毛筆の「趣味・実用コース」で、課題の楷書に取り組まれている生徒さん。
毎回、とても伸び伸びした気持ち良い字を書かれるのですが、今回は全く字の形が定まらず、何やら困っている様子…。私も生徒さんと「なぜだろう…」と一緒に悩む…。
そして、私があることに気づき
「あ!この線が上手く書けた!と思った瞬間に、80%位書き終わった気になってるでしょ!?」
と一言。すると、生徒さんは、
「バレました!?やっぱり字って性格が出るものなんですね。すごい!」
と驚きと納得の表情を浮かべていました。
なぜそれが分かったか…。
会心の点や線がひけた後の次の画が、見事にバランスを崩していたのです。
私は占い師ではありませんが(勉強をしている「ホロスコープ」の視点でアプローチをすることはあります)
「どうして、そんなことまで分かるんですか!?」
「何だかカウンセリングされているみたい」
といった類いのことを度々言われます。でも、それは私が特別なことをしている訳では全く無くて、線のブレや字の形を見ただけで、
どこで気持ちが切れたのか
途中で気持ちを立て直して書けたのか
はたまた立て直せず、そのまま諦めて筆を運んでしまったか
全てが分かるから。
生徒さんは、ご自身曰く、すぐに「ま、いっか!」と思ってしまう性格とのこと。私の指摘にどこか思うところがあったようで、若干ションボリとしていました(^_^;)
書道を通じて、100あるチカラの出し方を一気に使わず、上手くコントロールする術を身につければ、日常生活でも、諦めずに続ける力が身につきます。
一つの作品を仕上げるには、最後まで気持ちを切らさず、上手にペース配分をするのも大切。常に自分との戦い!
書道を通じて学ぶのは、キレイな字を書くだけではありません。自分の性格に改めて気づくきっかけ作りにもなります。
書工房しら珠のレッスンは、毛筆・筆ペン・ペン字から、グループ・プライベートレッスンまで、全7コース。
お好きなコースをお選びいただけます。