明日、12月12日は「今年の漢字」が清水寺で発表される日ということで、私も予想してみました。
いかがでしょうか?
今年は、大雨や地震など、度重なる災害の連続で、自然の猛威を目の当たりにする年でした。
ちなみに、昨年の予想はこちらでした↓
これもいい線行ってたと思うんだけどなぁ…。
果たして、今年の漢字はいかに?
明日、12月12日は「今年の漢字」が清水寺で発表される日ということで、私も予想してみました。
いかがでしょうか?
今年は、大雨や地震など、度重なる災害の連続で、自然の猛威を目の当たりにする年でした。
ちなみに、昨年の予想はこちらでした↓
これもいい線行ってたと思うんだけどなぁ…。
果たして、今年の漢字はいかに?
あの震災をきっかけに価値観が180度ガラリと変わり、すぐに様々な行動を起こした人がたくさんいました。結婚した人もいれば(震災婚という言葉もありましたね)離婚した人もいたし、東北から離れて移住する人もいれば、逆に東北を元気にするために!と、UターンやIターンで起業した人も…。
私は、あの頃、震災を巡る様々な状況を見聞きしながらも、
「自分が後悔しない生き方をしてるかい?」
と、毎日どこかの誰かに問いかけられながら、ボディブローのようにブスブスと体を突かれているような日々でした。
自分の中で「どんがらがっしゃん」と何かの価値観が一気に崩れた訳ではなかったけれど、重たいヘドロのようなものに足元からジワリジワリと浸食されるというか、蝕まれていくような感覚。
仕事に関して言うと、当時会社員だった私は、書道を趣味でやっていたものの「おばあちゃんになってから、地元に帰ってのんびり、小さい子に教えたりしながら仕事としてやれたら幸せね…」なんて呑気に構えていました。
あれから7年経っての現在地がここだなんて、当時は全く想像していなかった。
でも、震災以降、「会社の中の自分」という枠を取っ払ったときにでも「これが私です!」と、名刺代わりに自信を持って差し出せるものって何も無いかもしれない…という焦りのようなものは感じていました。自分の存在価値が欲しかったと言ってしまえばそれまでですが。
私にとって、書道は手放しで「大好きっ!」と言えるような類のものではなく、「出来なくて悔しい!」「何とか出来るようになりたい!」という気持ちで続けてきたこと。
いや、好きであることには変わりはないのだけど、キラキラした感じではないんだよなぁ。どうしても泥臭さが付きまとう。
書道を仕事にしよう!というのも、ほぼ直感的に決めたものではあるけれど、今思うと、書道を通じて培った「自分の成長の証」や「自分の価値」を提供して、人の役に立ちたい、という思いが日に日に強まった結果なのかもしれません。
書道を仕事にすることを、まだ先のことだと呑気に構えていたあの頃からすると、本当に仕事になった時期はだいぶ早まったけど、
「自分が後悔しない生き方をしてるかい?」
というボディブローは減り、足元にへばりついていたヘドロも綺麗になってきたような気がします。だいぶ心はスッキリ。
その代わり。日々作品や筆文字を書いていると、
「お前の実力はそれほどのもんか!」
「まだまだ書けるんじゃないんかぁ?こらぁ!」
と、もう一人の自分なのか妄想なのか、何なのかもはや分かりませんが、ボディブローというよりは豪快にアッパーカットを決められて、「あー、ごめんなさいっ!」てなることは、それはもう多々あります。早い話がダメ出し。
(この状態を放ったままにしておくと、ただの自己嫌悪の塊になるので、書き終えた後は、今日も一日頑張って書いた!と自分を褒めることにしていますw)
何かに追われたり浸食されたりするような心理状況は、基本的にはあまり変わっていないけれど、目指すものが明確になったという点では、あの頃とはステージが変わったというか、一皮向けたのだろうと前向きに捉えています。
仕事は、需要と供給で成り立つものですから、私の場合、私が書いた字やメソッドなどに、何らかの価値を感じてくださっている方がいるからこそ仕事として成立できています。今の環境やタイミングも含めて、本当にありがたいことです。
近江商人の「三方よし」みたいに、せっかく出会ったご縁なのだから、自分も相手も社会全体も、何やかんや大変なことがあっても、お互いが上手く循環して、最終的にはお互いが笑顔で仕事が終われた方が良いに決まってる。
その良い循環を生む為には、日々自分の価値をどんどん上げて行かなければと思います。
これからは、自分が好きなことや面白いなぁと思う業界で、自分の価値が生かせて、「自分が役に立てること×自分が好きなこと」の掛け合わせで仕事が出来たら最高!様々な形で、私の字がお役に立てたら、この上なく嬉しいです。
【互(reciprocal)】
漢字辞典で隣り合っていた、同じ響きでも意味が反対の字。
昨日の東京の大雨で、色んなものをザーッと流しきったかと思えば、あちこちに水たまり。
流しきれていないものが、まだまだありそう。
5年前に登った富士山は、痛みとの闘いで辛い思い出ばかりだったけど、
車窓越しに見ると
「私、あのてっぺんに行ったんだよなぁ…」
と、ひとり悦に入るのです。
美しい山は遠くから眺めてる方がいいな(^_^;)
作品をご覧になった皆さまからは、
「難しいと思っていた、書道のイメージが変わった」
「自分の想像力・創造力が刺激された」
「バー空間に展示されている作品を見て、書道を身近に感じた」
「今の日本の住居より、海外の家の方がインテリアとして映えそう」
などなど、様々な感想をいただきました。
しらはないろ・真白さんが撮影してくださいました。ありがとうございます!
創作では、「字を書く」という視点で「面白い!」と思ったものは積極的に取り入れていますが、
今回の個展では、筆ではないもので書いた作品、水墨画の手法を取り入れた作品などもあります。
例えば、こちら。
【叶】
これは、100円ショップで購入したハケで書きました。◯(circle)と+(plus) 良いことしかない組み合わせ。◯を美しく、立体的に表現することを意識しました。
私は、この字を表現したいと思ったら、従来の書道の道具や表現手法に捉われずに様々な方法にチャレンジしています。
次回の個展はいつになるか未定ですが、「古典の臨書・練習」「レッスン」「創作」にかけるバランスが崩れてしまうと、私自身があっぷあっぷになってしまうので(笑)また、作品を直に見ていただける機会を作れたらと思っています。
それまでは、常に新しい表現の可能性を探りながらも、日々の鍛錬を続けてまいります。
美味しいワインとお料理を楽しみながら、書道話に花が咲き、甲骨文字や篆文でリレー書道大会をやったり、楽しいひとときでした。
この仕事を始めて1年に満たないながらも、
私の作品を見て、書道の見方が変わったと話してくださる方
作品に対する想いを真剣に聞いてくださる方
書道って楽しいものなんだね!と感激してくださる方
何とかして更に広げていきたいねぇ!と一緒に考えてくださる方
などなど…多くの素敵な人々に囲まれて仕事が出来ているなぁと、本当にありがたい気持ちでいっぱいになりました。
いらした皆様にお土産としてコースターをお渡ししたのですが、
歩々清風起(ほほせいふうをおこす)
と書きました。
「一歩一歩、歩みを進める度に爽やかな風が吹く」という意味の禅語です。
今の自分が目指すところ、作品を見てくださる方、レッスンを受けてくださる方が心地良く過ごせるような場作りをしたいという想いに一番近い言葉だなぁと思っています。
今日から個展も折り返し地点。ご来店お待ちしております!
目時白珠 2nd exhibition “One”
会期:2017年2月5日(日)まで ※現在は終了しております
時間:平日18時~26時/日曜:18時~24時
会場:dolce wine cafe Vinsanto
〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2-1-7
作品の一部はこちらからご覧いただけます。
「日本の家の中の壁、まだまだあいてますよ!」
と、オードリー春日ばりにお話をされていたのを聞いて、
これをマニフェストにしよう!と決めました。
日本の住宅事情もあるので、一概には言えませんが、日本のリビングは、テレビを中心とした家具配置が多く、壁にアートを掛ける感覚は、それほど浸透していないとのこと。
ただ、DIY女子ブームによって、カフェ風のインテリアを、家のインテリアの参考にしたり…と、インテリアに対する意識は高まってきています。
壁に、絵画などのアートを置くのも素敵ですが、「インテリア書」もオススメ!
例えば「一年の目標を書にしたためてインテリアとして飾る」。
「目標を書いて見えるところに貼ると達成できる」
という話を聞いたことありませんか?
私の場合、自分で書いた書に見られていると思うと、
「自分で決めたことを、自分で裏切れない」
という気持ちになり、目標達成に向けての行動に繋がっていくのを感じます。
「書く」ことで、
目標が明確に脳にインプットされ、
意識が動き→体が動く=行動に繋がる
ので、目標達成への効果絶大です!
オーダーメイドでの制作も承っております。
公式ウェブサイトでも、作品の一部を公開しております。
【豊(ゆたか、ほう)】
デザイン書道のワークショップや、筆ペン・ペン字の1dayレッスンなどで、「こんな方が参加したら楽しめるんじゃないかしら?」と想定した中に、
「好きな芸能人の名前の一文字を書いて、眺めながらニヤニヤしたい方」
と、こっそり書いております。
例えば、竹野内豊を好きな人が(水谷豊とか武豊とか山川豊でもいいんです)楷書体で書いた「豊」を飾ると「いかにも」な感じになってしまうけれど、デザイン要素を入れてみると、人知れず「豊」を眺めてニヤニヤ出来ます。
好きな人の字を書く時は、相手のことをより強く思うから、絶対に適当には書けません。
下手なことが出来ないからこそ、より思いがこもります。
書道は、幸せホルモンと言われるドーパミンが放出されるとも言われるので、好きな人のことを思いながら書を嗜むのは、最高の美容液になります♪