「書道」や「剣道」「柔道」「茶道」など、「道」を極めるには、技術を磨くだけではなく、精神の鍛錬、体力も必要。

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「道」の名の付くものは「心技体」を一致させるのが重要で、日本人にとって大切な価値観とも言われますが、

レッスン中…

「あー、それ、箸の持ち方と一緒なんですね」
「その形、ダンスのレッスンでも習いました」
「それと同じこと、ヨガの先生に言われました」

といった声が良く聞かれます。

書道で学ぶ技術、姿勢、自分の字との向き合い方などは、様々な習い事で学ぶことや、日常生活での気づきなどとも共通点が多いです。

このような会話をする度に、人間が生きていく上で本当に大切なことは世界共通で、しかも数もそれほど多くないんだろうなぁ…とつくづく思います。

実は、両手で足りるくらいなんじゃないかしら?

台風や低気圧が近づいて来ると、体調がすぐれなかったり、やたら眠くなってしまうという方も多いのでは?

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私は普段はあまり気候の影響を受けない方ですが、ものすごく眠い時期は、大きな変化の兆し、新たな道を歩むためのエネルギーチャージの時、とも言われていますので、そんな時は無理をせず、エネルギーを発揮する来たるべき変化に準備期間として、ゆったりと過ごしましょう。

「送」の金文をベースにしたデザイン書です。

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お盆中は、家族で故人の冥福を静かに祈ったり、数々の思い出話に花が咲かせる方も多いかと。そんな様子にご先祖様は、きっと安心しているはず。

この世に帰って安心したご先祖様が、再びあの世へ戻る時、道に迷わないように火を焚くのが「送り火」。

送り火を焚く時は、ご先祖様への感謝と、来年のお盆も安心してお迎えできるよう、また一年を快く過ごそう、と誓って…。お盆明けの仕事を気持ち良くスタートしましょう!

余白の美=休符のグルーヴ感

音楽は、

休符(音が出ていない時)のポイントをどう持ってくるかで、その曲らしさ、アーティストらしさが出る
休符をうまく表現することで、心地良いグルーヴ感が生まれる

という話を聞いたことがあります。

これは書道も全く同じで、

「墨で白を書く」

という言葉がある位、白と黒のバランス、余白をどう表現するかで、作品の印象が大きく変わります。

人によって感じ方はそれぞれですが「ちょうど良い余白」や「テンポの良い休符」があることは、人の心に余裕や心地良さを与えられるのだと思います。

おみくじにステキな歌が書いてあったので…。

【一心に真心つくせ 授かりし縁に 愛の幸せを得ん】

とある神社でひいたおみくじに書いてあった歌を書いてみました。

「二人の縁は神様から授かった運命なのだから、誠の愛を注ぎましょう。色々な邪魔も押しのけて、今こそ固く結ばれて一つ心に愛情を育てましょう。」

素敵なことが書いてある!と思ったのも束の間、「縁談を考えるのはまだ早い」とか「良縁ならば二年待って進めなさい」とか書いてあるし…。

中吉だったのになぁ…良いことを信じます(´ー`)

円転自在(えんてんじざい)

仕事でも家庭でも、いろんな人が関わる様々な場面で、物事がスムーズに進んでいる時は、その心地よさに、その場に爽やかな風が吹いているような感じを受けることがあります。

そんな空気感でいられるのは、関わる人たち誰もが無理をせず、いい意味で肩のチカラが抜けていて、自分の意見を持ちながらも、自分が変化することも「へぇ!面白い!」とすんなり受け入れて楽しんでいるからだろうなぁ…と思う、今日この頃です。

今日は、行草書をベースにしつつも、あえて逆を行ったカクカクしたアレンジで(´ー`)

今回は、お手本書きでおなじみの朱墨で。

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なぜ、はじまりを意味する字が「女」に「台」なのか?(厚切りジェイソン風)

・子供を産めるのは女性=人間の始まりは、女性が土台となっている
・古代、農具を清める農耕儀礼(=台)が、女性の安産を祈る儀式としても行われた

…など、語源にはいくつか説があるようです。

物事の始まりは、表に華々しくドッカーン!と出ていくイメージもありますが、語源を見ると、始まりは静かでも、心はドーンと構えて、表に出るまでの過程を感覚的に楽しむことも、とても大切だと感じます。

「大人になると時間が経つのを早く感じる」ことは良くありますよね。

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この前、新年の挨拶したばかりじゃないか…とか、ついこの間まで半袖着てたじゃないか…とか。

なぜ時間が経つのが早いと感じるか?ということを研究されている方がいて、「生活に刺激や変化が少ない」ことが関係していると言われています。

暮らしに変化をつけるのに大切なのは、五感を刺激する機会を増やすこと。まさに静かな空間で墨の香りに包まれてじっくりと字を書く「書道」はオススメです。

先日、だいぶ昔に受講した心理学のワークショップのノートが見つかったので眺めていたら、

「心を解放するには、恥ずかしいことかか怖いことをする」

という走り書きを見つけました。

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「あー、これ、全然やってないわー」と思いましたが、今からでも遅くない。
健康を害さず、公序良俗に反しない範囲で、小さなことからコツコツと恥をかきながら、少しずつ心を解放していく訓練をしていこうと思います。

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普段は「日々の忙しさに追われて先のことなど考える余裕がないんじゃ!」と思っていても、お正月や春分・秋分、月の始めなど、暦の区切りになる時期くらいは、「私はこれからどんな未来が創っていこうか」と、ただひたすら楽しめる時間を持ちたい。

日進

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日進(日に日に新しくなる、進歩する)

書道を極める!と一言で言っても、もちろん一朝一夕のものではありません。

「あー、全然出来ない!」と思っても、自分の現在地を冷静に見つめ、伸びしろがあることを信じて日々精進するのみなのです。

納得いく作品があまりにも書けない日々が続くと「ホントに進歩してるのか?」「おい、お前大丈夫か?」と思ったりしますが、たまに、昔の臨書を引っ張り出して眺めていると、「あー、このはらいは少し良くなっているような気がする」と、本の少しでも成長した証が見つかったりするもの。

そんな時、試行錯誤しながらの毎日の積み重ねは、少しずつ血肉になってきているなぁと実感します。

 

 

 

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自分で力ずくで何とかしようとせず、相手に委ねてゆっくりと待つ余裕も大事…。

字を書いていると、途中で墨が少なくなり、字がかすれてきます。

これは、渇筆(かっぴつ)と言い、紙に「黒と白」「滲みとかすれ」があることで生まれます。

立体的な表現には欠かせませんが、字がかすれてくると、焦って、筆を紙に押しつけて早く書きがち。これは逆効果です。

墨が筆の穂先に下りてくるのを待ちながら、ゆったりと筆を運んだ方が良い線が出るのです。