会いたい時に、会いたい人に、会いに行くべし!

5月5日(土・祝)に出展する「マジメなアソビ」の開催まであと3日。

https://www.metokihakuju.com/news/event20180505/

今回は、個展のような作品展示ではなく、インテリア書に関するセッション以外は、普段のアトリエ作業をそのまま持ち込む…という初めての経験をするので、そもそも「何をどのくらい持っていくか?」という見当がつかなくて、少々あたふたしております。

最近は、字のようで字に見えないようなものを書いたり、
書道,インテリア書,アート

チラシで折った紙ひこうきに字を書いたりしていることもあるので、
書道,現代アート

ふらっといらした時に、もし字を書いていなくて「紙ひこうき」を折っていたとしても、気にせず臆せず話しかけてください!話す勇気がなければ、遠くから生暖かく見守ってていただけるだけでも嬉しいです。

 

この「マジメなアソビ」。前のブログにも書きましたが、昨年私はお客さんとして行っておりました。主催をしている及川智恵さんのことは、当時、魅力翻訳家という肩書きで活動されている側面しか知らなかったので、写真の展示やワークショップがあるというのを知って、

「へぇ、智恵さんって、こういうこともしてるんだ、なんか面白そう!」

という、それはもう軽い理由で訪れたのでした。(智恵さん、「軽い理由」なんて言ってすみません…。)

このように、直感的に「なんか良く分かんないけど面白そう!」と思ったら、常識や先入観が入り込んでくる前に行動に移して、とりあえず会いに行ってみたらいいじゃん!と思う理由がいくつかあって。

 

■自分の可能性を広げるヒントがたくさんある

私は、特定の流派に属さずに書道の仕事をしているので、いわゆる書道の「師匠」がいません。

師匠の存在は自分を成長させるもの。いくら師匠がいないからと言って、人に頼らずに同じことをやろうと思っても限界がある。そんな時、自分の可能性が広がる人との出会いは、師匠との出会いのようなものなんだろうなぁ…と、いつも思っています。

自分が活動している分野で成功している人だけではなく、あえて、自分とは全く違う分野で活躍している人と接するのもオススメ。

本当に成功している人は、自分が属している業界全体を活性化したいという思いが強いので、基本的に、自分が得た利益を自分だけのものにしてしまおうという考えがなく、成功するための秘訣を惜しみなくシェアしてくれる人が多いです。

 

■自分のブランド力を客観的に知るチャンス

個人事業主として仕事を始めて特に感じることですが、仕事をしていく上で必要なのは、技術力とブランド力だと思っています。

特に、ブランド力をつけるには「自分を知ること」が本当に大事。

「自分を知る」作業を掘り下げて行く時には、自分が今まで出会った人や出来事など、経験したことの中から選んでしまいがちだけど、

豚肉、ニンジン、玉ねぎ、じゃがいも…これらの素材の良さを最大限に生かす料理は、「カレー」だよね!と自分が思っていたら、「いや、肉じゃがの方がもっと素材の良さが引き立つんじゃない?」という人もいるかもしれないし、「ポトフがいい」という人もいるだろうし、はたまた、誰も作ったことのない超美味しい創作料理を提案する人もいるかもしれない。

自分では考えつかなかった料理(=魅力、自分の活かし方)の存在に気づかせてもらえるのは、やはり自分ではなくて他人。

「えっ?私って、そういうこと出来そう?」というヒントが出てきたり、「へぇ、私はそう見られてたんだ!」という意外な発見もあるかもしれません。

実際に、私が今まで実施した講座やワークショップ、サービスは、この流れで決まったことが多いです。

 

■実はお仕事の縁も繋がりやすい

昨年の「マジメなアソビ」で出会った方々が、何人かレッスンに来てくださっています。

今は、ありがたいことに、SNSや検索などで見つけて来てくださる方も増えていますが、母数は違えど、確率で行けば、直接会った方との繋がりの方が、Web経由の何百倍とかになるんじゃなかろうか。

元々、智恵さんのイベントは人と繋がる率が高いというのもあるけれど、これってすごい確率だなぁと思っています。

それは、ブログやSNSの文章で伝えきれていないことが多いからじゃね?という、文章力などの問題もありつつ…使い古された言葉ではあるだけど「Face to Face」も、やっぱり必要。直接会うことでしか伝わらないことは、多いと思っています。

 

ということで、あと3日に迫った「マジメなアソビ」。
入場無料ですので、ご家族・お友達お誘い合わせの上、ぜひ遊びにいらしてください!

5/5(土・祝)今年も「マジメなアソビ」開催します!

「毎日後悔しない生き方してる?」と問いかけられた日々から感じていたこと

今日で震災から7年。

あの震災をきっかけに価値観が180度ガラリと変わり、すぐに様々な行動を起こした人がたくさんいました。結婚した人もいれば(震災婚という言葉もありましたね)離婚した人もいたし、東北から離れて移住する人もいれば、逆に東北を元気にするために!と、UターンやIターンで起業した人も…。

私は、あの頃、震災を巡る様々な状況を見聞きしながらも、

「自分が後悔しない生き方をしてるかい?」

と、毎日どこかの誰かに問いかけられながら、ボディブローのようにブスブスと体を突かれているような日々でした。

自分の中で「どんがらがっしゃん」と何かの価値観が一気に崩れた訳ではなかったけれど、重たいヘドロのようなものに足元からジワリジワリと浸食されるというか、蝕まれていくような感覚。

 

仕事に関して言うと、当時会社員だった私は、書道を趣味でやっていたものの「おばあちゃんになってから、地元に帰ってのんびり、小さい子に教えたりしながら仕事としてやれたら幸せね…」なんて呑気に構えていました。

あれから7年経っての現在地がここだなんて、当時は全く想像していなかった。

でも、震災以降、「会社の中の自分」という枠を取っ払ったときにでも「これが私です!」と、名刺代わりに自信を持って差し出せるものって何も無いかもしれない…という焦りのようなものは感じていました。自分の存在価値が欲しかったと言ってしまえばそれまでですが。

 

私にとって、書道は手放しで「大好きっ!」と言えるような類のものではなく、「出来なくて悔しい!」「何とか出来るようになりたい!」という気持ちで続けてきたこと。

いや、好きであることには変わりはないのだけど、キラキラした感じではないんだよなぁ。どうしても泥臭さが付きまとう。

書道を仕事にしよう!というのも、ほぼ直感的に決めたものではあるけれど、今思うと、書道を通じて培った「自分の成長の証」や「自分の価値」を提供して、人の役に立ちたい、という思いが日に日に強まった結果なのかもしれません。

 

書道を仕事にすることを、まだ先のことだと呑気に構えていたあの頃からすると、本当に仕事になった時期はだいぶ早まったけど、

「自分が後悔しない生き方をしてるかい?」

というボディブローは減り、足元にへばりついていたヘドロも綺麗になってきたような気がします。だいぶ心はスッキリ。

 

その代わり。日々作品や筆文字を書いていると、

「お前の実力はそれほどのもんか!」
「まだまだ書けるんじゃないんかぁ?こらぁ!」

と、もう一人の自分なのか妄想なのか、何なのかもはや分かりませんが、ボディブローというよりは豪快にアッパーカットを決められて、「あー、ごめんなさいっ!」てなることは、それはもう多々あります。早い話がダメ出し。

(この状態を放ったままにしておくと、ただの自己嫌悪の塊になるので、書き終えた後は、今日も一日頑張って書いた!と自分を褒めることにしていますw)

何かに追われたり浸食されたりするような心理状況は、基本的にはあまり変わっていないけれど、目指すものが明確になったという点では、あの頃とはステージが変わったというか、一皮向けたのだろうと前向きに捉えています。

 

仕事は、需要と供給で成り立つものですから、私の場合、私が書いた字やメソッドなどに、何らかの価値を感じてくださっている方がいるからこそ仕事として成立できています。今の環境やタイミングも含めて、本当にありがたいことです。

近江商人の「三方よし」みたいに、せっかく出会ったご縁なのだから、自分も相手も社会全体も、何やかんや大変なことがあっても、お互いが上手く循環して、最終的にはお互いが笑顔で仕事が終われた方が良いに決まってる。

その良い循環を生む為には、日々自分の価値をどんどん上げて行かなければと思います。

これからは、自分が好きなことや面白いなぁと思う業界で、自分の価値が生かせて、「自分が役に立てること×自分が好きなこと」の掛け合わせで仕事が出来たら最高!様々な形で、私の字がお役に立てたら、この上なく嬉しいです。

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