教育メディア『テラコヤプラス』の
「東京都 塾・学習塾 ランキング」と「目黒区 塾・学習塾 ランキング」で当教室が掲載されております。
人生で初めて書いたお手本
書道教室を開業してから5年半。
生徒さんやクライアント様からの要望で、さまざまなお手本を書いてきましたが、先日体験レッスンにいらした方へ初めて書いたお手本がこちら。
令和5年詠進歌(歌会始の儀で詠まれる歌)の応募書式の提出は何と毛筆必須!
しかも、よっぽどの理由がないと代筆も不可という細かい規定があります。
宮内庁が発表している歌会始の詠進要領(令和5年)が、こちら。
歌は早々に出来たけど、毛筆は未経験という生徒さん。
これから提出期限の9月まで、小筆をみっちり特訓です!!
当書道教室に入会された会員様には、一般的に手紙で使う時候の挨拶だけではなく、仕事やプライベートで実際に使う文章のお手本もお書きしています。
「応募書類が自筆なので、何とかキレイな文字で提出したい!」
「オフィシャルな場面で自筆の署名をしなければならず、困っている」
というお悩みをお持ちの方、まずは体験レッスンでご相談ください。
お問い合わせは、こちらのフォームからどうぞ!
必見!自分に合った書道教室の選び方
書道教室に限らず、習い事を始めたいと思ったときに、教室を決める要素は、
・料金(月謝が自分の思う予算の範囲内か?)
・場所(自宅や勤務先から通いやすい場所か?)
・目的(字をキレイに書きたい、リラックスしたい…など、自分の目標が達成できそうか?)
あたりが一般的じゃないかと思います。
でも、これらの条件が合う教室が複数あった時、何を決め手にして書道教室を選んだら良いか?
これは、体験レッスンにいらした方に良く聞かれる質問なのですが、必ずお答えしていることを3つ挙げてみました。
1. 基礎から応用までしっかり学べる
お手本通りに書けているか、書いた作品をチェックするだけではなく、字形・字配り・筆遣いのコツを分かりやすく教えてくれるかも大切です。
私も過去には、筆遣いや字配りを「見て盗め」と言われたこともありますが、今の時代にそれはもう通用しないでしょう。目の前で筆を動かしながら「ここがこうだからこうなる」という過程を見せてあげながら、理論的な説明ができるのが望ましいと思います。
また、新たな内容にチャレンジできる環境・カリキュラムがあるかを見るのも大切です。
当教室では、生徒さんの習熟度や目標を考慮しながら、
・基本(楷書・行書・草書・かな)
・臨書(中国・日本の著名な法帖を使用)
・創作(お手本にとらわれない自由な発想での創作)
・実用書(一筆箋を使った手紙や、のし袋の表書きなど)
こちらの中からメニューを組んで、時には書道の歴史や理論的な話も交えながら、レッスンしています。
2. お手本の字が好きかどうか
お稽古で毎回書く字ですから、お手本の字を「好きだなぁ」と思えるかどうかで、お稽古に対する気持ちや姿勢も大きく変わってきます。
書道教室を構えている講師は、師範という資格を持って教えていることがほとんどなので、美文字であるのは当然。
ただし、ウェブサイトに載っている様々な書道教室のお手本をよーく見比べてみると、「とめが強め」「はらいが長め」「字が力強い」「字にふんわりとした雰囲気がある」などなど、字に特徴があるのが分かります。
細かい筆遣いなどが分からなくても構いません。感覚的に、雰囲気的に「好き!」だと思える字を探してみましょう。
今は、ホームページやSNSをやっている書道教室が多いですから、ぜひ先生が書いている字を見てみることをお勧めします。
私も毎月毛筆課題をホームページにアップしておりますので、参考になさってください。
11月の開講日・課題のお知らせ
3. 何やかんや言っても、結局は講師との相性
学校の先生の中でも「この先生、教え方は分かりやすいけど、何だか愛想ないんだよね」「あの先生は、専門用語連発で、ちょっと何言ってるか分からない」といった経験ありませんでしたか?
書道教室と一言で言っても、色んなスタンスで教えていらっしゃる方がいます。
こればっかりは好みもありますし、相性の問題なので、体験レッスンで教室の雰囲気を体感されるのが一番です。
ちなみに、私は生徒さん曰く「ほめて伸ばすタイプ」らしいですが、実際のところは、ほめているように見えて、めっちゃ朱入れて修正しますので、「笑顔でNGを出しまくるタイプ」だと思います。
体験レッスンで、教室の雰囲気や、教え方が自分と合っているかを確認してみましょう。
なお、当教室は、
・段級制度は設けていません
当教室オリジナルのメニューで、個人の特性に応じたレッスンを行っておりますので、現在は、段級制度や師範免状の交付は行っておりません。
師範を目指している方には、師範取得可能な教室をご案内しております。
実際、書道を純粋に楽しみたくて始めたのに、次第に段級取得のプレッシャーに疲れてしまい、当教室を選ばれている方も多くおられます。
習い事を始める上での目標設定、教室とのマッチングは大切ですね。
・公募展への出品依頼やお礼金制度はありません
講師が特定の団体に所属していると、定期的な展覧会への出品依頼や、それに伴うお手本代(と称したお礼金)があるという話を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、当教室はそのような制度は一切ありません。
入会金、月謝(またはチケット代)、道具代、臨書で使う書籍代以外の費用はかかりませんので、安心して受講できます。
・アットホームな雰囲気でやっています
書道教室によっては私語厳禁というところもあるようですが、私自身が、水を打ったようなシーンとした静けさが苦手なので、アットホームな雰囲気で指導しております。
もし書いていて「あっ、失敗した!」と思ったら、少しくらい声を出してもいいんです。
あまり大きな声だと困りますが(笑)周囲の人も「雑音に惑わされずに自分に集中する」という意味では、良いお稽古になります。
・気分が上がるお手本は何でも書きます
実用書・ペン字・筆ペンを習っている方向けに、気分が上がるお手本を書いています。
アイドルの名前も!
ペン字のお手本でも、生徒さんの推しのお名前、どんどん書いてます。
— 目時白珠|書家・書道講師 (@metokihakuju) October 5, 2020
本日は、V6からこのお二人。
にすい(冫)の書き方や「一」の配置、「森」の木3つの形の微妙な違いなど…難易度高いです。#拝啓私の推し様#V6#岡田准一#森田剛#勤続25年の男たち pic.twitter.com/rBm11JA8fQ
人気俳優も!
今日は大河ドラマの話題で持ちきり。生徒さんも大喜び✨
— 目時白珠|書家・書道講師 (@metokihakuju) September 9, 2019
やっぱり推しの名前を書くのは、テンションがとても上がるし緊張もするみたいです😊#拝啓私の推し様 #吉沢亮 #青天を衝け #大河ドラマ pic.twitter.com/CbhKiFlTyP
公序良俗に反しなければ、何でも書きます。
このようなお手本を書いているのは、もちろん理由があります。
気分良く書けるだけではなく、(特に推しの名前は)絶対に下手に書けない!と思うので、より丁寧に書こう!という気持ちになるメリットもあります。
ただ気分が上がるだけでは終わらせません。当然、筆遣い、字配り、字のバランスは、どんな字や文章を書いていても、真剣に指導します。
毛筆120分のレッスンは、概ね以下のようなタイムスケジュールで進行しています。
120分ずっと書きっぱなしなんですか?~レッスンのタイムテーブルをご紹介
最近はオンラインでもレッスンを行っていますが、筆の置き方、筆運びのタイミングやスピード感など、細かいニュアンスは生で見ることでしか分からないことも沢山あります。
どうか、自分に合った教室が見つけられますように。
当教室でも以下の日程で体験レッスンを承っております。
(毛筆:120分2,000円/ペン字・筆ペン:60分1,500円)
お問い合わせはこちらからどうぞ。
https://www.metokihakuju.com/lesson_schedule
世界一短いお経!?わずか42文字の 「延命十句観音経」を書いてみよう
オンライン写経会の様子はこちらで取り上げています。
ZOOMで写経会をやってみた~書道がオンラインの双方向型エンタメコンテンツになり得るか?~
この会ではいつも「般若心経」を書いていますが、時間にして1時間強。初心者の方が多い中で、皆さん集中して取り組んでいらっしゃいますが、文字数にして276文字。なかなか骨の折れる作業です。
でも、もし、こんなに書かなくても同じような効果がある!というものがあったら、どうでしょう?
実は写経の世界でもあります。
それが、これからご紹介する「延命十句観音経」です。
何か、ダイエット企画の「〇〇するだけで痩せる!」とか、テレビショッピングの「なんと、従来の製品よりもお得な!…」とか言っているようだ…。
実際に書いてみました↓
テンポ良く行けば、10分程度で書けます。
霊元天皇が、比叡山の僧侶・霊空に「最も霊験あらたかな経典を探せ」と命じて探させた結果、辿り着いたのが「十句観音経」と言われています。
このお経を広めたのは、江戸時代の有名な禅僧・白隠。
・病気が治った
・死を免れた
・蘇生した
・霊障を免れた
・人生の災難を逃れた
という実例を挙げて、延命十句観音経を唱えることを推奨し、一気に人気が高まりました。(「十句観音経」に「延命」と付けたのも白隠と言われています)
【読み方】
観世音(かんぜーおん)
南無佛(なーむーぶつ)
与佛有因(よーぶつうーいん)
与佛有縁(よーぶつうーえん)
佛法僧縁(ぶっぽうそうえん)
常楽我浄(じょうらくがーじょう)
朝念観世音(ちょうねんかんぜーおん)
暮念観世音(ぼーねんかんぜーおん)
念念従心起(ねんねんじゅうしんきー)
念念不離心(ねんねんふーりーしん)
【口語訳】
観音様。私は観音様に帰依いたします。
私は仏様とともにある因やご縁で生かされています。
仏法僧の三宝ともご縁で結ばれています。
常に楽しく浄らかなる悟りの境地を与えてくださいます。
私は朝な夕なに観世音菩薩を念じます。
その一念一念は、私の心の中から現れ、
私の心が観世音菩薩から離れることはありません。
十句観音経は、
中国・東魏の時代、無実の罪を着せられていた孫敬徳が、
処刑前夜、夢にお坊さんに「十句観音経を1000回唱えなさい」と言われ、
「私はそのお経を知りません」と答えると、お坊さんが自らお経を唱えてくれた。
彼は言われた通りに、十句観音経を1000回唱えたところ、奇跡が起こり処刑を免れた。
という言い伝えから、延命十句観音経は「1000回唱えると願いが叶う」とも言われ、現在も、日常の読経や写経などに用いられ、多くの人に親しまれています。
実際にご自宅で書いてみたい方向けに、延命十句観音経の写経用紙も販売されています。
小学1年生で習う漢字【その他】
小学1年生で習う漢字を動画とテキストでアップしています。
今回は、どのカテゴリーにも入らなかった「その他」の漢字です。
王 糸 車 町 村 早 正
動画はこちら↓
テキストはこちらからダウンロードできます↓
小学1年生で習う漢字【天気・生きもの編】
小学1年生で習う漢字を動画とテキストでアップしています。
今回は「天気・生きもの」に関する漢字です。
天 気 空 雨 夕 犬 虫 貝
動画はこちら↓
テキストはこちらからダウンロードできます↓
小学1年生で習う漢字【色・向き・大きさ編】
小学1年生で習う漢字を動画とテキストでアップしています。
今回は「色・向き・大きさ」に関する漢字です。
赤 青 白 左 右 上 下 大 中 小
動画はこちら↓
テキストはこちらからダウンロードできます↓
小学1年生で習う漢字【自然編】
小学1年生で習う漢字を動画とテキストでアップしています。
今回は「自然」に関する漢字です。
山 川 田 石 竹 林 森 花 草
動画はこちら↓
テキストはこちらからダウンロードできます↓
小学1年生で習う漢字【動き 編】
小学1年生で習う漢字を動画とテキストでアップしています。
今回は、人や動物などの「動き」に関する漢字です。
出 入 立 見 休
動画はこちら↓
テキストはこちからダウンロードできます↓
小学1年生で習う漢字【からだ・人 編】
小学1年生で習う漢字を動画とテキストでアップしています。
今回は「からだ・人」に関する漢字です。
目 耳 口 手 足 男 女 人 子 力
動画はこちら↓
テキストは、こちらからダウンロードできます↓
おうち時間にオススメ!手軽に始められるペン字写経【お手本のダウンロードが出来ます】
コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、おうち時間が増えた今、ZOOMで皆と繋がりながら、もくもくと写経をする「オンライン写経会」を今月から始めました。
現在、毎週土曜日の19時から開催中ですが、回を重ねるごとに新たな参加者も増えております。ありがとうございます。
開催の経緯や、参加者の方からの感想などはこちらをご参照ください↓
この会のために、写経用紙や筆ペンを揃えてくださる方もいらっしゃるのですが、一から道具を揃えるのはちょっとハードルが高い、いずれ道具は欲しいけど、まずは写経がどんなものなのか試してみたいという方のために、ペン字用の写経用紙をご用意いたしました。
データは以下の2種類あります(A4サイズ3ページ)。お好きな方をダウンロードしてご利用ください。
ダウンロードした後に、ご自宅またはコンビニ等でプリントして、ペン(または鉛筆)をご用意いただければ写経が出来ます。
もちろん、このペン字のお手本で写経するのもOK。
また、書いている様子を見るだけのオーディエンス参加も大歓迎です。
参加ご希望の方は、こちらまでご連絡くださいませ。
折り返し、ZOOMのURLをご連絡いたします。
写経と言えば、お寺などに行ってするものというイメージを持たれている方も多いと思いますが、今では、いつでもどこでも誰でも、性別・年齢問わずに自宅で写経ができるようになりました。
写経に限らず、目の前のことに集中してひたすら書くという行為は、不安や雑念を取り払い、精神が安定するともいわれています。
こんな本も出ています↓
自粛疲れ・コロナ疲れをしている方にとっては、写経は免疫力を高める最適・最強アイテムの一つと言えるでしょう。
もし、写経用紙と筆ペンを使って、より本格的に写経をしてみたいというあなたにおすすめのアイテムはこちら↓
今、文房具店は閉まっているところが多いかと思いますが、Amazonでも購入可能です。(配送の方々、ありがとうございます。)
自粛生活も日が経つごとに疲れも増してきます。おうち時間を、写経をしながら心穏やかに過ごしてみませんか?
小学1年生で習う漢字【学校・勉強編】
小学1年生で習う漢字を動画とテキストでアップしています。
今回は「学校・勉強」に関する漢字です。
学 校 先 生 年 文 字 本 名 音
動画はこちら↓
テキストは、こちらからダウンロードできます↓
小学1年生で習う漢字【曜日編】
小学1年生で習う漢字を動画とテキストでアップしています。
今回は「曜日」に関する漢字です。
月 火 水 木 金 土 日
動画はこちら↓
テキストは、こちらからダウンロードできます↓
小学1年生で習う漢字【数字・お金編】
小学1年生で習う漢字を動画とテキストでアップしています。
今回は「数字とお金」に関する漢字です。
一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 百 千 円 玉
動画はこちら↓
テキストは、こちらからダウンロードできます↓
11月3日(日・祝)大田区・久が原図書館で筆ペン講座の講師をつとめます
11月3日(日・祝)に、大田区の久が原図書館にて筆ペン講座の講師をつとめます。
筆ペンでお名前の書き方を学ぶ、実用体験講座です。
お近くの方も、大田区以外の方もお申し込み可能になっておりますので、是非お越しくださいませ。
※筆ペンは各自ご持参ください。
久が原サロン2019「筆ペンで名前を上手に」
日時:2019年11月3日(日・祝)14時~16時
会場:久が原図書館 2階多目的室(大田区久が原二丁目28番4号)
東急池上線「久が原」駅から徒歩15分
東急バス[蒲田駅(西口):田園調布駅]間「久が原特別出張所前」停留所から徒歩3分
東急バス[大森駅(西口):洗足池]間「久が原特別出張所前」停留所から徒歩3分
受講料:1,000円
対象:18歳以上
申込方法:電話(03-3753-3343)か来館にて受付
【永久保存版】しんにょうを美しく書く方法
「道」「連」「遊」などで使われる「しんにょう」。
ペン字のレッスンでも、「しんにょう」が使われている字がお手本に登場すると、生徒さんは皆一様に苦々しい顔をし、名前に使われていて何度も書いてても「本当にどう書いたら良いか分からないんです…」というお悩みがある人も多数。
ということで、今回は「しんにょう」を美しく書く方法をご紹介します。
永久保存版です!
このページを読み込んで、練習して、苦手なしんにょうを克服しましょう。
ここから先は、ご自身で「しんにょうが使われている字」を書いてから、記事内に書かれているお手本の字と、自分の字を見比べながら読むのをオススメします。
そもそも。
しんにょうは、
①点
②ニョロニョロまたはギザギザ
③はらい の3画で構成されています。
(※①が2点しんにょう(辶)の場合は4画になります)
特に②から③にかけて、すべて繋げて書く人が多いです。くれぐれもお間違いなきよう…。
残念な書き方でよく見かけるのが、
② 2画目の直線と曲線のコンボ
どう書けば良いか分からないから、
2~3回横にニョロニョロギザギザさせて、雰囲気でごまかしているパターン。
③ 3画目の右はらい
何となく方向を変えるのが良いのかもしれないけど、
どうしたら分からないから、最後をグイッと上げてみたり、
とりあえず真っすぐにしておく…という人も多いかもしれません。
ここで、しんにょうの書き方を分解していきます。
1画目
点は斜めに書きます。
2画目
① きつめの右上がりに線を書いて止める
② ひらがなの「く」の字を書く
③ ①とほぼ並行に短く左はらい
3画目
①ほぼ平行に
②緩やかに右下がり
③真横またはほんの少し右上にはらう
以上の3ステップで書きましょう。
3画目は、1→2→3と、線を3本に分けて折るように書くので「三折法(さんせつほう)」と言います。
特に難しいのは、
・しんにょうと右側の字が離れてしまう
・3画目のはらいの長さと角度
これを解決するには、
・しんにょうの点を右側の字の近くに書く
・右下がりのはらいは、右側の字の右端まで伸ばす
最後に、YouTubeの動画で、しんにょうの動きをチェックしてみましょう!
もじTubeの書き方動画100本突破!チャンネル登録をよろしくお願いします!
「字って何カ月で上手になるんですか?」その答えは?~美文字になるための方程式
これは、度々単発レッスンにいらした方から聞かれる質問です。
その質問に対して、私は、身も蓋もないかもしれませんが、
「人それぞれですね(ニコッ)」
と答えます。
例えば。
野球選手が素振りの練習を毎日100回しても、全員が1ヵ月後の試合で皆同じ結果を出せるとは限りません。
結果の差は、それまでの経験値や相手投手のスキルに影響されるところもあると思いますが、練習で大切なのは100回という回数ではなく、100回の内容の濃さ。
練習の内容を濃くするために必要なことは、以下のようなことじゃないかと思います。
正しいフォームを学ぶ
ただ100回闇雲にバットを振るよりは、まず基本の形を学び、その後、その人の体格やクセによって、フォームを微調整していった方が上達は早いでしょう。そのためには、選手の特性を見極めて伸ばすための適切な指導ができる指導者・コーチが必要です。
打席に立った気持ちで練習する
素振りは当然、打席に立った時に活躍するための練習なので、100回という数だけが目的になってはいけません。
どの世界でも「練習は本番のつもりで/本番は練習のつもりで」と言いますが、試合のことを想定しながら、1球1球に集中することが必要です。
常に自分のフォームを見直して回数を重ねる
練習をした後の振り返りは必要です。自分のどこが良くてどこが悪いかをチェックして繰り返し修正することで、スキルが上がっていきます。また、トレーニング方法は時代によって新たなものが次々と編み出されてくるもの。基本は大事にしつつも、旧来のやり方にとらわれすぎず、新しい方法も取り入れてみる柔軟さも大切です。
一生懸命練習することは大切ですが、中身の濃い練習ができて初めて「練習はウソをつかない」という言葉が生きてくるんじゃないかと…。
とは言え、やっぱり「センス」って大事でしょ!?と言われることもあります。
確かに元々もって生まれたもの「向き不向き」「得意不得意」も多少影響はあると思います。
私は今武道を習っていますが、運動系の部活に所属したことがなく、学校の体育をどうやってサボるかを考えてきた人間は、そもそも体を動かすことに慣れていません。
なので、剣術の動きや空手の型を覚えの悪さは本当にひどい。センスなさすぎ。頭と心と体の回路が全然繋がっていないさまは、毎回自分でもあきれます。
これを解決するには、回数を重ねるしかありません。(師匠に「どうしても覚えが悪いのです。やっぱりセンスとかあるのでしょうか…」と聞いてみましたが、「回数重ねるのみですね」とバサッと斬られました (笑))
覚えの悪さは回数でカバーするのみ。これに尽きます。
ここで冒頭の「字って何カ月で上手になるんですか?」という回答に戻りますが、美文字になるための練習に限らず、習い事が上達する方程式はこんな感じかと思います。
(理論+目標+問題意識+実践)×時間
先ほどの素振りの話をこれを字に置き換えたとき、
■理論
字を美しく書くためのコツを、講師から学ぶ
(書く時の姿勢、字形、余白の取り方、線の引き方など)
■目標
字を書くことで自分がどうなりたいか?という目標を明確にする
(字が上手になったら手紙を書きたい、字にコンプレックスがあるので自分に自信を持ちたい、定期的にリラックスする時間を持ちたい、など)
■問題意識
自分の字のクセを知る、どこを直したいかを明確にする
(字が小さい/大きい、字が雑に見える、など)
■実践
筆記具に慣れる、書く回数を増やす、箸の持ち方を意識する
といったところかと思います。
例えば「1ヵ月で必ず上達します!」と言っても、1カ月をどのように過ごすかで結果が変わってきます。
上達するために大切なのは「継続」。それが例え、1日5分、日が少し空いたとしても月に2回は必ず…というように、細く長くでいいので続けていれば、ゼロよりは確実に進歩します。
この時やらかしがちなのが、一気にまとめて練習しようとすること。
テスト勉強で身についた一夜漬けの知識が、後々頭に全然残らないように、短期集中で学んだものは、その場はしのげても、長期的に使えるスキルとして身につく可能性は低いでしょう。
このタイプの人は、完璧主義の人にも多いので、ちょっとでもダメだと思った時に一気に失速しがち。スピードはゆっくりでもいいので、気長に続けるくらいが丁度よいです。
すると、いつの間にか
「あれ?なんか、私の字、上手くなってるじゃん!」
と気づく日が訪れます。
その「いつ」かは、人によってまちまちですが、当教室の場合、1年以上レッスンに通っている生徒さんの多くは、年2~3回くらいのペースで仰っています。
最後に、あえて字を書く練習をするのが面倒な人でも出来る、ちょっとの隙間でも出来る練習方法を書いておきます。
■ご飯を食べるときの、箸を持ち方を意識する
⇒お箸の正しい持ち方とペンの持ち方はほぼ一緒。正しい位置と軽く持つことを心がけると、ペンを持つときも楽になります。ペンだこも回避!
■付箋に書くメモをちょっと時間をかける
⇒大切な人に書く気持ちで、ペンを動かすスピードを少し遅らせてみましょう。紙にペンを置いた瞬間、角を折れる時に一旦休むだけでも字にハリがでます。いつもより5秒~10秒程度余計に時間がかかったところで、誰にも迷惑をかけませんし、死にゃあしません。
まずはお名前をきれいに書くところから始めてみませんか?
一生付き合っていく自分の名前がキレイに書けると、自信がつきます!
書いても手が疲れない!筆圧を弱めるトレーニング
ペン字のレッスンに来られる生徒さんの悩みで一番多いのが、筆圧が強くて、すぐに手が疲れてしまうこと。
これは、ペンを強く握りすぎたり、指で押さえつけすぎることで、手に余計な力がかかっていることが原因です。
当教室では、こんなお悩みをお持ちの生徒さんに、新たなトレーニングを実践してみました。
それは…
書道用の下敷き(またはフエルト)の上に半紙を置いて、ボールペンで字を書いてみる
実際にやってみました。
【書いても疲れない!筆圧を弱めるトレーニング】
— 目時白珠@書家・書道講師 (@metokihakuju) 2019年6月27日
書道用の下敷き(またはフェルト)の上に、半紙を置いてボールペンで字を書いてみましょう✒️
筆圧が強いと、紙が破けたり穴が空いて書けないはず😭
適切な筆圧で書くと手も疲れず、字にインク溜まりもできません👍 pic.twitter.com/dwXwmNRhTO
…そう、もう今年は半年ちょっとしかないんですよ、奥様…。
このトレーニングには、油性のボールペンを使うのがおすすめです。
(動画で使用しているのは、JETSTREAM 0.7mm・黒)
筆圧が強いと、ペン先がぶすぶす紙に刺さったり、紙が破けたり、穴が空いてしまって、まともに書けないという方も多いです。イライラしますよね…。
そこで。
その前段階として、筆圧を弱くするためのトレーニングをもう一つご用意しました。
それは…
ペングルグル、紙スリスリトレーニング(略称:ペングルカミスリ)。
デスクの上に置いた紙の上で、ペンをグルグルと走らせます。
紙に書くグルグルは、大きさが揃っている必要はありません。
大切なのは、字を書こうと考えずに、小指の外側~手のひらの側面を紙にくっつけてスリスリすることに意識を向けること。
↑この赤い部分をピッタリ紙にくっつけましょう。
側面からの動画も撮ってみましたが、小指の外側~手のひらの側面がピッタリと紙にくっついているのがお分かりかと思います。肘をリズミカルかつスピーディーに動かすことがコツです。
このトレーニングは、小指側に力を入れて紙スリスリをすることで、書く時に力が入る場所を変えて、字を書く時に本来の力を加える場所を覚えさせるのが目的です。
筆圧が強くて悩んでいた当教室の生徒さんは、このトレーニングを自宅で実践し、箸の持ち方も意識した結果、筆圧の強さが軽減され、長時間字を書いても疲れなくなったとのこと。
親指・人差し指・中指に力が入った状態で字を書くと、筆圧が強くなってしまいます。間違った力のかけ方をしたまま字を書き続けると、ペンだこが出来る原因にも…。
字を書く時に意識するのは小指です!
ペンだこに悩んでいる方、字を書き続けられない方、ぜひお試しください。
当サイト一番人気の記事。正しいペンの持ち方を紹介しています。合わせてご参照ください。
指が痛くならない!正しいペンの持ち方とブレない線の引き方
90分で必ず美文字に!ご自分のお名前を書く1dayレッスン。
7月は6日(土)、14日(日)、28日(日)、31日(水)に開催!
書道教室〜ペン字・筆ペン1DAYレッスン〜
Twitter新企画「#名字に良く使われる漢字40選」は、こうして生まれた!
私は、Twitter、Facebook、Instagramをやっていますが、各SNSに同じ内容を投稿することも度々あります。
元々、各SNSで繋がっている人達が全く違う…ということもありますが、私の場合「いいね!」やRT、シェアが多いのは、以下のような内容。
趣味・地元ネタ | |
Facebook個人アカウント | 作品の写真やレッスンの様子 |
Facebookページ | 全体的に反応薄め |
楷書・行書や作品の写真(特に海外) |
SNSによる反応の違いは面白いんですが、それぞれの特徴をもっと上手く生かす方法はないだろうか…と常日頃から考えていました。
一方で、何か新しいことをしたい!という気持ちはむくむくと湧いていました。形にしたいなぁと思っていたのは以下の3つ。
①自分の名前を気軽に練習できる方法を提供したい!
ご祝儀袋へお名前を書くレッスンで、生徒さんが「この部分が苦手」と言っている字や、 名前の添削でつい「ココのバランス悪くて残念…」と思ってしまう字には、共通点があります。
そこで昨年
・名字に良く使われる漢字 40個
・男性の名前に良く使われる漢字 20個
・女性の名前に良く使われる漢字 20個
を選んでペン字のお手本を書き、バランスを崩しやすいポイントをまとめていましたが、レッスンで使うきっかけがないまま放置…。
②以前バルセロナでやったあの企画を復活させたい!
3年前にバルセロナへ一人旅をした時に、路上でやったこの企画。外国人の反応がとても良かったので、海外向けコンテンツとしていつか動画で復活させたいと思っていました。英語できないけど…。
でも、頭の中でぼんやり思ったまま、これも放置。
③YouTuberになりたい!
というと大げさですが、動画コンテンツを作ろうと思っていました。字を書く時は、形だけではなく、スピード感・リズム感も大事なので、書いている様子は画像よりも動画で見せた方が良いはずというのがその理由。
また、最近、お悩み解決の検索はGoogleよりもYouTubeという話も良く耳にしていました…で、先月1000円位のスマホスタンドを買ったのですが、 キレイに動画を撮る方法も分からんし、いきなりYouTubeはハードル高いかも…と、これも何となく放置。
と、何一つ実現できていない状態でした。
そんな時、Twitterのタイムラインに飛び込んできたのが、
かさこさん主催、Twitterフォロワー10万人のパーソナルトレーナー柴雅仁さんによるお話会。
かさこさんは、1000名超のリアル&オンラインサロン「好きを仕事にする大人塾=かさこ塾」を主宰。
柴さんのフォロワー10万人は数か月で増えたそうで、 フォロワーを買わずに(笑)短期間でここまで増やせるってどういうこと!?
これは何かヒントが得られるかもしれない!と、即申し込みました。
二人合わせてフォロワー13万人という最強コンビに、いくつかのコツを教えていただいたのですが、特に響いたのが
・定期的にお悩み解決のツイートをする
・Twitter映えする画面の見せ方をする
・動画を活用する
ということでした。
…これで私の悩みが全部解決する!!!
と思い、帰宅後すぐ、お話会で紹介されていたアプリで動画撮影&編集をして、柴さんのTwitterの見せ方を参考にしながら公開したツイートがこちら↓
お二方がRTしてくださったおかげで動画は16,000回以上再生され、翌日から新企画をスタート。
今のところ1日1本ペースで動画を更新していますが、この1週間でフォロワーさんが6倍近く(400人→2300人)にまで増えております(驚)
急な展開で驚いていますが、温めていた企画がやっと日の目を見ました。
今の仕事を始めて3年。少しずつ蓄積してきたノウハウを大きく育てるきっかけが出来たことに本当に感謝しています。
かさこさん、柴さん、ありがとうございました!
只今Twitterで絶賛公開中!
#名字で良く使われる漢字40選
是非チェックしてみてください!
この後は
#男性の名前に良く使われる漢字20選
#女性の名前に良く使われる漢字20選
もちろんやります!
その後には、バルセロナのあの企画の復活も!?
私たちは、毎日「幸せ」な選択をしながら生活出来ているだろうか?
Facebookでお友達がシェアしているのを見て初めて知った、滋賀県にある障害者施設「やまなみ工房」。
スマホの画面を見ただけでも作品の熱量に圧倒され、先月は、アーツ千代田3331のアートフェアで作品を拝見し…。
昨日は、彼らの創作の様子や日常を追ったドキュメンタリー映画「地蔵とリビドー」の観賞会&トークショーで六本木へ。
表現を生業とする者として、また、放課後等デイサービスでの指導に関わる者として、作品が作られる過程やアーティスト(入所者)とスタッフとの関わり方が気になっていました。
映画で終始映し出されていた彼らは、無理なく自然な形で、アートを通じて自分自身を存分に幸福感で満たしているようでした。幸せそうな笑顔が印象的だったなぁ…。
お腹が空いたからご飯を食べる、用を足したいからトイレに行く…というように、創作作業がごくごく普通の生理現象の一つとして組み込まれている。
彼らにとって、表現することは生きるために必要不可欠なんだけど、のどから手が出るほど欲するものというよりは、空気のように「あって当然」という、とてもシンプルなものに捉えているように見えました。
映画が終わってからのトークショーでは、笠谷圭見監督と施設長の山下完和さんが登場。
世の中一般的な社会福祉のイメージとはかけ離れた、ロックバンドのボーカリストとギタリストによるトークショー的な雰囲気が漂っていますが、左側が笠谷監督で、右側が山下さん。
発言の一つ一つは、まさに風貌通り(!)ロックで、面白くて、力みがなくて、超!超!カッコ良かったです。
トークショーでは、アウトサイダーアートというジャンルが注目され、海外からも評価されている今、社会への貢献や還元という意味で、作品のマネタイズも重要なのでは?という質問も投げかけられていましたが、
自分の世界を作ること、一日を幸せに穏やかに過ごせるか…ということを常に考えているというお話をされていました。
彼らの熱量と緻密さにあふれる作品の数々は圧倒的なパワーを放っていて、今は海外のアート市場でも人気を博していますが、当の本人たちは完成した瞬間に全く興味がなくなるんだそう。
彼らは、周りの評判はどこ吹く風。
ただ作りたいから作る。それだけ。
モノづくりに対する最強の姿勢を見せつけられて、ただただ脱帽するばかりでした。
鎌江和美さんの作品「まさとさん」 施設長の山下さんを想う気持ちを表現している。
あぁ、私はいかに先入観や思い込みに翻弄されながら生活しているんだろう…。
表現するのにあたって、脱がなければならない鎧がまだまだたくさんあるじゃん?色んな出来事に対して、あるいは人に対して、余計なフィルターをかけすぎてない?前例や他人の価値観に捉われず物事をゼロベースで考えられてる?などなど…色んなことを考えさせられています。
ただ、考えることも重要だけど、考えすぎて「あれ、私何がしたかったんだっけ!?」と、本質を見失わないように。物事はシンプルに捉えよう。
・誰が何と言おうと、自分がやりたいことをやり続ける
・自分が高まることに集中する
・自分が常に幸せな方向に向かっているか、心の声を聞く
などなど、本当に多くの学びがありました。
一方で、やまなみ工房でライブをやった向井秀徳さんが、アーティストが「完成した作品に興味がなくなる」という事実を受けて、「好きな音楽をする…の先には「おねーちゃんにモテたい」がある」という類の発言にも納得。表現した先に何らかの欲求があるのは当然だと思う。それが表現のモチベーションだっていいじゃないか。人間だもの。
「アート」とか「福祉」とか「障害者」などという括りは関係なく、自分を表現するとは?という本質が見られるので、おすすめです。
上映スケジュールはこちら。
関東は、渋谷のシアター・イメージフォーラムにて4月20日(土)から公開です。
会場で、山際正己さんの作品「正己地蔵」が販売されていたのですが、
たくさんのお地蔵さんの中から、二人お迎えしました。
一人だと寂しそうに見えたんだよね。二人いると何だか安心する(^_^)
【新元号】「令和」をペン字で美しく書く方法
5月1日から施行される新元号「令和」。
近年は、公的書類などでも西暦表記が徐々に増えているとは言え、和暦表記が根強く残っているのも事実。
ここでいち早く「令和」の美しい書き方を覚えておきましょう。
ペン字で横書きにするとこういうイメージになります↓
<令>
・左右のはらいは、のびのびと書きましょう。
(ひし形の上の線二本を書くイメージで)
・左はらいよりも右はらいを少し長めにした方が字が安定します。
・右はらいは、最後にはらう前に「一旦休む」のがポイントです。
・「人」の中に書く「、」+「マ」は、コンパクトに書きましょう。
ちなみに、4月1日の新元号発表時に菅官房長官が掲げていた筆書の「令」は(「一」+「卩」)と書いていましたが、通常の手書きの場合、(「、」+「マ」)で書かれることが多いです。
私は書き慣れている(「、」+「マ」)で書きましたが、(「一」+「卩」)でも問題ありません↓
これは、どちらかが正しくてどちらかが間違っているということはありません。字体表現の許容範囲に関する詳細は、文化庁のサイトをご参照ください。
<和>
・のぎへん(禾)の縦線を書く位置は、少し中心に寄せて、
横画の2:1になるようにしましょう。
・のぎへん(禾)の右端は揃えましょう。
・「口」は、のぎへんの横画の少し下に、口の上の横画が来るように。
字形は横長になるように書きましょう。
・「口」の縦画は、下に向かって少しすぼめるのがポイント。
・「口」の1画目は少し下を出す、3画目は少し右を出して書き終わると、
スタイルが良くなります。
いかがでしたか?
新元号スタートにあたって、ぜひ参考になさってみてください。
毎月開催している
「90分で必ず美文字に!筆ペン・ペン字1dayレッスン」では、
ご希望の方には「令和」の書き方も直接指導いたします。
お申し込みはストアカのサイトからお願いいたします(^_^)
知識を入れるのは程々に~私がお酒の薀蓄やライブのセトリが覚えられない理由
私は、美味しいお酒を飲んだときに、その銘柄や薀蓄を覚えたりすることが苦手。楽しいライブに行ったときも、セトリを覚えていることはほとんどありません。
↑仕事柄、「おー、この字面かっこいい!」という理由だけで書きました。他意はありません。
私の場合「いま目の前に起こっていることを五感にフルで感じる」ことに集中していると、だいたい語彙力って無くなっていくもので、あとでその出来事を振り返っても、
「あー、美味しかったなぁ」
「あー、楽しかったなぁ」
「あー、幸せだったなぁ」
という感覚しか残ってません。
でも、その感覚が残っていたら大満足なので、ワインや日本酒の銘柄とか産地とか味とか、ライブだったらどの順番でどの曲をやったか…とか、実際には覚えていません…というか覚える余力がありません。それほど私は器用じゃない。
(ワインの場合は、私が、教科書に出て来る哲学者や皇帝の区別がつかなくて世界史に挫折したくらいの「カタカナ」アレルギー持ちということに起因している可能性も大。)
物事の楽しみ方は人それぞれだと思うのですが、私の場合は、
自分はその場で楽しむことに全力を尽くす。
その場で(または後で)何か情報を補完したいときは、プロに委ねる。
知識を入れておくのに越したことはないこともあるだろうけど、頭がいっぱいになると、心から楽しむ余裕がどこかに行ってしまう気がする…というのも少しある。
そう。だから、撮影OKのライブに行ったとしても、実際には撮らないことが多いです。せっかく目の前に本人いるのに、何でファインダー越しで見ちゃってるんだろう、ここで肉眼で見なくてどうする…もったいない…と思ってしまったり。そもそも自分で撮ったものはクオリティも低いので、後で見た試しがない。
いくらスマホについているカメラの画質が上がったからとはいえ、プロのカメラマンが撮影した公式写真や映像は、その場の興奮や独特の空気感を蘇らせる力があるから、あとでSNSなどで写真や映像を見ると、その場の興奮や臨場感を見事に切り出していて感激したりするわけです。
また、お酒を飲む場合。
私は特定の銘柄の好みもない(というか何度聞いても覚えられない)ので、「甘い」「辛い」「スッキリ」「パンチが効いてる」くらいの選択肢から、その時の気分で組み合わせて頼みます。ここでも自分の語彙力のなさにへこむのだけど…。
こういうオーダーのしかたが正解かは分からないけど、そんな語彙力の中でも「これ美味しい!」というものを見つけられるのは楽しいし、繰り返し行ったお店で「これは、好き」「これは、あまり好きではない(もしくはどっちでもいい)」のストックがたまっていくと、こちらが好みを多くを語らずとも、お店の方が自分に合ったものを提供してくださったりする。
これぞプロ!とうなってしまうのです。本当にありがたいこと。
私のような仕事もそうだけど、あるジャンルに対して持っている知識や技術は基本的には一緒。でも、そこから先に何を見せられるかが、プロとしての腕の見せどころでもある。
だからこそ、提供する側は、日々の勉強は怠ってはいけないし、自分が活動するジャンル以外の分野の見聞や体験を積み重ねて、自分なりの色づけをしていく(=オリジナルを作る)必要があると思っています。
…が、これはあくまでも、自分が提供する側の話。
バーなんかで、
男「このワインはね、○○○産の×××で#%&$!*+@なんだよ」
女「わー、ステキっ!!(ハート)」
みたいに、男が悦に入っている場面を何度か見たことがあるけれど、(評論家やそれ相応の資格を持っていたり生業としている人以外は)ほんとに見ているこちらがツラい。
こういう会話の中で、その味が「好きかどうか」を語るのは全然気にならないんです。でも「知っているかどうか」の知識ひけらかし系は見ていて本当にツラい、イタい。
目の前にいるプロであるお店の人に失礼、お客さんがそれをやっちゃいかんよ、と。
こういう時こそ、プロであるマスターやバーテンさんなどと上手くコミュニケーションを取りながら、新しい情報を入れていく方が数段スマートだと思うんだけどなぁ。
あ、数ヶ月前には、大ヒット映画「ボヘミアン・ラプソディ」のおかげで「クイーン大好き」の年輩者が、映画を見てクイーンの音楽を聴くようになった若い子をマウンティングしている場面にも、飲み屋で何度か遭遇。
特に、年長者で自分の得意ジャンルを持っている人は、ついそうなりがちだから気をつけたい。自戒も込めて。
物事を知っているか(=知識)も大事だし、それによって楽しみが増えることも実際にあるけど、他の人から見聞きしたことや受け売りではなく、目の前で起きているその瞬間瞬間の体や心が躍る感覚も大事にしたい。自分が味わった体験だけが本当の情報だし、それにかなうものはないから。
「あの時のアレ、美味しかった!」
「ほら、ライブの終盤、あれ、ブワーッと来た!良かった!」
で、いいじゃないか。
ほとんどの会話を「アレ」とか「ソレ」で済ませようとするのは、加齢による現象の一つだというのも分かってるんですが(苦笑)
私がそんな発言をしている場面に出くわしたら「あー、この人幸せなんだな…」と、生温かく見守っていただけたら幸いです。
「MUST」ではなく「WANT」で動く
今日は、書道のはな*みち主催の「書道のお仕事説明会」に、ゲスト講師としてお招きいただき、今の仕事を始めた経緯、今のスタイルで仕事するためにどんな施策をしているか等々…お話してきました。
私は、書道を仕事にするのにあたり、当初から「レッスン」と「創作」両輪でやっていきたいという思いを抱いていましたが、今は特に以下の3つを意識しつつ、その両輪を動かしています。
1.好きなことからブレない(「MUST」ではなく「WANT」で動く)
2. 「書道」の枠の中でも、自分が心地よい仕事・得意な仕事へ絞り込んでいく
3.色んなところに面白がって種まきをする(各種SNS、リアル)
1.2.に関しては、ありがたいことに「こういう人に来てほしいなぁ」と思う方々が生徒さんとしていらっしゃっていますし、特に筆文字を書くお仕事では、就活時代に憧れていた業界の方とお仕事をする機会が得られるようになってきました。
3.に至っては、つい先日、Twitterでぽろっとしたツイートが、その日のうちに以下のニュースサイトに取り上げられるということもありました。
News Up 嵐と“オトナの思春期” (NHK NEWS WEBより )
Twitterの話に限らず「あさがおの種をまいたつもりなのに、ひまわりの花が咲いた!」というような、ビックリすることも日々の仕事ではままありますが、結果として自分にとっては全て良し!と思って対応しています。
正直なところ、私の現在地は、その両輪は競輪選手が漕ぐ自転車のようにビュンビュンにフル回転!というよりは、子供が補助輪なしでやっと自転車に乗れた!というイメージなので、「お前、まだまだ行けるやろ!」というジレンマも多々ありますが、道筋としてはこのままで大丈夫!という気持ちを持ちながら、日々精進しています。
そんな自分の現在地を確認する意味でも、今日の説明会はとても有意義なものでした。お招きくださった高宮先生、ありがとうございます。
説明会の様子は、主宰の高宮華子先生のブログで、詳細をご覧いただけます。
2月17日(日)の回は若干お席があるようなので、ご興味ある方はぜひエントリーを!
古希を迎えたジュリーは果敢に攻めまくっている
待ちに待ったジュリーの武道館ライブに行ってきました。
アラフォーの私がなぜ2年前にジュリーにはまったのか、そのきっかけなどは過去のブログ記事をご覧いただくとして。
ジュリーのライブは、一昨年の東京国際フォーラムに続いて2度目。
前回のツアーは、デビュー50周年にちなんで「シングル50曲を1番だけ歌う」というコンセプトだったので、超新参者でも何とか曲についていけてたのですが。
今回は、事前に曲を予習しようにも「50年のジュリーの歴史の中から、何聞いたらいいんだ…」と少し途方に暮れ(日本史のテストのヤマをはるにも、時代も広すぎるし、どこから手を付けたら良いか分からない…みたいな感覚)、最終的には「ま、聞かなくても何とかなるだろう!」と吹っ切って、当日を迎えました。
実際にライブが初見という曲も結構あったのですが、ライブでありがちな「曲が分からないから楽しめない」なんてことは全くなく、予習不足の不安はただの杞憂でした。
全く衰えも見せず、何なら渋みが更に加わって、めっちゃカッコ良すぎる70歳のロッカー&エンターテイナーは見どころが盛りだくさん。
・リリース当時の楽曲のキーを変えてない
・斬新でド派手な衣装は、往年のジュリーのイメージそのまま
・縦横無尽にステージをまわり、たまにはぴょんと飛んだりもする
・プロンプターもイヤモニも使わない
・ライブの後半に向かって、声がどんどん伸びやかになっていく
・MCのテンポとセンスが絶妙、ドリフの番組で軽妙なコントをしていた頃を思い出させる
・ハッキリとした奥行きのある声で、初見の歌でも歌詞がすんなりと入ってくる
などなど、本当に感動と驚きの連続でした。
あの広い武道館で、ボーカル&ギターのみという超シンプルな構成をやり切れるミュージシャンって、そうはいないと思う。
劣化だとか太っただとか見た目をいろいろ言われるけど、海外でOVER70でもカッコよく活動しているエリック・クラプトンとか、ポール・マッカートニーのような土壌が、日本で育っていないのが残念。マジで。
MCでもご本人が「背伸びをせずにやれることだけをやる」と言っていたけれど、いくつになっても真の「今」の姿を晒し続ける姿勢を貫いてきたからこそ、あれだけのファンを魅了してきたのだろうなと。
往年のヒット曲を歌い続けて生きていくことも出来るだろうに、それをしない。常に「今」の自分を大事にしているから、古い曲もやらない、というのは、周囲から見たら愚直にも見えるのかもしれないし、色んな意味でメディアの格好のネタの対象になってしまうのかもしれないけど、古希を経ても成長・進化している姿は、やっていることの筋がピンと通った「漢(と書いてオトコと読む!)」だと思いました。
昔のように、TVへの露出度と人気が必ずしもイコールにならなくなっている今こそ、過去のイメージや栄光に阿ったりせず、独自の姿勢を貫いているジュリーのようなアーティストが強くなっていくような気がする。
当日の会場は満員。ネットでは、早速「関係者が4割」とかいう記事も出ていたけど、本当のところは知らないし興味もない。私は、生で見たジュリーにこの上なく満足したから、それでいーのだ。
曲のフリが分からなかったり、コーラスについていけなかったのをちょっと悔しいと思っている時点で、次のツアーに行くフラグが立ったな、これは。
※ライブ後に会場外に掲示されていたセットリストの横には、曲が収録されているCDのリストが。CDを買いたいときに参考になるから、バンドやミュージシャンは、みんなこれやったらいいと思う。
「今年の漢字」予想 2018
明日、12月12日は「今年の漢字」が清水寺で発表される日ということで、私も予想してみました。
いかがでしょうか?
今年は、大雨や地震など、度重なる災害の連続で、自然の猛威を目の当たりにする年でした。
ちなみに、昨年の予想はこちらでした↓
これもいい線行ってたと思うんだけどなぁ…。
果たして、今年の漢字はいかに?
『ひ』が上手に書けないのは『ひょうきん族』のせいなのか検証してみた
当教室の趣味・実用コースでは『ひらがな』に取り組んでいる生徒さんが非常に多いです。
文章を書くときに、ひらがなは文章全体の7割程度を占めるとも言われています。…ということは、漢字が多少アレでも、ひらがなをマスターすれば、手紙や文書全体の見た目が格段にアップするのです。
生徒さんは毎回、半紙に『いろはにほへと…』を小筆で練習して字形を把握し、形を覚えたら、連綿線(れんめんせん)が入った続け字を書く練習をします。
連綿線とは、文字と文字を結ぶ線のこと。
最近では、中谷美紀さんの結婚報告の達筆ぶりが話題になりましたが、あの文章で多く使われているのが連綿線。冒頭の『謹んで』の『ん』と『で』が繋がっていますよね?これが連綿線です。
本題に戻って…。
先日のレッスンで「ひ」を書くとどうしても縦長にベローンと伸びてしまうという生徒さんが、
「私が『ひ』を上手く書けないのは、小さい頃『ひょうきん族』を見すぎたせいだと思うんです!」
と真顔で言い出しました。
こちらが生徒さんが書いた『ひ』↓
私も「オレたちひょうきん族」は毎週見ていました。当時、我が地元岩手県には民放が2チャンネルしかなく、1週遅れの土曜日夕方に放送してたっけ。(だから「8時だヨ!全員集合」との裏番組かぶりが無かった!)
タケちゃんマンとか、ブラックデビルとか、アダモチャンとか、ホタテのロックンロールとか懐かしい…。
番組ロゴも、フジテレビらしいポップな書体で、たしかに、特に強調された『ひ』が印象的でした。
…にしても。さすがに「そんなことはないでしょ!」と思いながらも、ネットに出ていた番組ロゴ画像を模写して…。
本当に似ているのか検証してみました。
「ほんまや!」と明石家さんま風に言いたいところだけど、そこまでは行かないか…。
生徒さんが書いた『ひ』と、番組ロゴの『ひ』は、左右対称感はあるものの、どちらも下にベローンと伸びていて、確かに生徒さんがひょうきん族のせいにするのも分からなくもない。
ひょうきん族の『ひ』になってしまうのは、下の部分がボテッとしてしまうのが原因。
ポイントは、下に向かってふくらむように書いて、一番下で一旦休む。
その後は上に跳ね上げるように早めにペンを動かしてあげると、形が上手くまとまります。
私が思う『ひ』の見た目は、バナナの皮をむいて逆さにしたイメージです。
シュッとした『ひ』を目指して頑張りましょう!
苦手なひらがなを強化できます!日常生活に役立つ「趣味・実用コース」はこちら↓
2018年12月度 ペン字課題
ペン字実用コースの課題は、季節にまつわる言葉や時候の挨拶を中心に。
12月は「イルミネーション」「除夜の鐘」など、クリスマスや年の瀬にふさわしい言葉を集めました。
挨拶文からも年末の慌しさを感じます。
毎回、課題の中からバランスを取りにくい漢字を8個ピックアップ。
ほとんどは小学校で習う漢字で、他の字にも応用が利くものが多いので、ここで字形のバランスを強化して、更なる美文字を目指していきましょう。
最新のレッスン開講日はこちらをご参照ください↓
https://www.metokihakuju.com/lesson_schedule/
2018年12月度 毛筆課題「歳寒松柏(さいかんのしょうはく)」
2018年12月度の毛筆「趣味・実用コース」「趣味・創作コース」の課題は、
歳寒松柏(さいかんのしょうはく)
意味:逆境にあっても志を持ち続ける/困難な時こそ人の値打ちが分かる
字だけを見ると、少し年末の雰囲気も漂っていますが、「歳寒」は冬の寒い季節のことで、転じて逆境や困難な出来事の例え、「松柏」は常緑樹の代表でもある松と柏、寒い季節でも緑色の葉をつけていることから、変わらぬものの例えとして漢詩で良く使われる言葉です。
「歳寒松柏」は、困難な時こそ、人としての真価が問われたり、物や人の値打ちが分かるという意味。
何らかの問題が自分の身に起きたとき、困難に負けない力を蓄えること、「何とかなる!」と腹をくくって踏ん張ること、たまには「こりゃ仕方がない!」と手放してしまうことがあったとしても、それが自分を信じて行動したことであれば、何らかの形で結果はついてきます。
「お天道様が見ている」という言葉を今ではあまり聞かなくなりましたが、周りの誰かはそんなあなたの行動を見ています。外面だけ良い行動をしていれば底の浅さを見抜かれるし、信念にもとづいた行動だと分かれば、意外な形で手を差し伸べられることだってあるかもしれません。
最新のレッスン開講日はこちらをご参照ください。
https://www.metokihakuju.com/lesson_schedule/
一夜漬けの準備でも何とかなる!台湾女子ひとり旅~その2~
台湾ひとり旅レポートその2です。
前回の、準備から桃園空港到着までの様子はこちらからご覧ください。
有名な観光地にも幾つか行きましたが、その辺りの詳しいレポートは他にも旅のブログが沢山あるので、そちらを参照していただくとして、基本的な移動・宿泊・食事について備忘録的な意味も含めて残しておこうと思います。
■移動編
交通手段は、地下鉄(MRT)、鉄道(台鉄、高鉄)、タクシー、バスがあり、どこに行くのにもアクセスしやすいので便利です。
移動は断然地下鉄がおすすめ。
台湾の地下鉄は、路線によって色分けされているので(路線図はこちら)、感覚的にどの線に乗れば良いか理解しやすいです。
「東京の鉄道を乗りこなすのが一番難しい」という話を良く聞きますが、本当にそうだと思います…。
バスは路線が多いので乗りこなせるか不安があったのですが、主要な観光地に行く時は、地下鉄の駅の改札を出ると、乗り場と路線番号の案内板が出ているので、迷うことなく安心して乗れました。
■故宮博物院(MRT・士林駅)
↑故宮博物院方面の改札を降りると、目の前に、現在地とバス乗り場が表示された看板が。
■九份(台湾鉄道・瑞芳駅)
↑瑞芳駅の改札を出て目の前にあった観光案内所で、バスの乗り場を教えてもらいました。
また、タクシーは料金が安いので良く乗りました。
2~3kmの移動で100元前後(約400円)なので、日本と比べると1/2~1/3位。
場所を伝える時は、有名な観光地の場所や住所を「漢字で書いたメモ」を渡せば概ね大丈夫。たまにGoogle Mapを見せたこともありましたが、外出時の持ち物にメモ帳とペンは必須です!
地下鉄、バスの移動は、日本のSuica・PASMO的な悠遊カード(Easy Card)を使いました。
タクシーは全車対応していませんでしたが、一部使えるタクシーも。
台湾鉄道に乗る時は、悠遊カードを使える場合・使えない場合があるようです(詳細はこちらの記事で)
<覚えておいた方が良い中国語>
車站 ⇒ 駅
月台 ⇒ プラットフォーム
售票処 ⇒ 切符売り場
■宿泊編
今回は一人旅ということもあり、UINN TRAVELというカプセルホテルに宿泊しました。
地下鉄の中正紀念堂駅(台北駅から2駅)から徒歩10分。
外観がかわいらしくて女性好み。
ロビーも清潔感があります。
そして、寝る場所が超スペイシー!
その他のスペックは、
・ロッカー付き(カードキーの鍵付き)
・タオル、歯ブラシセット支給
・宿泊者12名に対してユニットバスが4つ。お風呂の順番待ちが不要。しかも超キレイ!
・Wi-Fi完備
・滞在中、コーヒー&ジュース飲み放題
・コインランドリー完備
・無料の朝食付き(パン、ゆで卵などの軽食)
・チェックイン前後で、荷物を預かってもらえる
これで、1泊なんと約1,600円!
こちらの記事に画像や動画が沢山出ていますが、ゲストハウスとしては最高なんじゃないかと思います。また台湾へ一人旅することがあれば、ぜひ泊まりたいです。
■食事編
どこで何を食べるかを自由に決められるのは気楽なものの、種類が食べられないのが一人旅の辛さ。色々とチャレンジする前にお腹がいっぱいになってしまうのは、ちょっと寂しかったです。
小籠包を注文すると1度に8個~10個出てきます。ひとつひとつは小さいので意外とスルッと食べられるけど、あとは追加出来ても、青菜の炒め物的なものとか、簡単な一品料理的なものだったなぁ…。
鼎泰豊本店の小籠包は安定の美味しさ!
日本語メニューが無い屋台にも行きましたが、主食を決めて(麺系かご飯系か饅頭系か)、具材は漢字の見た目で「たぶん具はコレだろう…」と予想を立てながら注文していました。
松山駅近くの「饒河街夜市」で食事をした屋台。日本語メニュー無し。
字の雰囲気だけで頼んだ「麻油雞麺線」が絶品でした。
(鶏肉をゴマ油で炒めて煮込んだスープにそうめんが入ったもの)
■その他
街の至るところに「セブンイレブン」や「ファミリーマート」があり、ドラッグストアも点在しているので、何か足りないものがあった時には、すぐに購入できます。
商品のラインナップは日本とほぼ一緒。しかも日本のメーカーの商品が多いので、パッケージも見覚えがあるものばかり。
小林製薬の「熱さまシート」。見た目の雰囲気だけでも、あー、あの商品…と分かります。
日本のコンビニと違うのは、袋が別料金ということ。袋が欲しいと店員さんに伝えないともらえないので要注意です。
ほとんど準備なしで飛び込んだ台湾一人旅でしたが、観光も食も楽しめて充実した3日間でした。英語が出来るのに越したことはないですが、漢字も駆使しながら何とかコミュニケーションも取れるのも安心。東京からは飛行機で約3時間と、国内旅行と変わらないくらいに気軽に行ける場所なのでおすすめです。
一夜漬けの準備でも何とかなる!台湾女子ひとり旅~その1~
先日、台湾に行ってきました。
海外ひとり旅は今回が3回目ですが、
1回目 バルセロナ ⇒ 旅の記録はこちら
2回目 ニューヨーク ⇒ 旅の記録はこちら(その1、その2)
いずれも書道と直結する具体的な理由があったので、今回の台湾旅も「仕事?」と多くの人に言われましたが、全くそんなことはありません。結果的には、文字の血が騒ぎっぱなしだったので、書道と直結していた気もしますが。
今回台湾行きを決めてチケットと宿を確保したのは、出発の3週間前でした。
10月上旬にふと手帳を開けたら、
「11/1~11/4の午前までぽっかり空いている!(というか調整したら空けられる!)」
ことに気づき、私にしては珍しく「この期間にどこか行きたいなぁ…」と、ぼんやり思ったのが事の始まり。
個展の準備でわちゃわちゃした最中で、気分がナチュラルハイ状態だったこともあり、温泉で「何もせずゆったりのんびり」というよりは、普段と全く違う環境で少々自分に負荷をかけつつ「わちゃわちゃした空気感のままアクティブに動き回りたい」気分だったのが、台湾を選んだ理由です。
とは言え、個展の準備で手いっぱいすぎて、本当に準備を始めたのは、出発前日(正確に言うと、出発の8時間前)というありさま。
準備でバタバタするのは決しておすすめできるものではありませんが、「一夜漬けの準備でも、これさえやっておけば何とかなる!」という項目を、時系列順に挙げて行きます。
■出発3週間前
航空券を確保。エクスペディアで検索して、一番長く滞在できる組み合わせを。
行き:4:50 羽田空港発 ⇒ 7:55 桃園空港着(タイガーエア)
帰り:2:00 桃園空港発 ⇒ 6:10 成田空港着(ジェットスター)
金額:往復で約33,000円
というなかなかトリッキーな時間&組み合わせですが、ライブの地方遠征の高速バス移動みたいなものだから、深夜でも何とかなるだろう…という安易な判断です。もっと早く予約していれば、もっとお得に行けたと思います。
宿は、エクスペディアの評価が高かった「UINN TRAVEL HOSTEL」 というドミトリーを2泊分確保。1泊あたり約1,600円…安い!
■出発2週間前
周囲の人数名にぼんやりと「再来週台湾行きます!」と伝えたところ、行ったことがある人多数。ありがたいことに、おすすめの場所を教えていただいたり、観光本をお借りしたりすることができました。ここでいただいた情報が本当に役に立ちました。
…でも、個展の準備でそれどころじゃなかったので、とりあえず放置…。
■出発8時間前(10/31 21:00)
本当に全く準備に手をつけないまま前日を迎えることに。前日は夜までレッスンがあったので、レッスン終了後に、超特急で荷造り開始。とは言え、準備したのは、
・パスポート
・お金(日本円)
・着替え
・アメニティ類(洗面道具、化粧品、タオル)
・メモ帳
・ペン
・ウェットティッシュ
・おみやげを入れる折りたたみ式の大きいトートバッグ
くらいなので、あっという間に終了。リュック1つに余裕で収まりました。
■出発7.5時間前(10/31 21:30)
Wi-Fiを借りようと「イモトのWi-Fi」をネットで検索。
機器は、羽田空港国際線の3階出発ロビーで借りられること、羽田で借りて成田で返却も可能なことを確認。
念のため「海外旅行保険」に加入。
ネットで探して、損保ジャパン日本興亜の「新・海外旅行保険【off!】」へ。
料金は台湾4日間で1,590円。クレジットカード決済で申込み。
予約後に来たメールに添付してあったPDFの控えをプリントアウトする。
■出発6.5時間前(10/31 22:30)
羽田空港へ出発。京急で羽田空港国際線ターミナル駅へ向かう。
■出発5.5時間前(10/31 23:30)
羽田空港国際線ターミナル駅到着。
Wi-Fiを確保するために「イモトのWi-Fi」の窓口へ。
現地でほぼ繋ぎっぱなしを想定して、ギガ大容量プランに。4日間で6,800円ほど。
深夜の時間帯の申込みだからか、当日申込みだからか、理由は不明ですが、決済はクレジットカードのみでした。
■出発5時間前(11/1 0:00)
これから出発までの時間が予習のチャンス。国際線ターミナルの4階のカフェにこもります。
ここで、やっと基本的な台湾のルールを把握。
・台湾の元は、ざっくり「日本円×4」で換算する
・時差は1時間(台湾が -1時間)
・トイレの紙は流さずにゴミ箱へ
・地下鉄やバスでの飲食は一切NG
・歩きタバコはNG
その後、Google Mapで、空港、最寄駅、宿、気になる場所をひたすら「行きたい場所」登録し、位置関係をじっくり見ながら、何となく3日間をどう過ごすかプランを決めました。(とは言え、ここで決めたものの実際にはかなり予定変更してます。)
絶対に行こうと思っていたのは、
・故宮博物院
・九份
・龍山寺
・霞海城隍廟
・鼎泰豊 本店(小籠包を食べる)
あとは、友人知人がおすすめしてくれたお店を4~5店と、夕食は夜市で食べようと思っていたので、めぼしい夜市を3~4件ピックアップしました。
■出発3時間前(11/1 2:00)
何となくプランが決まったような気がしたので、タイガーエアのカウンターで搭乗手続きを行ない、セキュリティチェック→出国手続きを早々に済ませました。
深夜なので当たり前なのですが、出発ゲートに向かう道もガラガラ…。
ほとんどのお店は閉まっていましたが、お茶・軽食ができるフードコートは空いてました。
■出発2時間前(11/1 3:00)
搭乗までまだまだ時間があるので、ゲートの入口近くで1時間半ほど仮眠。
■出発!(11/1 4:50)
行ってきます!
■到着!(11/1 7:55)
無事に桃園空港に到着!
この後、桃園空港から台北捷運のMRTに乗って台北駅まで移動しますが、その前にやったことは2つ。
・両替
入国審査を終えた場所のすぐ近くにあった、台湾銀行のカウンターで両替。
レートが圧倒的に台湾の方が良かったので、両替は台湾でするのがおすすめです。
・悠遊カード(Easy Card)を購入
日本のSuicaやPASMOのようなカード。地下鉄やバスの移動、タクシーの支払い、コンビニの支払いに使えるので本当に便利です。
台北捷運MRTの桃園空港駅のカウンターで購入。「I would like to buy Easy Card.」と話して、日本人だと伝えると、日本語の説明書を見せてもらえます。
デポジットとして100元支払った後、券売機で1000元チャージしましたが、丸3日滞在では十分な額でした。
だいぶバタバタな準備でしたが、それでも十分に楽しい旅ができました。この後の旅の様子は、また追々。