書道教室に限らず、習い事を始めたいと思ったときに、教室を決める要素は、
・料金(月謝が自分の思う予算の範囲内か?)
・場所(自宅や勤務先から通いやすい場所か?)
・目的(字をキレイに書きたい、リラックスしたい…など、自分の目標が達成できそうか?)
あたりが一般的じゃないかと思います。
でも、これらの条件が合う教室が複数あった時、何を決め手にして書道教室を選んだら良いか?
これは、体験レッスンにいらした方に良く聞かれる質問なのですが、必ずお答えしていることを3つ挙げてみました。
1. 基礎から応用までしっかり学べる
お手本通りに書けているか、書いた作品をチェックするだけではなく、字形・字配り・筆遣いのコツを分かりやすく教えてくれるかも大切です。
私も過去には、筆遣いや字配りを「見て盗め」と言われたこともありますが、今の時代にそれはもう通用しないでしょう。目の前で筆を動かしながら「ここがこうだからこうなる」という過程を見せてあげながら、理論的な説明ができるのが望ましいと思います。
また、新たな内容にチャレンジできる環境・カリキュラムがあるかを見るのも大切です。
当教室では、生徒さんの習熟度や目標を考慮しながら、
・基本(楷書・行書・草書・かな)
・臨書(中国・日本の著名な法帖を使用)
・創作(お手本にとらわれない自由な発想での創作)
・実用書(一筆箋を使った手紙や、のし袋の表書きなど)
こちらの中からメニューを組んで、時には書道の歴史や理論的な話も交えながら、レッスンしています。
2. お手本の字が好きかどうか
お稽古で毎回書く字ですから、お手本の字を「好きだなぁ」と思えるかどうかで、お稽古に対する気持ちや姿勢も大きく変わってきます。
書道教室を構えている講師は、師範という資格を持って教えていることがほとんどなので、美文字であるのは当然。
ただし、ウェブサイトに載っている様々な書道教室のお手本をよーく見比べてみると、「とめが強め」「はらいが長め」「字が力強い」「字にふんわりとした雰囲気がある」などなど、字に特徴があるのが分かります。
細かい筆遣いなどが分からなくても構いません。感覚的に、雰囲気的に「好き!」だと思える字を探してみましょう。
今は、ホームページやSNSをやっている書道教室が多いですから、ぜひ先生が書いている字を見てみることをお勧めします。
私も毎月毛筆課題をホームページにアップしておりますので、参考になさってください。
11月の開講日・課題のお知らせ
3. 何やかんや言っても、結局は講師との相性
学校の先生の中でも「この先生、教え方は分かりやすいけど、何だか愛想ないんだよね」「あの先生は、専門用語連発で、ちょっと何言ってるか分からない」といった経験ありませんでしたか?
書道教室と一言で言っても、色んなスタンスで教えていらっしゃる方がいます。
こればっかりは好みもありますし、相性の問題なので、体験レッスンで教室の雰囲気を体感されるのが一番です。
ちなみに、私は生徒さん曰く「ほめて伸ばすタイプ」らしいですが、実際のところは、ほめているように見えて、めっちゃ朱入れて修正しますので、「笑顔でNGを出しまくるタイプ」だと思います。
体験レッスンで、教室の雰囲気や、教え方が自分と合っているかを確認してみましょう。
なお、当教室は、
・段級制度は設けていません
当教室オリジナルのメニューで、個人の特性に応じたレッスンを行っておりますので、現在は、段級制度や師範免状の交付は行っておりません。
師範を目指している方には、師範取得可能な教室をご案内しております。
実際、書道を純粋に楽しみたくて始めたのに、次第に段級取得のプレッシャーに疲れてしまい、当教室を選ばれている方も多くおられます。
習い事を始める上での目標設定、教室とのマッチングは大切ですね。
・公募展への出品依頼やお礼金制度はありません
講師が特定の団体に所属していると、定期的な展覧会への出品依頼や、それに伴うお手本代(と称したお礼金)があるという話を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、当教室はそのような制度は一切ありません。
入会金、月謝(またはチケット代)、道具代、臨書で使う書籍代以外の費用はかかりませんので、安心して受講できます。
・アットホームな雰囲気でやっています
書道教室によっては私語厳禁というところもあるようですが、私自身が、水を打ったようなシーンとした静けさが苦手なので、アットホームな雰囲気で指導しております。
もし書いていて「あっ、失敗した!」と思ったら、少しくらい声を出してもいいんです。
あまり大きな声だと困りますが(笑)周囲の人も「雑音に惑わされずに自分に集中する」という意味では、良いお稽古になります。
・気分が上がるお手本は何でも書きます
実用書・ペン字・筆ペンを習っている方向けに、気分が上がるお手本を書いています。
アイドルの名前も!
ペン字のお手本でも、生徒さんの推しのお名前、どんどん書いてます。
— 目時白珠|書家・書道講師 (@metokihakuju) October 5, 2020
本日は、V6からこのお二人。
にすい(冫)の書き方や「一」の配置、「森」の木3つの形の微妙な違いなど…難易度高いです。#拝啓私の推し様#V6#岡田准一#森田剛#勤続25年の男たち pic.twitter.com/rBm11JA8fQ
人気俳優も!
今日は大河ドラマの話題で持ちきり。生徒さんも大喜び✨
— 目時白珠|書家・書道講師 (@metokihakuju) September 9, 2019
やっぱり推しの名前を書くのは、テンションがとても上がるし緊張もするみたいです😊#拝啓私の推し様 #吉沢亮 #青天を衝け #大河ドラマ pic.twitter.com/CbhKiFlTyP
公序良俗に反しなければ、何でも書きます。
このようなお手本を書いているのは、もちろん理由があります。
気分良く書けるだけではなく、(特に推しの名前は)絶対に下手に書けない!と思うので、より丁寧に書こう!という気持ちになるメリットもあります。
ただ気分が上がるだけでは終わらせません。当然、筆遣い、字配り、字のバランスは、どんな字や文章を書いていても、真剣に指導します。
毛筆120分のレッスンは、概ね以下のようなタイムスケジュールで進行しています。
120分ずっと書きっぱなしなんですか?~レッスンのタイムテーブルをご紹介
最近はオンラインでもレッスンを行っていますが、筆の置き方、筆運びのタイミングやスピード感など、細かいニュアンスは生で見ることでしか分からないことも沢山あります。
どうか、自分に合った教室が見つけられますように。
当教室でも以下の日程で体験レッスンを承っております。
(毛筆:120分2,000円/ペン字・筆ペン:60分1,500円)
お問い合わせはこちらからどうぞ。
https://www.metokihakuju.com/lesson_schedule