今日は待ちに待った、沢田研二のライブ!!
以前から何年かに一度、マイ・ジュリーブームがあり、度々聞いていたのですが、昨年末、個展の作品が全く書けなくなった時、本当にジュリーの曲に助けられました。
なので、今日のライブは、個展が無事に開催できたお礼参りのようなものです。
今日は、書家が基礎練習で臨書をするように、昭和を彩った歌番組の手書きタイトルの真似書きを。
89歳にして現役。線一本一本、鮮やかな色づかいからあふれる躍動感たるや!
新しさと同時に、人間の「かく」行為(描く、搔く、書く)の原始的なイメージを想起させたり、日本の書道の影響を受け、「字」に対する尊敬の念も感じる作品が多かったです。
また、彼が監督したドキュメンタリー映画「日本の書(1957年公開)」は、昔の品のある筆文字看板の数々、若かりし頃の篠田桃紅など前衛書家の創作風景が盛りだくさん。
帰りはベルギーワッフルで一休み(^_^)
芸術の秋(´ー`)
バルセロナを選んだのは、ガウディの建築物を見たい等々の理由はあったのですが、ただ観光だけして帰ってくるのはもったいない…。せっかく行くなら、日本文化を知ってもらうために何か面白いことをしたいなぁ…と思い、街中でゲリラ書道(!)をすることにしました。
とは言え、大々的なパフォーマンスをする勇気はないので、ハガキに漢字・ひらがなでお名前を書いてプレゼントすることに。スペインはアニメやゲーム文化が浸透していることは知っていたので、日本語を覚えたい人や面白がってくれる人は多いだろうと思ったのです。
ゲリラ書道をする場所は、宿泊していたペンションのオーナーさん(日本人)に事情をお話して、候補地を幾つか絞り込みました。そして、スペイン語はもちろん、英語も全く話せないので、「あなたのお名前を無料で書きます」という訳も2ヶ国語分(Tu nomble en japones/Your name in Japanese)教えてもらい、オーナーさんがWordで貼り紙まで作ってくださいました。無茶なことを言っている私に何て優しいんだ、オーナーさん(感涙)
当日は、近くに大きなショッピングセンターがあるベイサイドエリアへ。「誰も立ち止まらなかったらどうしよう…」という不安しかなかったのですが、結局、午前中から夕方までの間、40~50人の方にお名前を書きました。
バルセロナの強い日差しを浴びて、ごきげんな雰囲気で街を歩いている観光客に反して、サングラスの奥の私の目は不安と緊張感でいっぱいでしたが、書いた後の「Thank You!」と「Gracias!」の言葉に救われました、本当に。
このゲリラ書道、無料でやっていたのですが、「この子は食べるものに困っているのかしら…」とでも思われたのか、哀しげな表情で私の手をぎゅっと握りながら10ユーロ持たせてくれたおばあさんや、「こんなに素敵なものをタダでもらうなんて申し訳ない、絶対に受け取ってくれ!」と、半ば無理やりお金を渡してくださったご婦人などもいらっしゃって…。結局、その日の夜は、いただいたお金で、バルで軽くタパスをつまみながら美味しいビールを数杯飲むことができました。
とても楽しい体験に感謝。Gracias!