「わー、ステキっ!!(ハート)」

みたいに、男が悦に入っている場面を何度か見たことがあるけれど、(評論家やそれ相応の資格を持っていたり生業としている人以外は)ほんとに見ているこちらがツラい。

こういう会話の中で、その味が「好きかどうか」を語るのは全然気にならないんです。でも「知っているかどうか」の知識ひけらかし系は見ていて本当にツラい、イタい。

目の前にいるプロであるお店の人に失礼、お客さんがそれをやっちゃいかんよ、と。
こういう時こそ、プロであるマスターやバーテンさんなどと上手くコミュニケーションを取りながら、新しい情報を入れていく方が数段スマートだと思うんだけどなぁ。

あ、数ヶ月前には、大ヒット映画「ボヘミアン・ラプソディ」のおかげで「クイーン大好き」の年輩者が、映画を見てクイーンの音楽を聴くようになった若い子をマウンティングしている場面にも、飲み屋で何度か遭遇。

特に、年長者で自分の得意ジャンルを持っている人は、ついそうなりがちだから気をつけたい。自戒も込めて。

物事を知っているか(=知識)も大事だし、それによって楽しみが増えることも実際にあるけど、他の人から見聞きしたことや受け売りではなく、目の前で起きているその瞬間瞬間の体や心が躍る感覚も大事にしたい。自分が味わった体験だけが本当の情報だし、それにかなうものはないから。

「あの時のアレ、美味しかった!」
「ほら、ライブの終盤、あれ、ブワーッと来た!良かった!」

で、いいじゃないか。

ほとんどの会話を「アレ」とか「ソレ」で済ませようとするのは、加齢による現象の一つだというのも分かってるんですが(苦笑)
私がそんな発言をしている場面に出くわしたら「あー、この人幸せなんだな…」と、生温かく見守っていただけたら幸いです。

古希を迎えたジュリーは果敢に攻めまくっている

待ちに待ったジュリーの武道館ライブに行ってきました。

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アラフォーの私がなぜ2年前にジュリーにはまったのか、そのきっかけなどは過去のブログ記事をご覧いただくとして。

ジュリーのライブは、一昨年の東京国際フォーラムに続いて2度目。
前回のツアーは、デビュー50周年にちなんで「シングル50曲を1番だけ歌う」というコンセプトだったので、超新参者でも何とか曲についていけてたのですが。

今回は、事前に曲を予習しようにも「50年のジュリーの歴史の中から、何聞いたらいいんだ…」と少し途方に暮れ(日本史のテストのヤマをはるにも、時代も広すぎるし、どこから手を付けたら良いか分からない…みたいな感覚)、最終的には「ま、聞かなくても何とかなるだろう!」と吹っ切って、当日を迎えました。

実際にライブが初見という曲も結構あったのですが、ライブでありがちな「曲が分からないから楽しめない」なんてことは全くなく、予習不足の不安はただの杞憂でした。

全く衰えも見せず、何なら渋みが更に加わって、めっちゃカッコ良すぎる70歳のロッカー&エンターテイナーは見どころが盛りだくさん。

・リリース当時の楽曲のキーを変えてない
・斬新でド派手な衣装は、往年のジュリーのイメージそのまま
・縦横無尽にステージをまわり、たまにはぴょんと飛んだりもする
・プロンプターもイヤモニも使わない
・ライブの後半に向かって、声がどんどん伸びやかになっていく
・MCのテンポとセンスが絶妙、ドリフの番組で軽妙なコントをしていた頃を思い出させる
・ハッキリとした奥行きのある声で、初見の歌でも歌詞がすんなりと入ってくる

などなど、本当に感動と驚きの連続でした。

あの広い武道館で、ボーカル&ギターのみという超シンプルな構成をやり切れるミュージシャンって、そうはいないと思う。
劣化だとか太っただとか見た目をいろいろ言われるけど、海外でOVER70でもカッコよく活動しているエリック・クラプトンとか、ポール・マッカートニーのような土壌が、日本で育っていないのが残念。マジで。

MCでもご本人が「背伸びをせずにやれることだけをやる」と言っていたけれど、いくつになっても真の「今」の姿を晒し続ける姿勢を貫いてきたからこそ、あれだけのファンを魅了してきたのだろうなと。

往年のヒット曲を歌い続けて生きていくことも出来るだろうに、それをしない。常に「今」の自分を大事にしているから、古い曲もやらない、というのは、周囲から見たら愚直にも見えるのかもしれないし、色んな意味でメディアの格好のネタの対象になってしまうのかもしれないけど、古希を経ても成長・進化している姿は、やっていることの筋がピンと通った「漢(と書いてオトコと読む!)」だと思いました。

昔のように、TVへの露出度と人気が必ずしもイコールにならなくなっている今こそ、過去のイメージや栄光に阿ったりせず、独自の姿勢を貫いているジュリーのようなアーティストが強くなっていくような気がする。

当日の会場は満員。ネットでは、早速「関係者が4割」とかいう記事も出ていたけど、本当のところは知らないし興味もない。私は、生で見たジュリーにこの上なく満足したから、それでいーのだ。

曲のフリが分からなかったり、コーラスについていけなかったのをちょっと悔しいと思っている時点で、次のツアーに行くフラグが立ったな、これは。

※ライブ後に会場外に掲示されていたセットリストの横には、曲が収録されているCDのリストが。CDを買いたいときに参考になるから、バンドやミュージシャンは、みんなこれやったらいいと思う。

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一夜漬けの準備でも何とかなる!台湾女子ひとり旅~その2~

台湾ひとり旅レポートその2です。

前回の、準備から桃園空港到着までの様子はこちらからご覧ください。

有名な観光地にも幾つか行きましたが、その辺りの詳しいレポートは他にも旅のブログが沢山あるので、そちらを参照していただくとして、基本的な移動・宿泊・食事について備忘録的な意味も含めて残しておこうと思います。

 

■移動編

交通手段は、地下鉄(MRT)、鉄道(台鉄、高鉄)、タクシー、バスがあり、どこに行くのにもアクセスしやすいので便利です。

移動は断然地下鉄がおすすめ。
台湾の地下鉄は、路線によって色分けされているので(路線図はこちら)、感覚的にどの線に乗れば良いか理解しやすいです。
「東京の鉄道を乗りこなすのが一番難しい」という話を良く聞きますが、本当にそうだと思います…。

バスは路線が多いので乗りこなせるか不安があったのですが、主要な観光地に行く時は、地下鉄の駅の改札を出ると、乗り場と路線番号の案内板が出ているので、迷うことなく安心して乗れました。

■故宮博物院(MRT・士林駅)
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↑故宮博物院方面の改札を降りると、目の前に、現在地とバス乗り場が表示された看板が。

 

■九份(台湾鉄道・瑞芳駅)

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↑瑞芳駅の改札を出て目の前にあった観光案内所で、バスの乗り場を教えてもらいました。

 

また、タクシーは料金が安いので良く乗りました。
2~3kmの移動で100元前後(約400円)なので、日本と比べると1/2~1/3位。
場所を伝える時は、有名な観光地の場所や住所を「漢字で書いたメモ」を渡せば概ね大丈夫。たまにGoogle Mapを見せたこともありましたが、外出時の持ち物にメモ帳とペンは必須です!

地下鉄、バスの移動は、日本のSuica・PASMO的な悠遊カード(Easy Card)を使いました。
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タクシーは全車対応していませんでしたが、一部使えるタクシーも。
台湾鉄道に乗る時は、悠遊カードを使える場合・使えない場合があるようです(詳細はこちらの記事で)

<覚えておいた方が良い中国語>
車站 ⇒ 駅
月台 ⇒ プラットフォーム
售票処 ⇒ 切符売り場

 

■宿泊編

今回は一人旅ということもあり、UINN TRAVELというカプセルホテルに宿泊しました。
地下鉄の中正紀念堂駅(台北駅から2駅)から徒歩10分。
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外観がかわいらしくて女性好み。

ロビーも清潔感があります。

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そして、寝る場所が超スペイシー!

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その他のスペックは、

・ロッカー付き(カードキーの鍵付き)
・タオル、歯ブラシセット支給
・宿泊者12名に対してユニットバスが4つ。お風呂の順番待ちが不要。しかも超キレイ!
・Wi-Fi完備
・滞在中、コーヒー&ジュース飲み放題
・コインランドリー完備

・無料の朝食付き(パン、ゆで卵などの軽食)
・チェックイン前後で、荷物を預かってもらえる

これで、1泊なんと約1,600円!

こちらの記事に画像や動画が沢山出ていますが、ゲストハウスとしては最高なんじゃないかと思います。また台湾へ一人旅することがあれば、ぜひ泊まりたいです。

 

■食事編

どこで何を食べるかを自由に決められるのは気楽なものの、種類が食べられないのが一人旅の辛さ。色々とチャレンジする前にお腹がいっぱいになってしまうのは、ちょっと寂しかったです。

小籠包を注文すると1度に8個~10個出てきます。ひとつひとつは小さいので意外とスルッと食べられるけど、あとは追加出来ても、青菜の炒め物的なものとか、簡単な一品料理的なものだったなぁ…。

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鼎泰豊本店の小籠包は安定の美味しさ!

日本語メニューが無い屋台にも行きましたが、主食を決めて(麺系かご飯系か饅頭系か)、具材は漢字の見た目で「たぶん具はコレだろう…」と予想を立てながら注文していました。
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松山駅近くの「饒河街夜市」で食事をした屋台。日本語メニュー無し。

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字の雰囲気だけで頼んだ「麻油雞麺線」が絶品でした。
(鶏肉をゴマ油で炒めて煮込んだスープにそうめんが入ったもの)

 

■その他

街の至るところに「セブンイレブン」や「ファミリーマート」があり、ドラッグストアも点在しているので、何か足りないものがあった時には、すぐに購入できます。

商品のラインナップは日本とほぼ一緒。しかも日本のメーカーの商品が多いので、パッケージも見覚えがあるものばかり。

小林製薬の「熱さまシート」。見た目の雰囲気だけでも、あー、あの商品…と分かります。

日本のコンビニと違うのは、袋が別料金ということ。袋が欲しいと店員さんに伝えないともらえないので要注意です。

 

ほとんど準備なしで飛び込んだ台湾一人旅でしたが、観光も食も楽しめて充実した3日間でした。英語が出来るのに越したことはないですが、漢字も駆使しながら何とかコミュニケーションも取れるのも安心。東京からは飛行機で約3時間と、国内旅行と変わらないくらいに気軽に行ける場所なのでおすすめです。

 

一夜漬けの準備でも何とかなる!台湾女子ひとり旅~その1~

先日、台湾に行ってきました。

海外ひとり旅は今回が3回目ですが、

1回目 バルセロナ ⇒ 旅の記録はこちら
2回目 ニューヨーク ⇒ 旅の記録はこちら(その1その2)

いずれも書道と直結する具体的な理由があったので、今回の台湾旅も「仕事?」と多くの人に言われましたが、全くそんなことはありません。結果的には、文字の血が騒ぎっぱなしだったので、書道と直結していた気もしますが。

 

今回台湾行きを決めてチケットと宿を確保したのは、出発の3週間前でした。

10月上旬にふと手帳を開けたら、

「11/1~11/4の午前までぽっかり空いている!(というか調整したら空けられる!)」

ことに気づき、私にしては珍しく「この期間にどこか行きたいなぁ…」と、ぼんやり思ったのが事の始まり。

個展の準備でわちゃわちゃした最中で、気分がナチュラルハイ状態だったこともあり、温泉で「何もせずゆったりのんびり」というよりは、普段と全く違う環境で少々自分に負荷をかけつつ「わちゃわちゃした空気感のままアクティブに動き回りたい」気分だったのが、台湾を選んだ理由です。

とは言え、個展の準備で手いっぱいすぎて、本当に準備を始めたのは、出発前日(正確に言うと、出発の8時間前)というありさま。

準備でバタバタするのは決しておすすめできるものではありませんが、「一夜漬けの準備でも、これさえやっておけば何とかなる!」という項目を、時系列順に挙げて行きます。

 

■出発3週間前

航空券を確保。エクスペディアで検索して、一番長く滞在できる組み合わせを。

行き:4:50 羽田空港発 ⇒ 7:55 桃園空港着(タイガーエア)
帰り:2:00 桃園空港発 ⇒ 6:10 成田空港着(ジェットスター)
金額:往復で約33,000円

というなかなかトリッキーな時間&組み合わせですが、ライブの地方遠征の高速バス移動みたいなものだから、深夜でも何とかなるだろう…という安易な判断です。もっと早く予約していれば、もっとお得に行けたと思います。

宿は、エクスペディアの評価が高かった「UINN TRAVEL HOSTEL」 というドミトリーを2泊分確保。1泊あたり約1,600円…安い!

 

■出発2週間前

周囲の人数名にぼんやりと「再来週台湾行きます!」と伝えたところ、行ったことがある人多数。ありがたいことに、おすすめの場所を教えていただいたり、観光本をお借りしたりすることができました。ここでいただいた情報が本当に役に立ちました。

…でも、個展の準備でそれどころじゃなかったので、とりあえず放置…。

 

■出発8時間前(10/31  21:00)

本当に全く準備に手をつけないまま前日を迎えることに。前日は夜までレッスンがあったので、レッスン終了後に、超特急で荷造り開始。とは言え、準備したのは、

・パスポート
・お金(日本円)
・着替え
・アメニティ類(洗面道具、化粧品、タオル)
・メモ帳
・ペン
・ウェットティッシュ
・おみやげを入れる折りたたみ式の大きいトートバッグ

くらいなので、あっという間に終了。リュック1つに余裕で収まりました。

 

■出発7.5時間前(10/31  21:30)

Wi-Fiを借りようと「イモトのWi-Fi」をネットで検索。
機器は、羽田空港国際線の3階出発ロビーで借りられること、羽田で借りて成田で返却も可能なことを確認。

念のため「海外旅行保険」に加入。
ネットで探して、損保ジャパン日本興亜の「新・海外旅行保険【off!】」へ。
料金は台湾4日間で1,590円。クレジットカード決済で申込み。
予約後に来たメールに添付してあったPDFの控えをプリントアウトする。

 

■出発6.5時間前(10/31  22:30)

羽田空港へ出発。京急で羽田空港国際線ターミナル駅へ向かう。

 

■出発5.5時間前(10/31  23:30)

羽田空港国際線ターミナル駅到着。
Wi-Fiを確保するために「イモトのWi-Fi」の窓口へ。

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現地でほぼ繋ぎっぱなしを想定して、ギガ大容量プランに。4日間で6,800円ほど。
深夜の時間帯の申込みだからか、当日申込みだからか、理由は不明ですが、決済はクレジットカードのみでした。

 

■出発5時間前(11/1  0:00)

これから出発までの時間が予習のチャンス。国際線ターミナルの4階のカフェにこもります。

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ここで、やっと基本的な台湾のルールを把握。

・台湾の元は、ざっくり「日本円×4」で換算する
・時差は1時間(台湾が -1時間)
・トイレの紙は流さずにゴミ箱へ
・地下鉄やバスでの飲食は一切NG
・歩きタバコはNG

その後、Google Mapで、空港、最寄駅、宿、気になる場所をひたすら「行きたい場所」登録し、位置関係をじっくり見ながら、何となく3日間をどう過ごすかプランを決めました。(とは言え、ここで決めたものの実際にはかなり予定変更してます。)

絶対に行こうと思っていたのは、

・故宮博物院
・九份
・龍山寺
・霞海城隍廟
・鼎泰豊 本店(小籠包を食べる)

あとは、友人知人がおすすめしてくれたお店を4~5店と、夕食は夜市で食べようと思っていたので、めぼしい夜市を3~4件ピックアップしました。

 

■出発3時間前(11/1 2:00)

何となくプランが決まったような気がしたので、タイガーエアのカウンターで搭乗手続きを行ない、セキュリティチェック→出国手続きを早々に済ませました。
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深夜なので当たり前なのですが、出発ゲートに向かう道もガラガラ…。

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ほとんどのお店は閉まっていましたが、お茶・軽食ができるフードコートは空いてました。
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■出発2時間前(11/1 3:00)

搭乗までまだまだ時間があるので、ゲートの入口近くで1時間半ほど仮眠。

 

■出発!(11/1 4:50)

行ってきます!

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■到着!(11/1 7:55)

無事に桃園空港に到着!
この後、桃園空港から台北捷運のMRTに乗って台北駅まで移動しますが、その前にやったことは2つ。

・両替
入国審査を終えた場所のすぐ近くにあった、台湾銀行のカウンターで両替。

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レートが圧倒的に台湾の方が良かったので、両替は台湾でするのがおすすめです。

・悠遊カード(Easy Card)を購入
日本のSuicaやPASMOのようなカード。地下鉄やバスの移動、タクシーの支払い、コンビニの支払いに使えるので本当に便利です。

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台北捷運MRTの桃園空港駅のカウンターで購入。「I would like to buy Easy Card.」と話して、日本人だと伝えると、日本語の説明書を見せてもらえます。
デポジットとして100元支払った後、券売機で1000元チャージしましたが、丸3日滞在では十分な額でした。

 

だいぶバタバタな準備でしたが、それでも十分に楽しい旅ができました。この後の旅の様子は、また追々。

ロックTも着物も「ストーリー」を着ている

あるファッションライターが書いた、「40代が似合わないTシャツはコレ!失敗しがちな真夏の痛カジュアル5選」という記事で、痛カジュアルの代表選手として「ロックT」が挙げられていたことで、記事が炎上しました。
(今なら「ロックT 40代」で検索すると、まとめサイトや炎上の顛末も色々と見られます)

ロックTもそれなりの数持っていて(今もじわりと増えている)着用することもある40代の私は、まさにこの記事にあるモデルの当事者。

記事を良く読むと、ロックを聴いたりバンドのファンでいることが悪いことではないという説明があるものの、「上品さや清潔感とは対極の位置にある」「10代~20代前半までしか許されない」「精神的に大人になりきれていない」といった、Tシャツを通して論じられるロックに対するイメージがステレオタイプすぎて、嘆息したのでした…。

とか書くと、冷静に分析しているように見えるけど、記事を読んで「何を!?」と少しピリッとした…いや、「ロックってぇのはそんな薄っぺらいもんじゃないんじゃ!好きなものを堂々と着て何が悪いんじゃ!%$&#(‘&|¥)」と、頭に血がのぼったのは事実。大人気ないです。すみません。

 

ちょっと話は変わって。

先日、実家に帰省していた時に、私が着物を度々着ているという話を耳にした母の友達から、帯をいただきました。

着物,帯

母のお友達からは、それぞれの帯を買った時のエピソードを伺ったり、母を交えて「昔は『裸にも帯』という言葉があった」という話、昭和40年代~50年代にかけて流行った絵羽織の話、嫁入りの時に仕立てた着物の話など、様々な話を聞くことが出来ました。

いつも、このような話を伺っていて良かったなぁと思うのは、着物に対する自分だけのストーリーが持てるということ。着物を着て仕事をする時に、着物のエピソードを周囲の人に語れたり、着物を着る=持ち主の思いを含めて身にまとっているという感覚は、既製品の服ではなかなか味わえないものです。

なぜこの話をしたのかと言うと、ロックTを着ている人と、縁のある人から譲っていただいた着物を着ている人は、どちらも

「ストーリー(想い)を着ている」

という点で共通していると感じたから。

私も、ファストファッションの服にも大変お世話になっていますが、これらの服でどれだけエピソードを語れるかというと、私はロックTや着物ほどは語れない。せめて、今年流行っているとか、好きな色だからとか、どこで買ったとか、値段が高い安いとか…同じ服を持っている人が共通して語れるエピソードが大半です。

ロックTは、それこそバンドに対する思いはもちろん、買った時のTシャツを見ると「あー、このツアーの時はあんなことがあったなぁ」というエピソードを思い出したり、単純にロックTを着ていると気分が上がるとか、好きな曲が頭で鳴るいう人も多いんじゃないでしょうか?

あとは、フェスなどに行くと、バンドTを着ていると「名刺代わり」にもなるという意味では、責任感もある。(「あのバンドTを着ているファンのマナーが悪い=そのバンドのイメージが悪くなる」ということも往々にあったりするので…。)

実はこの辺りの気の持ち方は、着物を着る時も結構共通していたりします。

着物には、先述したように、元の持ち主の人のエピソードや想いも含めて着ることもあります。亡くなった祖母の着物だったりすると「おばあちゃんも喜んでいるだろうか?」と想いを馳せるだけではなく、その思いを今に受け継ぐ責任感に似たようなものを感じることもあります。

Twitter界隈を中心にこの記事が炎上したのは、ロックTの見た目云々の話だけではなく、ロックに対する想いを侮辱されてたまるかっ!という要素も多かったんじゃないかと勝手に思っています。(実際に、私もこのネタで一つブログ書いちゃってるし。)

ただ、この記事で擁護する点があるとすれば、良く巷でも言われる「年を経るにつれて、生き方や性格、品性が顔に出る」というのは確かにあると思っていて、40代にもなると、生き方や品性が着こなしに出るのはあるなぁと思っています。

4月に見かける新入社員のスーツ姿が「着られている」状態になっているのは、単純にサイズや見た目の新しさという問題だけではなく、新たな環境と、その時の自分が合致していないというのも大きくて、その環境を生きる心構えや生活に慣れるに従って、徐々に服も馴染んでくるものだと思っているのですが…。

生き方、性格なども含めて自分に自信が持てていないと、確かに、記事にあるように40代にロックTに限らず、着たいと思う服を着こなせなくなっていくのかもしれないなぁと。

自分が好きなものを自信を持って好きだと言えて、プラス、ロックが好きな人にとっては、ロックな心を持ち続けていられるか(!)が、ロックTを着こなすポイントなのかも。ロックTは見た目のインパクトがあるものも多いですから、ロックTのパワーに負けて「着られてしまわない」確固たる自分を持っていることが大事なのだろうなぁ。

私は70代とか80代に生きていたら、サラッとロックTを着こなしながら、筆持ってドッカーンと大きな字を書きまくっているおばあちゃんになっていたいなぁ。そんな書家がいたら面白いしカッコいい(笑)そのためには、心技体を鍛えて日々精進です。

福山雅治が魅力的な理由は、程良い距離感と傾聴スキルの高さ!?

「あ、どうも。お久しぶりです。お元気そうで何より。」

というのが、ここ数年、私が福山雅治のライブを見に行く時の感覚。

うわーっ!とテンションが一気に上がるという感じがあまりなくて、何というか、お盆や年末年始に家族や親戚に会うような気分になるのです。

こんなことを言うと本当におこがましいと思うけど、ライブは、顔を見て安心するというか、お互い元気で良かったですね(どこから目線だ…)みたいな現在地確認の場。

 

ファンになったのはデビュー2年目。初めてライブを見に行ったのは私が高校2年生の時でした。

当時は、カッコいいシュっとした顔に似合わず、世の中への不満の塊を無骨でやさぐれた感じに表現するところに惹かれていました。青春時代は、私もどこかやさぐれてたんだろうね…。

加えて、みずがめ座O型!中学校の時は吹奏楽部でホルン担当!サインやコメントで度々使われる筆文字!…私と一緒じゃん!と、勝手にシンパシーを感じるイタいファンでもありました(苦笑)

 

そりゃあ、10代20代の頃は、ライブでも「ましゃーっ!」と叫んだり、飛んだり跳ねたりしながら見ておりましたよ。ええ。

でも、あれから時は流れて、今ではライブの時に、「ましゃーっ!」と叫んだり、歌に合わせてピョンピョン飛び跳ねることもすっかりなくなり、腕を組みながら、ジーッとステージを眺めることが増えました。デビューから年月が経つと、ファンも老若男女幅広く、年長者に優しい対応なので、遠慮なくずっと座って見たりして。

 

先日、5月27日にも、ドームツアー『FUKUYAMA MASAHARU DOME LIVE 2018 -暗闇の中で飛べ-』の最終日で、東京ドームに行ってきたのですが。

福山雅治,東京ドーム,音楽,魅力

世の中で騒がれた「ましゃロス」も越えて、涙を目に溜めながら「道標」をジーッと聴いていた時に、何で私は福山雅治のライブを見続けてるんだろうなぁ…と、唐突に思ったのが、このブログを書こうと思ったきっかけでした。

(そう、元々私は全くロスってはいなかったけど、報道が出た時は、メールは来るわ電話は来るわ、あまりにショックを受けすぎているのではないか…と、私に直接ではなく近しい友人に連絡してくるとか…とにかく周囲の反応がすごかったw)

 

好きな音楽は、色々と惹かれる理由はあると思うのだけど、私にとっては、やっぱり、

「自分の今の心情に近いものをどれだけ映し出しているか」
「歌詞に歌われる登場人物と自分との距離感」

というのが、大きなポイントだと思っていて。

こればっかりは私の性格なのでしょうがないんだけど、

無条件に「大丈夫!」とか「輝いて!」とか、
「そのままのあなたがいいんだよ」とか「キラキラしているあなたが好き」とか、

どストレートに歌詞で語られるのが、あまり性に合わず…。

そういう心持ちが、生きていく上でとても大事なのだと分かっていても、「大丈夫」だったり「キラキラ」する過程に辿り着くまでには、

「『そのまま』でいい訳がないだろうが!」
「髪振り乱して血ヘド吐きながら踏ん張ることだってあるだろうが!」

とか思ってしまうので、ノーガード状態でいきなり全力ポジティブ砲がドーンと飛んでくると、

「ちょっと待って、私、そこまで大丈夫とか思ってないし…」

と、つい拒否反応を示してしまったり、

「こっちの世界、超楽しいからさ、早く来いよ!」

と言われても、

「いや、あの…自分のペースでもう少しゆっくり進ませてくれませんか?…ていうか、あなた、ずんずん先に進み過ぎてて見えないし…」とか思ったりするのです。(このあまのじゃくな感じは、自分でも何とかした方が良いと思っている課題。)

 

その点、福山さんの歌には、

「うんうん、分かるよ。そうだよね。人間、生きてりゃ大変なことも沢山あるけどさ、色んなことやってみたら、プラスとマイナスのツジツマはいずれ合ってくるものなんだよ、きっと。」

という空気感が根底に流れているような気がしています。最終的にはポジティブに持って行くんだけど、こっちの面倒くさい話もちゃんと聞いてくれていて、足並みを揃えて一緒に歩いてくれる感じ。若しくはそっと見守っている感じ。

とにかく、歌詞で歌われる内容が、自分の人生の一場面とシンクロする率がすごく高い。

共感力の高さというか、これ、カウンセリングだったら、究極の傾聴スキルの高さなんじゃないかと思うくらい。

それだけ、歌詞が自分の人生とシンクロする率が高くなるのは「解釈の幅を広く持たせることが出来る」という意味で、作詞の技量が素晴らしいということなんだろうなぁと。

 

ライブでは、スター然とした振る舞いの中にも、アニキ的な頼もしさや、デビュー当時から変わらない「ギター好きの少年」の姿、本人は、地位も名声も欲しいものは何だって手に入れている天上人だろうに(と私は思っているのだけど)、全く嫌味無く、ふらっと地上に降りてくる謙虚さ…様々な表情を見せてくれるのも大きな魅力。

 

楽曲に関しては、昔の曲も好きなものは沢山あるけれど、ここ数年、スターの地位を獲得したからこそ作れた曲が、振り切っていて面白い!という印象があります。

「I am a HERO」や「Pop Star」などでは、歌詞の中で、今の地位を嘲笑ったりしているけれど、人気商売という、ある意味水物で浮き沈みの激しい業界に身を置いているからこそ、自分のことや自分を取り巻くメディアや有象無象を冷静且つ客観的に見ているのだろうなぁ…というのが手に取るように分かる。

「トモエ学園」や「零-ZERO-」は、「多様性を認めていこう」という今の時流を捉えたアプローチに対しても、決して声高になり過ぎることなく、そっと暖かく隣で見守るような優しさを感じる。

 

歌詞の内容やライブのパフォーマンス、雑誌等の媒体のインタビューなどを見ていると、彼が(たぶん)臆病で客観的で心配性だからこそ、「もっと、もっと」「まだ、まだ」という欲が常にあって、それが、今の地位に決して安住することなく常に挑戦し続ける原動力になっているのかなぁと。

私は、傾聴スキルの高い歌詞に共感しているだけではなくて、この、臆病で客観的で心配性なところにも共感していると言うか、自分にも、性格的にこういう部分があって、どこか

「こんな自分の性格も、悪くないのかも。」

と、安心しているのかもしれない。

年末には、恒例のライブも決まったことだし、

「あ、どうも。お久しぶりです。お元気そうで何より。良いお年を!」

と挨拶できるように、チケット運の神様に願いを託したいと思います。

【ニューヨークひとり旅~ほぼ弾丸旅行記 その1】やっぱり私は「ライブ」が好き!

海外のひとり旅は一昨年のバルセロナに続いて2回目。
今回は、海外初出品となった、ニューヨークを拠点に活動している現代アーティストチーム「JCAT」のグループ展のレセプションへ参加する目的で渡米しました。

 

滞在期間が丸3日しかなかった為、今回は、自由の女神も遠くからチラ見、エンパイアステートビルから見る夜景も諦め、日中は地下鉄を駆使しつつも、ひたすら街を歩きまくり。メトロポリタン美術館やMoMAなどの王道をはじめ、ギャラリーや美術館巡りをしていました。

 

訪れた美術館やギャラリーの中で、私のお気に入りは、


・メトロポリタン美術館の分館 ザ・メット・ブロイヤー(The Met Breuer)

ホイットニー美術館

どちらも現代アートが中心の展示。ゆったりした空間の中に、絵画だけではなく、映像やサウンドとの融合作品などもあり、幅広いジャンルの作品が展示されています。一つ一つの作品をじっくりと見ることが出来るので、ジャンルの振り幅の広さに頭がついて行かない…ということがなく、とても心地良く鑑賞できました。

現代アート初心者の私にとって「なんじゃこりゃ!」「よく分からん!」という作品が多い中、眉間にシワが寄るような分かりにくさではなく、「どうしてこういうの作ったんだろう?」という作者への興味をそそられる作品が多くて、自然と前のめりな気持ちで見られたのが良かったなぁ。

 

また、王道の作品が見られるギャラリーとして良かったのは、チェルシーにあるTaglialatella Galleries
気軽に入れる雰囲気のあるギャラリーで、アンディ・ウォーホルやバスキア、キースヘリングなどの作品が一気に見られたのは贅沢の極み!ゲームキャラクターをモチーフにしたINVADERの作品も、私たち世代には親しみやすかったです。

夜は、ライブ好きな血が騒ぎ、「The Killers」のライブと、ブロードウェイで「ライオンキング」を鑑賞しました。

The Killersのライブが開催されたのは、ブルックリンにある「バークレーセンター」という、日本で言うと「横浜アリーナ<さいたまスーパーアリーナ」くらいの広さの会場。

「ライブ前にビールを買う」というルーチン作業をこなしているうちに、

「あれ、ここ横アリ?」

と錯覚してしまいそうでしたが、ボーカルのBrandonが素敵すぎたのはもちろん、初期曲が大好きだった私にとっては、会場で盛り上がる曲と私の好みの曲が一緒で、

「何だー、Youたち好きなの一緒じゃーん!」

という安心感を持ちながら鑑賞。今のところ、来日する雰囲気が無いのが残念ですが、ニューヨーカーと好きな曲のツボが同じだった喜びでにんまりしながら帰路に着きました。

 

「ライオンキング」は、予めストーリーをふんわり把握していたので、英語が分からなくても堪能できました。動物の繊細な動きと素晴らしい歌声、オーケストラの生音の醍醐味、一つ一つのクオリティの高さたるや!初ブロードウェイをライオンキングにして良かったです。

そして、驚いたのが、ブロードウェイの街の賑わい。
毎日夜8時にわらわらと人が集まり、どこの劇場もほぼ満杯に埋まるという環境。ライブハウスやバーでやっているライブやコメディショーは、夜10時過ぎにやっていることも多いので、何なら、ミュージカルが終わってからのハシゴも出来る!生でエンターテインメントを楽しむことが日常に浸透している土壌というか、素地がそもそも違うことに圧倒されました。

 

NY滞在最終日は、いよいよグループ展のレセプションへ。感想等々はこちら

大切なのは常にベストを尽くすこと

昨日は、地元・岩手県二戸市出身の4兄弟バンド「SaToMansion」のライブに行ってきました。

この日のライブは、テレビ朝日で放送中の「ROAD TO EX」という勝ち抜きバンドバトルの決勝戦で、3バンドの中から、優勝バンドを決める…という構成。

SaToMansion

SaToMansionのパフォーマンスは、本当に堂々と自信に満ち溢れていて、演奏したのは5曲だったけど、まるでワンマンライブを見たような満足感。

 

結果は残念なものだったけど、正直、私は清々しさしか残っていませんでした。悔しい気持ちはどこかに吹っ飛んでいて、残ったのは、この先、彼らにしか作り出せない新しい景色を見続けていける喜びだけ。

ライブを見て思ったのは、至極当たり前のことだけど、

 

大切なのは常にベストを尽くすこと。
それでも結果がダメだったら、また新たなことにチャレンジすればいい。

 

その瞬間が自分にとって最高であれば、後悔はないはずで。でも結果がダメということは、反省点はどこかにある。毎日がトライ&エラーの繰り返し。立ち止まることさえしなければ、自ずと結果はついてくるものと信じています。

 

私は、ライブを見るといつも、励まされっぱなしなのですが、生徒さんとのレッスンも、作品を書く時の一本一本の線も、一つ一つの時を大切に丁寧に積み重ねていこうと思いました。

 

地元からも多くの方が応援に来ていて、市の副市長さん(!)など、色んな方々とご挨拶させていただきました。

「あー、二戸何にもないなぁ」と思いながら、早く東京に行きたくて仕方なくて上京した身ですが。

私もいずれ、何らかの形で、二戸のお役に立てるように頑張ります!

 

好きなことで満たした心を、損失補填に使うか?エネルギーに変えるか?

ジュリーの話を引っ張ってしまってアレなんですが。

コンサート翌日、添削指導に行った教室で、先生方やスタッフの皆さんから、

「今日は、仕事が手につかないんじゃないですか?」

と言われたのです。

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あー、そう言えば。
確かに、会社員時代は、ライブやお芝居を見た後は、仕事が手に付かないということが多かったです。ほぼ週1ペースで、会社を定時に出てダッシュで下北沢に行ってライブを見たり、何かしらお芝居を見に行ったり。

時には、午後半休を取って飛行機でピューンと地方に行ってライブを見て、帰りは深夜バスで東京に戻ってきて、翌朝しれっと会社に行く「エクストリーム遠征」など…。今考えると、よくそんな体力があったなぁと思うけど(苦笑)

翌日は、だいたい頭と心がポワーンとして、前の日の余韻に浸りつつ、とりあえず、椅子に一日無事に座っているのが今日の仕事!と思って過ごしていました(笑)

ところが、今はそんなことは無くなりました。そりゃあ、個人事業主たるもの、ボーっとしていたら何の収入にもならないので、当たり前なのですが。

昔は心身すり減らしていたのか、何かを見に行くことで「無くなったものを補充する」という気持ちが多くて、「あー!これでしばらく仕事頑張れる!」とその時は思うけど、すぐに切れてまた補充するという繰り返し。仕事とプライベートのバランスが悪く、趣味に依存している部分が多かったような気がします。

当然、今も、ライブやお芝居や落語など、特に生で見るものは大好きなので、たまに足を運びますが。好きなことを純粋に楽しむ気持ちは変わらないものの、以前のような、

「無くなったものを補充する」

ではなく、

「自分の仕事にますます張りが出る」

「こういう考え方や生き方は憧れる、真似たい、活かしたい」

という感覚の方が多くて、自分の興味や心の欲求に従って見たものを自分の中に取り込んで、エネルギーに変えられているような気がします。

今の仕事をしていても、当然疲れるときは疲れるし、悩みも尽きないのだけど、疲れ方は明らかに異なっています。だから単に「好きなことを仕事にした方が良い」とかいうことではなく、どんな仕事であれ、自分の興味や心の欲求が満たすことが出来れば、仕事、趣味、プライベートそれぞれで得たプラスのエネルギーが上手く循環するようになるのだろうなぁと。

なので、件の添削指導も、いつにも増してとても捗ったのですが、ジュリーの魅力を熱く語りまくってしまったので、周りの方々にはご迷惑だったかもしれません。ごめんなさいm(_ _)m

なぜ沢田研二があんなにカッコいいのか?

一昨日のことですが、ついに!初めてジュリーのコンサートに行ってきました。

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今年初めの個展に向けての作品が全く書けず、激しく落ち込んでいた昨年暮れ。

軽い気持ちで、何年かぶりに「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」を聞いてみたところ、ぶわーーーっ!とアイデアが書き換えられて、一気に作品を仕上げることが出来たのです。

その時から、次のコンサートは、お礼参りとして絶対見に行こうと決めていたのですが、個展終了後も、動画サイトで夜な夜な過去の歌番組を貪るように見まくり、今のジュリーの活動をチェックするように。

その中でも目に飛び込んでくる記事や様々なコメントには、

・ビジュアル面の劣化
・歯に衣着せぬ様々な発言(政治的な内容やファンへの暴言?)

なども少なからずあったけど、そりゃあ、来年古稀を迎えるんだから、ビジュアルうんぬんは多少あるだろうし、人生長くなってくれば、モノ申したくなることだってあるだろうよ…とあまり気にすることなく、全ては実際にこの目で確かめよう!と、その日を待ったのです。

当日の東京国際フォーラム。キャパ5000人の会場は超満員。

5列目という神席で見たジュリーは、映像で見ていたあの頃のジュリーとある意味同じで、「前衛的」で「退廃的」な姿をそのまま体現していました。

一番驚いたのは、やはり圧倒的な声量と艶っぽい声色。ほとんどの曲を、往年のスター歌手にありがちな妙なアレンジを加えることもなく、当時の原曲のキーのままでシンプルに歌い上げる姿は、作詞作曲はじめ、楽曲に関わった様々な人々やファンへの敬意を感じる。

しかも、曲によっては、年齢を重ねてきたことで低音がすごく響いて、今の方が断然渋みが増していて聴きやすいんじゃないか!?という曲もあり、驚くばかり。

歌って飛んでステージを右へ左へ駆けずり回っても、コンサート後半に向けて声量がどんどん増していくように聞こえて来るんだから、どんな力を秘めているんだ、ジュリーは…。

1曲1番のみを50曲歌うというめまぐるしく変わるセトリの中でも、1曲1曲を全身全霊で、曲の中の世界観・物語を演じきる姿にはすっかり見入ってしまい、まばたきするのが惜しいくらいでした、マジで。

MCは歯に衣着せぬ発言は全くなく(←期待してた訳ではないけど 笑)1曲歌う度に「ありがとう!サンキュー!ありがとうねー!」をただ謙虚に繰り返す。

「こんな姿になってしまいました。あなたもです。」という、ジュリーの挨拶で笑いと拍手が起こり、ほっこりした雰囲気に包まれる会場、ジュリーとファンとの長い歴史と絆を感じ、新参者はそれだけでウルウルしたのです。

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時代に流されず、過去の栄光にすがりつくこともファンに迎合することもせず、歌い続けることで今の音楽シーンや社会に真っ向からNOを突きつける「前衛的」な部分と、見た目にも老いにも抵抗せず、淡々と今の自分を愚直に見せ続ける、ミュージシャンの年の重ね方の一つとしての「退廃美」。

自叙伝「我が名は、ジュリー」を読んだ時にも思ったのだけど、たぶん、歌やビジュアル面で「前衛的」とか「退廃美」と良く言われていたあの頃と、ジュリーは一貫して全く変わっていないんじゃないかと。

シンプルに真っ向勝負だからこそのカッコ良さ、時の過ぎ行くままにこの身をまかせている生き様ひっくるめて、ファンを魅了し続けているのだろうなぁと。

そんなことを思いながら、ますますジュリーの虜になってしまったのでした。今では「ジュリィィーーッ!」と樹木希林が身もだえする気持ちもよーーく分かる(笑)

アフターは、あの曲を思い出しながら、もちろんワインで!

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昭和の歌番組の手書きテロップには、温もりがいっぱい

今日は待ちに待った、沢田研二のライブ!!

以前から何年かに一度、マイ・ジュリーブームがあり、度々聞いていたのですが、昨年末、個展の作品が全く書けなくなった時、本当にジュリーの曲に助けられました。

なので、今日のライブは、個展が無事に開催できたお礼参りのようなものです。

今日は、書家が基礎練習で臨書をするように、昭和を彩った歌番組の手書きタイトルの真似書きを。

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全て、夜のヒットスタジオから。フジテレビっぽいポップな雰囲気が出ています。

字の大きさや中心に揺らぎがあっても、絶妙なバランスが取れていて、全体に統一感が保たれているのは、書道の作品作りでも学ぶべきところです。