
面白い!と思ったら、表現の手法にこだわらない
昨日で、2度目の個展“One”終了いたしました。
ご来店くださった皆さま、Vinsantoのスタッフの皆さま、ありがとうございました!
作品をご覧になった皆さまからは、
「難しいと思っていた、書道のイメージが変わった」
「自分の想像力・創造力が刺激された」
「バー空間に展示されている作品を見て、書道を身近に感じた」
「今の日本の住居より、海外の家の方がインテリアとして映えそう」
などなど、様々な感想をいただきました。

しらはないろ・真白さんが撮影してくださいました。ありがとうございます!
創作では、「字を書く」という視点で「面白い!」と思ったものは積極的に取り入れていますが、
今回の個展では、筆ではないもので書いた作品、水墨画の手法を取り入れた作品などもあります。
例えば、こちら。

【叶】
これは、100円ショップで購入したハケで書きました。◯(circle)と+(plus) 良いことしかない組み合わせ。◯を美しく、立体的に表現することを意識しました。
私は、この字を表現したいと思ったら、従来の書道の道具や表現手法に捉われずに様々な方法にチャレンジしています。
次回の個展はいつになるか未定ですが、「古典の臨書・練習」「レッスン」「創作」にかけるバランスが崩れてしまうと、私自身があっぷあっぷになってしまうので(笑)また、作品を直に見ていただける機会を作れたらと思っています。
それまでは、常に新しい表現の可能性を探りながらも、日々の鍛錬を続けてまいります。
歩々清風起(ほほせいふうをおこす)
昨日は、個展を開催中のお店で、しら珠の生徒さん、お仕事でご一緒している皆さん、書友の皆さんをお招きして、ちょっとしたパーティーを開催いたしました。
美味しいワインとお料理を楽しみながら、書道話に花が咲き、甲骨文字や篆文でリレー書道大会をやったり、楽しいひとときでした。
この仕事を始めて1年に満たないながらも、
私の作品を見て、書道の見方が変わったと話してくださる方
作品に対する想いを真剣に聞いてくださる方
書道って楽しいものなんだね!と感激してくださる方
何とかして更に広げていきたいねぇ!と一緒に考えてくださる方
などなど…多くの素敵な人々に囲まれて仕事が出来ているなぁと、本当にありがたい気持ちでいっぱいになりました。
いらした皆様にお土産としてコースターをお渡ししたのですが、

歩々清風起(ほほせいふうをおこす)
と書きました。
「一歩一歩、歩みを進める度に爽やかな風が吹く」という意味の禅語です。
今の自分が目指すところ、作品を見てくださる方、レッスンを受けてくださる方が心地良く過ごせるような場作りをしたいという想いに一番近い言葉だなぁと思っています。
今日から個展も折り返し地点。ご来店お待ちしております!
目時白珠 2nd exhibition “One”
会期:2017年2月5日(日)まで ※現在は終了しております
時間:平日18時~26時/日曜:18時~24時
会場:dolce wine cafe Vinsanto
〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2-1-7
作品の一部はこちらからご覧いただけます。
一家に一点、インテリア書を!
先日、インテリアアートに関する講演に行った際に、パネラーの方が、
「日本の家の中の壁、まだまだあいてますよ!」
と、オードリー春日ばりにお話をされていたのを聞いて、
「一家に一点、インテリア書を!」
これをマニフェストにしよう!と決めました。
日本の住宅事情もあるので、一概には言えませんが、日本のリビングは、テレビを中心とした家具配置が多く、壁にアートを掛ける感覚は、それほど浸透していないとのこと。
ただ、DIY女子ブームによって、カフェ風のインテリアを、家のインテリアの参考にしたり…と、インテリアに対する意識は高まってきています。
壁に、絵画などのアートを置くのも素敵ですが、「インテリア書」もオススメ!
例えば「一年の目標を書にしたためてインテリアとして飾る」。
「目標を書いて見えるところに貼ると達成できる」
という話を聞いたことありませんか?
私の場合、自分で書いた書に見られていると思うと、
「自分で決めたことを、自分で裏切れない」
という気持ちになり、目標達成に向けての行動に繋がっていくのを感じます。
「書く」ことで、
目標が明確に脳にインプットされ、
意識が動き→体が動く=行動に繋がる
ので、目標達成への効果絶大です!

オーダーメイドでの制作も承っております。
公式ウェブサイトでも、作品の一部を公開しております。
豊~書道は最高の美容液!?~
【豊(ゆたか、ほう)】
元々の形は、穀物が豊かに実る様子を表わすので、穀物の部分をふくよかなイメージにして書いてみました。

デザイン書道のワークショップや、筆ペン・ペン字の1dayレッスンなどで、「こんな方が参加したら楽しめるんじゃないかしら?」と想定した中に、
「好きな芸能人の名前の一文字を書いて、眺めながらニヤニヤしたい方」
と、こっそり書いております。
例えば、竹野内豊を好きな人が(水谷豊とか武豊とか山川豊でもいいんです)楷書体で書いた「豊」を飾ると「いかにも」な感じになってしまうけれど、デザイン要素を入れてみると、人知れず「豊」を眺めてニヤニヤ出来ます。
好きな人の字を書く時は、相手のことをより強く思うから、絶対に適当には書けません。
下手なことが出来ないからこそ、より思いがこもります。
書道は、幸せホルモンと言われるドーパミンが放出されるとも言われるので、好きな人のことを思いながら書を嗜むのは、最高の美容液になります♪
道
「書道」や「剣道」「柔道」「茶道」など、「道」を極めるには、技術を磨くだけではなく、精神の鍛錬、体力も必要。
「道」の名の付くものは「心技体」を一致させるのが重要で、日本人にとって大切な価値観とも言われますが、
レッスン中…
「あー、それ、箸の持ち方と一緒なんですね」
「その形、ダンスのレッスンでも習いました」
「それと同じこと、ヨガの先生に言われました」
といった声が良く聞かれます。
書道で学ぶ技術、姿勢、自分の字との向き合い方などは、様々な習い事で学ぶことや、日常生活での気づきなどとも共通点が多いです。
このような会話をする度に、人間が生きていく上で本当に大切なことは世界共通で、しかも数もそれほど多くないんだろうなぁ…とつくづく思います。
実は、両手で足りるくらいなんじゃないかしら?
余白の美=休符のグルーヴ感
音楽は、
休符(音が出ていない時)のポイントをどう持ってくるかで、その曲らしさ、アーティストらしさが出る
休符をうまく表現することで、心地良いグルーヴ感が生まれる
という話を聞いたことがあります。

これは書道も全く同じで、
「墨で白を書く」
という言葉がある位、白と黒のバランス、余白をどう表現するかで、作品の印象が大きく変わります。
人によって感じ方はそれぞれですが「ちょうど良い余白」や「テンポの良い休符」があることは、人の心に余裕や心地良さを与えられるのだと思います。
おみくじにステキな歌が書いてあったので…。
【一心に真心つくせ 授かりし縁に 愛の幸せを得ん】
とある神社でひいたおみくじに書いてあった歌を書いてみました。

「二人の縁は神様から授かった運命なのだから、誠の愛を注ぎましょう。色々な邪魔も押しのけて、今こそ固く結ばれて一つ心に愛情を育てましょう。」
素敵なことが書いてある!と思ったのも束の間、「縁談を考えるのはまだ早い」とか「良縁ならば二年待って進めなさい」とか書いてあるし…。
中吉だったのになぁ…良いことを信じます(´ー`)





