今年に入って、当教室でペン字のレッスンを始める方がグンと増えております。ありがとうございます。
レッスンを始める前にお悩みを伺うと、字の形に関することだけではなく、
・丁寧に書こうとして、力が入りすぎてしまう
・指がすぐに疲れて、字を書くのがしんどい
・字を書き続けていると、ペンだこが出来てしまう
といったお答えが…。
これらのお悩みは「ペンの持ち方」が原因です。
書道教室「書工房しら珠」のレッスンでは、ペンの持ち方と縦線・横線の引き方の指導にも時間をかけていますが、レッスン中にペンの持ち方を再度チェックして「字を書くのがとても楽になった」という声を多くいただいていますので、ブログでも改めてご紹介します。
① ペンは、親指と人差し指でつまんで、中指を軽く添える
ペンと指が接する場所は、親指の腹、人差し指の腹、中指の側面(人差し指側)。
まず、ペンを親指と人差し指で軽くつまんでみましょう。場所は「ペン先から3cm程度」の位置がベストです。
その後に、中指を軽く添えます。
ペンの軸を中心に、3本の指が正三角形の位置関係にあるか、チェックしてみましょう。
② ペンは、紙に対して60度くらいの角度になるように傾ける
ボールペンの場合、ボールが回転してペンからインクが出やすい角度は、60度から90度くらいです。
この時に、小指の外側と小指球を紙の上にくっつけましょう。
筆圧が強すぎたり、ボールペンを傾ける角度が足りないと、ペン先の中でボールが上手く回転せずにインクがたまり、線を引いた時にインクがドバッと出て、字がダマになってしまうこともあります(泣)
③ 線を引く前に、小指を「クッ」と軽く握る
小指を軽く握ることで、指の力が肘に伝わり、体の軸が安定して、線を引く体勢が整います。
④ 小指の外側を紙の上にスーッと滑らせるように、肘を引きながら線を引く
小指の外側で紙をこすっているような感覚で書いてみましょう。
小指に意識が行くことで、3本の指には力が入らなくても、スムーズにペンが運べるはずです。
下の画像のように、指先や爪の色が白くなっていたり、人差し指の第2関節が直角に曲がっているのは、指に力が入っている証拠。
最初のうちは、筆圧が弱まることに不安を覚えて、つい人差し指に力が入れたくなってしまいますが、小指を意識することで「筆圧をかけすぎなくても、字は美しく書ける」ことを実感してみてください。
ペンの持ち方の解説動画ができました!
YouTubeでぜひペンの持ち方の再確認を!
【おまけ①】正しい持ち方をサポートするグリップを使ってみよう!
正しいペンの持ち方を習慣づけるためには、指を正しい位置に配置するの助けてくれるグリップに頼るのも一つの手です。
未就学児~小学1~2年生向けのグリップは数多く販売されていますが、実は大人向けのグリップというのもあります。ペンの太さに応じて、シリコンゴムを使ってペンがぐらつかないように調整も出来ますので、是非ご活用ください。
【おまけ②】筆圧をかけなくても書きやすいペンを使ってみよう!
ボールペンには、油性、ゲルインク、エマルジョンなど、様々なインクの種類があり、書き味もそれぞれ異なりますが、特に、ゲルインクタイプは、筆圧をかけなくてもインクが出やすいので、書く時にラクです。
おすすめのボールペンは、こちらの記事にまとめていますので、是非参考になさってください。
当教室のレッスンを受けた方からは、
・筆圧が強いために男らしい字だったのが、柔らかな字を書けるようになった
・会社の伝票やメモなどが、楽に書けるようになった
という声もいただいています。
会社名、住所、家族の名前、好きな人の名前(!)など、あなたの苦手なあんな字やこんな字も、美しく書けるコツをお伝えしています。
教室の雰囲気を味わってみたい方、自分の名前を何とかしたい!という方は、まず「ペン字・筆ペン1DAYレッスン」へ↓
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