そもそも、石田ゆり子さんのようになりたいと思っている女性が(それが顔であっても文字であっても何であっても)、語尾に「なりてぇぇぇ」とかつけてしまう時点で、まぁ、逆立ちしてもなれない訳ですが。
先日、電車の中吊りで見かけた、石田ゆり子さんのキリンFIREの広告。
https://www.kirin.co.jp/products/softdrink/fire/
私は、FIREのキャッチコピー「ありがとう、おつかれさまっ。」の手書きの文字に嫉妬しました。
実際に石田さんが書かれたものかは分かりませんが、本当に書かれたものだとしても「あぁ、そうなんだろうなぁ…」と思わせる優しさと温かみのある字。
サラッと書かれたように見える字には、ほっと一息つける親しみやすさもあって、例えばこの字で「ありがとう、おつかれさまっ。」なんてメモが残ってたら、そりゃあ言われた方はイチコロ肩の荷もスッと下りるんだろうなぁ…という感じがしっかりと出ています。
いや、あの石田ゆり子に「ありがとう、おつかれさまっ。」って言われたら、字なんて関係なくてもホワッとしてニコッとしてデレっとしてニヤッとして肩の荷を下ろすか…(私が男性だったらきっとそうだと思う。)でも、それに字の癒しのイメージが加わったら最強じゃないですか!
あぁ、どうすればこの雰囲気を出せるんだ…と思って、まずは、いわゆるペン字のお手本風に「ありがとう、おつかれさまっ!」を書いてみました。
どうでしょう?ほっこりしますか?
自分で書いてて言うのも何ですが、あまりほっこりしないかも(苦笑)何というか…家に帰っても背筋が伸びているイメージ!?
何より、本来「おつかれさまっ。」の「っ。」に、文章のPOPさというか緩さを出しているはずなのに、ビシッとした字で書いているために、その緩さをも少し消してしまっている可能性が…。
自分が講師をしていて言うのもアレですが、何でもかんでもペン字のお手本のようにビシッとした字を書く必要はないと思っています。ただ、字の雰囲気を「いい感じ」にまとめるためには、字形を把握する、字粒(字の大きさ)を揃えるなどのコツは覚えておきたいところ。
最近、広告で「手書きのキャッチコピー」を多くみかけるようになりましたが、商品に親しみやすさ・身近な雰囲気を持たせるには良い手法とされています。会社で付箋に書くメモや、友人へ何かを送る時に添えるちょっとした手書きの文章などが、相手との距離を縮めるきっかけになるのもそのためです。やっぱり手書きは大事!
ということで再度「ありがとう、おつかれさまっ。」にチャレンジ。
こんな感じかなぁ…。字だけでも少しゆり子に近づいたか…。
このような雰囲気の字に書く時も、結局は、字としての統一感やまとまり、余白の取り方などが重要になってくるので、ペン字のレッスンはやはりおすすめです↓
書道教室〜ペン字・筆ペンショートコース〜