必見!自分に合った書道教室の選び方

書道教室に限らず、習い事を始めたいと思ったときに、教室を決める要素は、

・料金(月謝が自分の思う予算の範囲内か?)
・場所(自宅や勤務先から通いやすい場所か?)
・目的(字をキレイに書きたい、リラックスしたい…など、自分の目標が達成できそうか?)

あたりが一般的じゃないかと思います。

でも、これらの条件が合う教室が複数あった時、何を決め手にして書道教室を選んだら良いか?

これは、体験レッスンにいらした方に良く聞かれる質問なのですが、必ずお答えしていることを3つ挙げてみました。

 

1. 基礎から応用までしっかり学べる

お手本通りに書けているか、書いた作品をチェックするだけではなく、字形・字配り・筆遣いのコツを分かりやすく教えてくれるかも大切です。

私も過去には、筆遣いや字配りを「見て盗め」と言われたこともありますが、今の時代にそれはもう通用しないでしょう。目の前で筆を動かしながら「ここがこうだからこうなる」という過程を見せてあげながら、理論的な説明ができるのが望ましいと思います。

また、新たな内容にチャレンジできる環境・カリキュラムがあるかを見るのも大切です。

当教室では、生徒さんの習熟度や目標を考慮しながら、

・基本(楷書・行書・草書・かな)
・臨書(中国・日本の著名な法帖を使用)
・創作(お手本にとらわれない自由な発想での創作)
・実用書(一筆箋を使った手紙や、のし袋の表書きなど)

こちらの中からメニューを組んで、時には書道の歴史や理論的な話も交えながら、レッスンしています。

 

2. お手本の字が好きかどうか

お稽古で毎回書く字ですから、お手本の字を「好きだなぁ」と思えるかどうかで、お稽古に対する気持ちや姿勢も大きく変わってきます。

書道教室を構えている講師は、師範という資格を持って教えていることがほとんどなので、美文字であるのは当然。

ただし、ウェブサイトに載っている様々な書道教室のお手本をよーく見比べてみると、「とめが強め」「はらいが長め」「字が力強い」「字にふんわりとした雰囲気がある」などなど、字に特徴があるのが分かります。

細かい筆遣いなどが分からなくても構いません。感覚的に、雰囲気的に「好き!」だと思える字を探してみましょう。

今は、ホームページやSNSをやっている書道教室が多いですから、ぜひ先生が書いている字を見てみることをお勧めします。

私も毎月毛筆課題をホームページにアップしておりますので、参考になさってください。

11月の開講日・課題のお知らせ

 

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3. 何やかんや言っても、結局は講師との相性

学校の先生の中でも「この先生、教え方は分かりやすいけど、何だか愛想ないんだよね」「あの先生は、専門用語連発で、ちょっと何言ってるか分からない」といった経験ありませんでしたか?

書道教室と一言で言っても、色んなスタンスで教えていらっしゃる方がいます。
こればっかりは好みもありますし、相性の問題なので、体験レッスンで教室の雰囲気を体感されるのが一番です。

ちなみに、私は生徒さん曰く「ほめて伸ばすタイプ」らしいですが、実際のところは、ほめているように見えて、めっちゃ朱入れて修正しますので、「笑顔でNGを出しまくるタイプ」だと思います。

体験レッスンで、教室の雰囲気や、教え方が自分と合っているかを確認してみましょう。

 

なお、当教室は、

・段級制度は設けていません

当教室オリジナルのメニューで、個人の特性に応じたレッスンを行っておりますので、現在は、段級制度や師範免状の交付は行っておりません。

師範を目指している方には、師範取得可能な教室をご案内しております。

実際、書道を純粋に楽しみたくて始めたのに、次第に段級取得のプレッシャーに疲れてしまい、当教室を選ばれている方も多くおられます。

習い事を始める上での目標設定、教室とのマッチングは大切ですね。


・公募展への出品依頼やお礼金制度はありません

講師が特定の団体に所属していると、定期的な展覧会への出品依頼や、それに伴うお手本代(と称したお礼金)があるという話を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、当教室はそのような制度は一切ありません。

入会金、月謝(またはチケット代)、道具代、臨書で使う書籍代以外の費用はかかりませんので、安心して受講できます。


・アットホームな雰囲気でやっています

書道教室によっては私語厳禁というところもあるようですが、私自身が、水を打ったようなシーンとした静けさが苦手なので、アットホームな雰囲気で指導しております。

もし書いていて「あっ、失敗した!」と思ったら、少しくらい声を出してもいいんです。

あまり大きな声だと困りますが(笑)周囲の人も「雑音に惑わされずに自分に集中する」という意味では、良いお稽古になります。

 

・気分が上がるお手本は何でも書きます

実用書・ペン字・筆ペンを習っている方向けに、気分が上がるお手本を書いています。

アイドルの名前も!

 

人気俳優も!

https://twitter.com/metokihakuju/status/1171034611528241152?s=20

 

公序良俗に反しなければ、何でも書きます。

このようなお手本を書いているのは、もちろん理由があります。

気分良く書けるだけではなく、(特に推しの名前は)絶対に下手に書けない!と思うので、より丁寧に書こう!という気持ちになるメリットもあります。

ただ気分が上がるだけでは終わらせません。当然、筆遣い、字配り、字のバランスは、どんな字や文章を書いていても、真剣に指導します。

 

毛筆120分のレッスンは、概ね以下のようなタイムスケジュールで進行しています。

120分ずっと書きっぱなしなんですか?~レッスンのタイムテーブルをご紹介


最近はオンラインでもレッスンを行っていますが、筆の置き方、筆運びのタイミングやスピード感など、細かいニュアンスは生で見ることでしか分からないことも沢山あります。

どうか、自分に合った教室が見つけられますように。

当教室でも以下の日程で体験レッスンを承っております。
(毛筆:120分2,000円/ペン字・筆ペン:60分1,500円)
お問い合わせはこちらからどうぞ。

書道教室〜開講日〜

 

 

「字って何カ月で上手になるんですか?」その答えは?~美文字になるための方程式

これは、度々単発レッスンにいらした方から聞かれる質問です。

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その質問に対して、私は、身も蓋もないかもしれませんが、

「人それぞれですね(ニコッ)」

と答えます。

例えば。

野球選手が素振りの練習を毎日100回しても、全員が1ヵ月後の試合で皆同じ結果を出せるとは限りません。

結果の差は、それまでの経験値や相手投手のスキルに影響されるところもあると思いますが、練習で大切なのは100回という回数ではなく、100回の内容の濃さ。
練習の内容を濃くするために必要なことは、以下のようなことじゃないかと思います。

正しいフォームを学ぶ

ただ100回闇雲にバットを振るよりは、まず基本の形を学び、その後、その人の体格やクセによって、フォームを微調整していった方が上達は早いでしょう。そのためには、選手の特性を見極めて伸ばすための適切な指導ができる指導者・コーチが必要です。

打席に立った気持ちで練習する

素振りは当然、打席に立った時に活躍するための練習なので、100回という数だけが目的になってはいけません。
どの世界でも「練習は本番のつもりで/本番は練習のつもりで」と言いますが、試合のことを想定しながら、1球1球に集中することが必要です。

常に自分のフォームを見直して回数を重ねる

練習をした後の振り返りは必要です。自分のどこが良くてどこが悪いかをチェックして繰り返し修正することで、スキルが上がっていきます。また、トレーニング方法は時代によって新たなものが次々と編み出されてくるもの。基本は大事にしつつも、旧来のやり方にとらわれすぎず、新しい方法も取り入れてみる柔軟さも大切です。

一生懸命練習することは大切ですが、中身の濃い練習ができて初めて「練習はウソをつかない」という言葉が生きてくるんじゃないかと…。

とは言え、やっぱり「センス」って大事でしょ!?と言われることもあります。

確かに元々もって生まれたもの「向き不向き」「得意不得意」も多少影響はあると思います。

私は今武道を習っていますが、運動系の部活に所属したことがなく、学校の体育をどうやってサボるかを考えてきた人間は、そもそも体を動かすことに慣れていません。
なので、剣術の動きや空手の型を覚えの悪さは本当にひどい。センスなさすぎ。頭と心と体の回路が全然繋がっていないさまは、毎回自分でもあきれます。

これを解決するには、回数を重ねるしかありません。(師匠に「どうしても覚えが悪いのです。やっぱりセンスとかあるのでしょうか…」と聞いてみましたが、「回数重ねるのみですね」とバサッと斬られました (笑))
覚えの悪さは回数でカバーするのみ。これに尽きます。

  

ここで冒頭の「字って何カ月で上手になるんですか?」という回答に戻りますが、美文字になるための練習に限らず、習い事が上達する方程式はこんな感じかと思います。

(理論+目標+問題意識+実践)×時間

先ほどの素振りの話をこれを字に置き換えたとき、

■理論
字を美しく書くためのコツを、講師から学ぶ
(書く時の姿勢、字形、余白の取り方、線の引き方など)

■目標
字を書くことで自分がどうなりたいか?という目標を明確にする
(字が上手になったら手紙を書きたい、字にコンプレックスがあるので自分に自信を持ちたい、定期的にリラックスする時間を持ちたい、など)


■問題意識
自分の字のクセを知る、どこを直したいかを明確にする
(字が小さい/大きい、字が雑に見える、など)

■実践
筆記具に慣れる、書く回数を増やす、箸の持ち方を意識する

といったところかと思います。

例えば「1ヵ月で必ず上達します!」と言っても、1カ月をどのように過ごすかで結果が変わってきます。

上達するために大切なのは「継続」。それが例え、1日5分、日が少し空いたとしても月に2回は必ず…というように、細く長くでいいので続けていれば、ゼロよりは確実に進歩します。

この時やらかしがちなのが、一気にまとめて練習しようとすること。
テスト勉強で身についた一夜漬けの知識が、後々頭に全然残らないように、短期集中で学んだものは、その場はしのげても、長期的に使えるスキルとして身につく可能性は低いでしょう。

このタイプの人は、完璧主義の人にも多いので、ちょっとでもダメだと思った時に一気に失速しがち。スピードはゆっくりでもいいので、気長に続けるくらいが丁度よいです。

すると、いつの間にか

「あれ?なんか、私の字、上手くなってるじゃん!」

と気づく日が訪れます。
その「いつ」かは、人によってまちまちですが、当教室の場合、1年以上レッスンに通っている生徒さんの多くは、年2~3回くらいのペースで仰っています。

 

最後に、あえて字を書く練習をするのが面倒な人でも出来る、ちょっとの隙間でも出来る練習方法を書いておきます。

ご飯を食べるときの、箸を持ち方を意識する
⇒お箸の正しい持ち方とペンの持ち方はほぼ一緒。
正しい位置と軽く持つことを心がけると、ペンを持つときも楽になります。ペンだこも回避!

https://twitter.com/metokihakuju/status/1135099383538520064

■付箋に書くメモをちょっと時間をかける
大切な人に書く気持ちで、ペンを動かすスピードを少し遅らせてみましょう。紙にペンを置いた瞬間、角を折れる時に一旦休むだけでも字にハリがでます。いつもより5秒~10秒程度余計に時間がかかったところで、誰にも迷惑をかけませんし、死にゃあしません。

  

まずはお名前をきれいに書くところから始めてみませんか?
一生付き合っていく自分の名前がキレイに書けると、自信がつきます!

『ひ』が上手に書けないのは『ひょうきん族』のせいなのか検証してみた

当教室の趣味・実用コースでは『ひらがな』に取り組んでいる生徒さんが非常に多いです。

文章を書くときに、ひらがなは文章全体の7割程度を占めるとも言われています。…ということは、漢字が多少アレでも、ひらがなをマスターすれば、手紙や文書全体の見た目が格段にアップするのです。

生徒さんは毎回、半紙に『いろはにほへと…』を小筆で練習して字形を把握し、形を覚えたら、連綿線(れんめんせん)が入った続け字を書く練習をします。

連綿線とは、文字と文字を結ぶ線のこと。
最近では、中谷美紀さんの結婚報告の達筆ぶりが話題になりましたが、あの文章で多く使われているのが連綿線。冒頭の『謹んで』の『ん』と『で』が繋がっていますよね?これが連綿線です。

本題に戻って…。

先日のレッスンで「ひ」を書くとどうしても縦長にベローンと伸びてしまうという生徒さんが、

「私が『ひ』を上手く書けないのは、小さい頃『ひょうきん族』を見すぎたせいだと思うんです!」

と真顔で言い出しました。

こちらが生徒さんが書いた『ひ』↓

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私も「オレたちひょうきん族」は毎週見ていました。当時、我が地元岩手県には民放が2チャンネルしかなく、1週遅れの土曜日夕方に放送してたっけ。(だから「8時だヨ!全員集合」との裏番組かぶりが無かった!)

タケちゃんマンとか、ブラックデビルとか、アダモチャンとか、ホタテのロックンロールとか懐かしい…。

番組ロゴも、フジテレビらしいポップな書体で、たしかに、特に強調された『ひ』が印象的でした。

…にしても。さすがに「そんなことはないでしょ!」と思いながらも、ネットに出ていた番組ロゴ画像を模写して…。

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本当に似ているのか検証してみました。

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「ほんまや!」と明石家さんま風に言いたいところだけど、そこまでは行かないか…。
生徒さんが書いた『ひ』と、番組ロゴの『ひ』は、左右対称感はあるものの、どちらも下にベローンと伸びていて、確かに生徒さんがひょうきん族のせいにするのも分からなくもない。

ひょうきん族の『ひ』になってしまうのは、下の部分がボテッとしてしまうのが原因。
ポイントは、下に向かってふくらむように書いて、一番下で一旦休む。
その後は上に跳ね上げるように早めにペンを動かしてあげると、形が上手くまとまります。

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私が思う『ひ』の見た目は、バナナの皮をむいて逆さにしたイメージです。

シュッとした『ひ』を目指して頑張りましょう!

 

苦手なひらがなを強化できます!日常生活に役立つ「趣味・実用コース」はこちら↓

書道教室〜趣味・実用コース/趣味・創作コース〜

あぁ、石田ゆり子のようになりてぇぇぇ(文字的に)

そもそも、石田ゆり子さんのようになりたいと思っている女性が(それが顔であっても文字であっても何であっても)、語尾に「なりてぇぇぇ」とかつけてしまう時点で、まぁ、逆立ちしてもなれない訳ですが。

先日、電車の中吊りで見かけた、石田ゆり子さんのキリンFIREの広告。

https://www.kirin.co.jp/products/softdrink/fire/

私は、FIREのキャッチコピー「ありがとう、おつかれさまっ。」の手書きの文字に嫉妬しました。

実際に石田さんが書かれたものかは分かりませんが、本当に書かれたものだとしても「あぁ、そうなんだろうなぁ…」と思わせる優しさと温かみのある字。

サラッと書かれたように見える字には、ほっと一息つける親しみやすさもあって、例えばこの字で「ありがとう、おつかれさまっ。」なんてメモが残ってたら、そりゃあ言われた方はイチコロ肩の荷もスッと下りるんだろうなぁ…という感じがしっかりと出ています。

いや、あの石田ゆり子に「ありがとう、おつかれさまっ。」って言われたら、字なんて関係なくてもホワッとしてニコッとしてデレっとしてニヤッとして肩の荷を下ろすか…(私が男性だったらきっとそうだと思う。)でも、それに字の癒しのイメージが加わったら最強じゃないですか!

あぁ、どうすればこの雰囲気を出せるんだ…と思って、まずは、いわゆるペン字のお手本風に「ありがとう、おつかれさまっ!」を書いてみました。

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どうでしょう?ほっこりしますか?

自分で書いてて言うのも何ですが、あまりほっこりしないかも(苦笑)何というか…家に帰っても背筋が伸びているイメージ!?

何より、本来「おつかれさまっ。」の「っ。」に、文章のPOPさというか緩さを出しているはずなのに、ビシッとした字で書いているために、その緩さをも少し消してしまっている可能性が…。

 

自分が講師をしていて言うのもアレですが、何でもかんでもペン字のお手本のようにビシッとした字を書く必要はないと思っています。ただ、字の雰囲気を「いい感じ」にまとめるためには、字形を把握する、字粒(字の大きさ)を揃えるなどのコツは覚えておきたいところ。

最近、広告で「手書きのキャッチコピー」を多くみかけるようになりましたが、商品に親しみやすさ・身近な雰囲気を持たせるには良い手法とされています。会社で付箋に書くメモや、友人へ何かを送る時に添えるちょっとした手書きの文章などが、相手との距離を縮めるきっかけになるのもそのためです。やっぱり手書きは大事!

ということで再度「ありがとう、おつかれさまっ。」にチャレンジ。

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こんな感じかなぁ…。字だけでも少しゆり子に近づいたか…。

このような雰囲気の字に書く時も、結局は、字としての統一感やまとまり、余白の取り方などが重要になってくるので、ペン字のレッスンはやはりおすすめです↓

書道教室〜ペン字・筆ペンショートコース〜

結局はやっぱり「基礎の積み重ね」が自分を成長させる

モンスターハンターというゲームをご存じでしょうか?

カプコンから発売されている、雄大な自然の中でモンスターを討伐するアクションゲームシリーズで、オンライン接続することで最大4人のチームを組んでモンスターに立ち向かうこともできる・・・というゲームです。

モンスターハンターとは?

会社員だった頃、社内でモンハンが流行していて、私も、PSPを片手に会社の同僚とチームを組み、お昼休みや仕事の後に度々狩りに出かけていました(狩りに出る=モンハンのゲームをすること)。

ゲームはとても楽しかったのですが、最大の欠点が、そもそも私のゲームスキルが異常に低かったのと、何をどうしたら強くなるのかあまり把握してなかったこと。

音ゲーやリズムゲーは比較的得意なので、感覚的に操作の仕方が分かったりするのですが、RPGやアクションゲームは、地図が覚えられないとか、自分がどこにいるか分からなくなるとか、「あんた、そこから?」というレベルの致命的なセンスの無さでした。でも「なんか楽しそう!」という雰囲気だけで遊んでたのだけど…。

そんな状況だったので、チームで戦う時は、私の戦力はゼロというよりは、足手まといになるためむしろマイナスになるという有様。よって、モンスターが現れた時は、私は基本狩りの場にいることはなく、

「目時さん、隣のフィールドで薬草取ってていいですよ♪」と言われ、

他のメンバーがモンスターの討伐を終えて、

「目時さん、終わったんで肉取りに来てください!」という声を聞くと、有難く報酬の肉の塊をいただく。

その時は「やった!アイテム増えた!」と嬉しい気分になるのですが、それが続くと、やはり少し後ろめたさが出てくるのです。

それも当然。結局は自分の努力ではなく、周囲の人のお膳立てによって引き上げてもらった場所だから。

基礎がない状態で外に放り出されて何も出来ずに立ち尽くし、いきなり上級アイテムをゲットしたところで、自分のレベルが追いついていなければ全く使いこなせない。当たり前ですが、土台が出来ていない状態で上のステージに駆り出されても、本来のゲームを楽しみ尽くすことは出来ないのです。

 

どうしてモンハンの話をしているのかと言うと、先日のレッスンのある出来事で、「やっぱり自分を成長させるには、基礎を固めて土台をしっかり作るのが大事!」と思った時に、ふと頭を過ぎったからなんですが…。

 

先日のペン字のレッスンで、生徒さんから、

「最初にやった『ショートコース』のテキストをもう一度やってもいいですか?」

という要望がありました。

当書道教室のペン字コースは、

体験レッスン(90分)を受けていただいた後に、

漢字・ひらがなの基礎中の基礎を学べるショートコース(60分×全6回)を受講していただき、

その後、基礎に加えて、バランス良い文章の書き方を学ぶ実用コース(60分×月2回)に進むのが通常の流れなのですが、

実用コースに入って数ヶ月経っているこの生徒さんは、ひらがなをもう一度徹底的に学びたいということで、一段階前に戻って、再度ショートコースのテキストに取り組むことにしました。

レッスンを継続していくのにあたって、新たな課題が見つかるということは、技術がかなり上がってきている証拠。自分のレベルが上がるに従って「もっとここをこうしたい…」というポイント(=アラ)が見えるようになってきます。

当教室では、基本のカリキュラムは用意していますが、生徒さんそれぞれのスピードで、各自が設定したゴールを目指すことを大事にしています。レッスン内容もその人に合わせてカスタマイズしていることが多いので、誰かと賞や段級を争うこともありませんし、隣の人や周りの人を見て「あの人は上手いけど私は…」などとあせる必要も全くありません。

この生徒さんは、モンハンに例えると、充分な装備と実力を身につけてから万全の体制で狩りに出かけたい!ということなので、その体制を整えるまでには多少時間はかかるかもしれませんが、これからの狩りはきっと楽しいものになる(=基礎固めによってレッスンの成果は必ず出る)はずです。

自分を成長させるための基礎固め、土台作りをするためには、

・目標を設定する(「基礎を固めた先に何をしたいか?どうなっていたいか?」を考える)
・正しい基礎を身につける(間違った型をひたすら100回繰り返すよりは、正しい型を10回やった方が身に付く)
・細く長くで構わないから、身につけた基礎を反復練習をする(型を体で覚える)

・基礎が無意識に出来るようになるまで(自転車に無意識で乗れるようになった感覚…になれたらシメたもの)

・基礎を身につけたと思っても、もっと良い方法があるはず!と常に模索する

…ということが大事だなぁと。自分への戒めも十二分に込めて。

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【書道上達の秘訣】すぐに現場で使える「生きた練習」をする

私もその要素が非常に高めなので「類は友を呼んでいる」のだと思っているのですが、書工房しら珠のレッスンへいらしている生徒さんは、「何らかの沼」にどっぷりとハマっている方が多いです。

それが、モノであったり、スポーツ選手であったり、芸能人であったり、アイドルであったり、俳優さんであったり、ミュージシャンであったり…ジャンルは様々なのですが、「何かを(誰かを)とことん好きになる力」がとても高い方々。

「好き」という力はものすごいもので、「これがあるから頑張れる」というテッパンのようなものを皆さん結構お持ちになっていて、自分のテンションを上げるためのきっかけ作りが上手な方が多いような気がします。

書道のみならず、どの習い事もそうかもしれませんが、「自分がこうなりたい」というビジョンや目標が決まっているけど、そこに行くまでの過程を考えると、とてつもなく長い道のように思えて、ブルーなる…。

そんな気分になるのはとても分かります。苦手なものを克服するために教室に通っているのに、先生の手本や動きなどを見てしまうと、何だか出来る気が全然してこない…。目標設定が高くなりすぎて、どうやって一歩一歩克服したら良いか分からなくなる…でも上手になりたいし…と逡巡する訳です。

というモヤモヤを突破する方法はいくつかあると思うのですが、「好き」という想いを力に変えるべく、私は、市販されているペン字・筆ペン練習帳には絶対載っていない文例でお手本を作ることもしています。

だって、せっかく練習するからには、テンション上がるもの書きたいし、実践でも使いたいでしょ?

そのためには、私は、最高級の人参を全力でぶら下げます!
(=生徒さんのテンションが上がる、オリジナルのお手本をいくらでも書きます。の意。※但し、公序良俗に反しない範囲で)

ということで、実用書のレッスンでは、ご要望に応じて、好きな方のお名前や、ファンレターに使えそうな内容をお手本で書いたりもしています。

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このお手本は「行書」で書いています。
「行書」という言葉の響きは、書道を長い間やってきた人でないと耳なじみがないし、日常生活では書くことがないんじゃないか…と思うかもしれませんが、ちょっとしたメモ書きの時にもササッと使えて、意外とラク。

きへん(木)、のぎへん(禾)、さんずい(氵)、やまいだれ(疒)などは、日常でも意外と使うことが多いと思うのですが、形を覚えてササッと書けると時間短縮になるだけではなく、字が大人っぽく見えるので、覚えていて損はない書体です。

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生きた練習をすること、すぐに現場で使うことが、書道上達の秘訣の一つです。

あなたの気分が上がる、オリジナルのお手本で楽しく練習してみませんか?

書道教室〜趣味・実用コース/趣味・創作コース〜

指が痛くならない!正しいペンの持ち方とブレない線の引き方

今年に入って、当教室でペン字のレッスンを始める方がグンと増えております。ありがとうございます。

レッスンを始める前にお悩みを伺うと、字の形に関することだけではなく、

・丁寧に書こうとして、力が入りすぎてしまう
・指がすぐに疲れて、字を書くのがしんどい
・字を書き続けていると、ペンだこが出来てしまう

といったお答えが…。

これらのお悩みは「ペンの持ち方」が原因です。

書道教室「書工房しら珠」のレッスンでは、ペンの持ち方と縦線・横線の引き方の指導にも時間をかけていますが、レッスン中にペンの持ち方を再度チェックして「字を書くのがとても楽になった」という声を多くいただいていますので、ブログでも改めてご紹介します。

① ペンは、親指と人差し指でつまんで、中指を軽く添える

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ペンと指が接する場所は、親指の腹、人差し指の腹、中指の側面(人差し指側)。     

まず、ペンを親指と人差し指で軽くつまんでみましょう。場所は「ペン先から3cm程度」の位置がベストです。

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その後に、中指を軽く添えます。

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ペンの軸を中心に、3本の指が正三角形の位置関係にあるか、チェックしてみましょう。

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② ペンは、紙に対して60度くらいの角度になるように傾ける

ボールペンの場合、ボールが回転してペンからインクが出やすい角度は、60度から90度くらいです。

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この時に、小指の外側と小指球を紙の上にくっつけましょう。

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筆圧が強すぎたり、ボールペンを傾ける角度が足りないと、ペン先の中でボールが上手く回転せずにインクがたまり、線を引いた時にインクがドバッと出て、字がダマになってしまうこともあります(泣)

③ 線を引く前に、小指を「クッ」と軽く握る

小指を軽く握ることで、指の力が肘に伝わり、体の軸が安定して、線を引く体勢が整います。

④ 小指の外側を紙の上にスーッと滑らせるように、肘を引きながら線を引く

小指の外側で紙をこすっているような感覚で書いてみましょう。
小指に意識が行くことで、3本の指には力が入らなくても、スムーズにペンが運べるはずです。

下の画像のように、指先や爪の色が白くなっていたり、人差し指の第2関節が直角に曲がっているのは、指に力が入っている証拠。

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最初のうちは、筆圧が弱まることに不安を覚えて、つい人差し指に力が入れたくなってしまいますが、小指を意識することで「筆圧をかけすぎなくても、字は美しく書ける」ことを実感してみてください。

ペンの持ち方の解説動画ができました!
YouTubeでぜひペンの持ち方の再確認を!


【おまけ①】正しい持ち方をサポートするグリップを使ってみよう!

正しいペンの持ち方を習慣づけるためには、指を正しい位置に配置するの助けてくれるグリップに頼るのも一つの手です。

未就学児~小学1~2年生向けのグリップは数多く販売されていますが、実は大人向けのグリップというのもあります。ペンの太さに応じて、シリコンゴムを使ってペンがぐらつかないように調整も出来ますので、是非ご活用ください。


【おまけ②】筆圧をかけなくても書きやすいペンを使ってみよう!

ボールペンには、油性、ゲルインク、エマルジョンなど、様々なインクの種類があり、書き味もそれぞれ異なりますが、特に、ゲルインクタイプは、筆圧をかけなくてもインクが出やすいので、書く時にラクです。

おすすめのボールペンは、こちらの記事にまとめていますので、是非参考になさってください。

当教室のレッスンを受けた方からは、

・筆圧が強いために男らしい字だったのが、柔らかな字を書けるようになった
・会社の伝票やメモなどが、楽に書けるようになった

という声もいただいています。

会社名、住所、家族の名前、好きな人の名前(!)など、あなたの苦手なあんな字やこんな字も、美しく書けるコツをお伝えしています。

教室の雰囲気を味わってみたい方、自分の名前を何とかしたい!という方は、まず「ペン字・筆ペン1DAYレッスン」へ↓

継続して受講したい方、短期間でクセ字を直したい方は、全6回の短期集中の「ショートコース」から↓

ショートコースを終えた方は「実用コース」へ。宛名書きや一筆箋の文章書きなど、日常生活で活用することを想定した練習ができます↓

小筆を使って連綿線が美しい「続け字」が書けるようになりたい方、書道を基礎から習いたい方には、毛筆の趣味・実用コースもございます↓

書道教室の選び方は、恋愛や就活と一緒!?

おかげさまで、体験レッスンのお問合せを頂く機会が増えてまいりました。ありがとうございます。

当書道教室「書工房しら珠」では、毛筆120分レッスンのコースが一番人気なのですが、体験レッスンにいらした方からいただく質問で多いのが、
 

「書道教室を選ぶ時のポイントは何ですか?」

 
ということ。

数多ある書道教室の中から、自分に合った教室を探すのはとても難しいことですが、主に、以下の要素が判断材料になるかと思います。
 
・アクセス(場所)
・受講料(お金)
・指導内容(教育・マネジメント)
・講師のプロフィールや経歴(スペック)
 
ただ実際のところ、書道教室選びは皆さん真剣そのもの。これらの要素の絞り込んだ上で、質問なさってくる方がほとんどです。

 

その時は、
 
「お手本の字を見て『こんな字が書けるようになりたい!』と思えるかどうか、です」
 
とお伝えしています。

 

これは、まさに恋愛や就活と一緒なんじゃないかと。

 

例えば、恋愛だと、

・経済的に安定した人とお付き合いしたいなぁ(お金)
・イケメンで、高学歴の人だったら安心♪(スペック)

就活だと、

・通いやすい場所がいいなぁ(場所)
・研修や福利厚生はしっかりしているかなぁ(教育・マネジメント)
・有名な企業や大企業に就職したいっ(スペック)

などなど条件はあれこれ考えますが、結局は…

「やっぱり、お前が好きなんじゃー!!」

という気持ちには敵いません。

スペックがいくら良くても、根底の「好き」という気持ちが盛り上がらなければ長続きしませんし、反対に、紆余曲折ありながらも、「好きなものに少しずつ近づいていく」過程を楽しんでいった方が、喜びは大きいもの。

書道のお手本も、書く先生によって字の雰囲気は様々。教室を開いている先生方は、当然、長年に及ぶ鍛錬を積んでいらっしゃいますので、技術力だけで判断するのは逆に難しいところだと思います。

となると、習い事として続けていくモチベーションを保つには、やはり、

「お手本の字が好きかどうか」
「見ていて『書いてみたい!』と思う字か」

がポイントになると思います。

ネットなどで気になる教室を見つけたら、まずは先生のお手本を見るのをお勧めします。

書工房しら珠では、開講日・課題のお知らせや公式ウェブサイトの新着情報で、お手本や作品をアップしておりますので、教室選びに迷われた時の判断材料にして頂ければと思います。

 

↓今月のお手本、こちらにも貼っておきます。

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体験レッスンは、教室の雰囲気を味わえるのはもちろんのこと、お見合いのように、お互いの希望をマッチングする大切な機会だと思っていますので、お気軽にお問合せください!

 

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お手本も人も、見方は同じなんですね!

これは、先日の書道教室「書工房しら珠」のレッスンで飛び出した、生徒さんの名言です。

お手本を良く見ているつもりなのに、どうしても形が定まらない…とお悩みの生徒さんには、

「お手本は、一つの字を多方面から見ることが大事です!」

と、いつもお伝えしています。

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筆遣いの基本である「とめ・はね・はらい」だけ意識しても、一画一画の線の長さが分からないと、字の形が崩れます。

かと言って、線の長さを注意深く見ても、偏と旁(つくり)の位置関係が分からないと、これまたサマにならない…。

そして、いざ、一つ一つの字が上手く書けた!と思っても、全体の位置関係を見ると、あれ?上の字と中心がズレている…(´д`)ということが起きます。

このように、書道は、動きは非常に地味ですが、同時並行でお手本の色んな所を見ながら筆を運ぶので、実はとても忙しいのです。細かいところはもちろん、全体も俯瞰で見えなければ「お手本をちゃんと見た」とは言えません。

確かに。

お手本も、人も、物事も、一つの方向から見ていたら答えは出ない。

だからこそ、

注意深く、様々な見方をした方が良いし、他者の視点(書道レッスンの場合は講師)も必要

なのですよね。

レッスンをしていると、生徒さんの思考が飛躍して、このような感想が降って湧いて来るので、とても面白いです。レッスンで墨をすったり、筆を持つのは、生徒さんにとって、日常生活では味わえない環境に身を置き、行動をする場所。

思考している時と全く違う環境にいたり、全く関係ない行動をしていることが、気づきを得られる何らかの手助けになっているのでは?と思います。

この生徒さんのように、例えば、日常生活で少し気にかかっていたことに対して「はっ、あの出来事はそういう意味があったのか!」というような、一気に風穴が空く瞬間は、よく、ミュージシャンがトイレやお風呂で新しい詩やフレーズが浮かぶのと、状況は似ているのかもしれません(^_^)

 

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【習い事の目標設定】目的地に着けるのなら、どの乗換えルートを使ってもOK!

昨日の「書工房しら珠」のレッスン。
ペン字コースの生徒さんと毛筆の「趣味・実用コースの」生徒さんと、同じ題材でお手本を作ってみました。

テーマは「季節の俳句」。

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漢字・ひらがな・カタカナが全て入っていることで、全体の字の大きさを学ぶこともできる…という目論見もあったのですが、もう一つ別の目的が…。

それは、

「趣味・実用コース」レッスン内容の見直し!

入会いただいた際に、入会動機や目標などを伺いながら、半年後、一年後を見据え、大まかなレッスン内容を組み立てますが、約3ヶ月単位で、個々のレッスン内容を見直すことにしています。

会社員時代には、年度の中盤に「振り返り面談」と称して、期初に設定した目標が順調に進んでいるかどうかを、上司や部下と個別面談し、目標の見直しや再設定する機会がありましたが…まさにそんなイメージです。

生徒さんの中でも、

・一つのことに集中して取り組み、クリアできたら次のステップに進みたい
・飽きっぽいから、色んなことを同時並行で習いたい

など、色んな方がいらっしゃいます。

昨日のレッスンでは、新しいお手本で練習をしてみた感想を伺っていく中で、今後強化していきたい部分がより明確に見えてきたので、次回から新たな課題に向かって進んでいくことが決まりました。これからの生徒さんの更なる成長が楽しみです!

このようなレッスン方法は、一般的な書道教室のやり方とかなり異なる部分もあるかもしれません。

もちろん、順番が違う中でも、書道を習う上での基本ステップはしっかり踏んでいきますが、生徒さんと講師との間で、最終目的地がその都度共有出来ていれば、学ぶ順番にこだわる必要はないと思っています。

渋谷から横浜に電車移動するのに、湘南新宿ラインを使っても、東急東横線を使っても、山手線で品川に出てから、東海道線に乗り換えても、最終的に横浜に行けたら、どのルートを使っても正解な訳で。

何なら、途中から「やっぱり横浜じゃなくて千葉に行く!」というのもアリ。品川から総武線快速に乗り換えて、しっかりお供します(笑)

目標設定もレッスン内容も、電車の乗換えルートを決めるのと同じ感覚で、状況に合わせて都度変えながら、常にベストな状態でレッスンに臨んでいただけるようにつとめております。

 

「書工房しら珠」では、レッスン内容を生徒さん一人ひとりに向けてカスタマイズ!

1レッスン120分。墨を摺りながらじっくりと書に取り組みたい方は「趣味・実用コース」「趣味・創作コース」体験レッスン受付中です。(1レッスン2000円)

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いち早く美文字を身につけて、家庭で仕事で活用したい!という方は、3ヶ月で結果を出す「ペン字・筆ペンショートコース」から。

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お名前のお手本がもらえる!「ペン字・筆ペン1DAYレッスン」も受け付けております。

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当書道教室のレッスンで「なぞり書き」をしない理由

先日の書道教室「書工房しら珠」のレッスンで、ひらがなの形が上手く書けず、行き詰まっていた生徒さんから、

「なぞり書きしてみてもいいですか?」

という質問が。

当教室のレッスンでは、毛筆もペン字も筆ペンも、基本「なぞり書き」をしませんが、禁止している訳ではないので、

「構いませんよ!」

とお伝えしました。

その後、上に紙をひいて何文字か書き進めていたのですが、途中で「んー、何か違う気がする!」と仰って、なぞり書きをすぐにやめてしまいました。感覚的に「なぞらない方が、後々に自分のためになる!」と思われたのだそうです。

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「美しい字を書く」という目標を叶え、一生ものにするためには「お手本を見る力を養う」ことがとても重要です。

具体的なお手本の見方は、以下の3つ。

・成功イメージ(お手本の字)をインプットする
・点や線の角度、長さ、位置関係を論理的に見る
・自分の字との違いを見極める

最初はお手本の見方に慣れないこともありますが、レッスンを重ねる度に、生徒さん自身が、自分の字とお手本の字との違いを発見出来るようになります。
 
なぞり書きは、

・自分の字とお手本の字を比較する機会が減るため、自分の字のどこが悪いのか気づきにくい
・線や角度をあまり考えずに、薄く書かれている字を追うだけの単純作業になりがち

という点で「お手本を見る力」を養いにくくなってしまうため、当教室では写し書き(お手本を見て書く)推奨しています。
 

お手本をじっくり見て

まずどこに筆を置こうか考えて

角度や筆圧をどうするか考えなら筆を運び

途中で角度や線の長さを間違えて、心が折れても

また気持ちを立て直して筆を運ぶ…

書く時には意識していないかもしれませんが、一つの字は、これだけの過程を繰り返しながら書いているのです。

なぞらないことは、一見すると遠回りに見えますが、字はこれだけ頭をフル回転させ、心も動揺させながら書いているのですから、頭と心を存分に使って覚えた字は、一生ものになるのは当然。

「お手本を見る力」を養うこと、頭と心に汗して字を書くことが、美しい字を身につけるための近道になります!

 

「書工房しら珠」では、毛筆、筆ペン、ペン字各種レッスンを取り揃えております。

「取引先へのお礼状を書かなければならない」
「オトナな雰囲気を持った字体で、手紙が書けるようになりたい!」

といった具体的なニーズにもお応えいたします。

書道教室〜レッスン内容〜

120分ずっと書きっぱなしなんですか?~レッスンのタイムテーブルをご紹介

当書道教室「書工房しら珠」毛筆コースのレッスン時間は、1回120分。「長い!」というイメージを持たれている方も多いので、仮に19時からレッスンを始めた時のタイムテーブルをご紹介します。

「ずっと書きっぱなしなの?」と言われることもありますが、実はそんなことはなく、120分経つのはあっという間。「もうこんな時間?」と驚かれることがほとんどです。

■19:00~19:15 準備&墨を磨る時間
墨を磨りながら、書に向かうために気持ちを切り替える時間です。生徒さんからは、墨を磨っていると、香りに癒されて自然と気持ちが切り替わる、という声も良く聞きます。この間に、じっくりとお手本を見ながらイメージトレーニングをする生徒さんもいらっしゃいます。

■19:15~20:00 半紙4~6字の基礎練習
前半は、大筆で基本的な筆遣いを学びます。人によってスピードはまちまちですが、5枚程度書く方が多いです。添削は、1枚書き終わる毎に、生徒さんの席を個別に回って行っています。

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■20:00~20:10 休憩
もちろん、合間にお茶を飲みながら一息つく時間も設けています。人間が本気を出した時の集中力は「15・45・90分の法則」があるそうで、当教室でも45分単位で内容を切り替えています。集中力はそう長く続くものではないので、気持ちの切り替えも大事です。


■20:10~20:50 創作・実用書の時間

後半は、生徒さんのご要望に応じてレッスンを組み立てています。現在いらしている生徒さんの中では、お手紙をキレイに書きたい!などの理由から、ひらがなを練習されている方が多いです。

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■20:50~21:00 後片付け&お疲れさまでした!
筆は、書き損じた紙で墨を簡単に拭いた後で筆巻きにしまい、ご自宅で洗っていただいております。(洗い方は、筆をお買い上げいただいた際に指導しております。)

このコースは、字の上達はもちろんのこと、仕事や日常の慌ただしさから解放されて、ゆったりとした雰囲気で書と向き合いながら、気分転換をしたい方にオススメです。持ち物は筆のみ。その他の道具は教室に準備しておりますので、会社帰りに気軽に通うことも出来ます。

レッスンの詳細はこちらをご覧ください。体験レッスンも受付中です!(120分/1回2,000円)