11月3日(日・祝)大田区・久が原図書館で筆ペン講座の講師をつとめます

11月3日(日・祝)に、大田区の久が原図書館にて筆ペン講座の講師をつとめます。

筆ペンでお名前の書き方を学ぶ、実用体験講座です。
お近くの方も、大田区以外の方もお申し込み可能になっておりますので、是非お越しくださいませ。
※筆ペンは各自ご持参ください。

久が原サロン2019「筆ペンで名前を上手に」

日時:2019年11月3日(日・祝)14時~16時
会場:久が原図書館 2階多目的室(大田区久が原二丁目28番4号)
   東急池上線「久が原」駅から徒歩15分
   東急バス[蒲田駅(西口):田園調布駅]間「久が原特別出張所前」停留所から徒歩3分
   東急バス[大森駅(西口):洗足池]間「久が原特別出張所前」停留所から徒歩3分
受講料:1,000円
対象:18歳以上
申込方法:電話(03-3753-3343)か来館にて受付

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【永久保存版】しんにょうを美しく書く方法

「道」「連」「遊」などで使われる「しんにょう」。

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ペン字のレッスンでも、「しんにょう」が使われている字がお手本に登場すると、生徒さんは皆一様に苦々しい顔をし、名前に使われていて何度も書いてても「本当にどう書いたら良いか分からないんです…」というお悩みがある人も多数。

ということで、今回は「しんにょう」を美しく書く方法をご紹介します。
永久保存版です!

このページを読み込んで、練習して、苦手なしんにょうを克服しましょう。

ここから先は、ご自身で「しんにょうが使われている字」を書いてから、記事内に書かれているお手本の字と、自分の字を見比べながら読むのをオススメします。

そもそも。

しんにょうは、
①点
②ニョロニョロまたはギザギザ
③はらい   の3画で構成されています。
(※①が2点しんにょう(辶)の場合は4画になります)

特に②から③にかけて、すべて繋げて書く人が多いです。くれぐれもお間違いなきよう…。

残念な書き方でよく見かけるのが、

② 2画目の直線と曲線のコンボ
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どう書けば良いか分からないから、
2~3回横にニョロニョロギザギザさせて、雰囲気でごまかしているパターン。

③ 3画目の右はらい
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何となく方向を変えるのが良いのかもしれないけど、
どうしたら分からないから、最後をグイッと上げてみたり、
とりあえず真っすぐにしておく…という人も多いかもしれません。


ここで、しんにょうの書き方を分解していきます。

1画目
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点は斜めに書きます。

2画目
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① きつめの右上がりに線を書いて止める
② ひらがなの「く」の字を書く
③ ①とほぼ並行に短く左はらい

3画目
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①ほぼ平行に
②緩やかに右下がり
③真横またはほんの少し右上にはらう
以上の3ステップで書きましょう。

3画目は、1→2→3と、線を3本に分けて折るように書くので「三折法(さんせつほう)」と言います。


特に難しいのは、
・しんにょうと右側の字が離れてしまう
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・3画目のはらいの長さと角度

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これを解決するには、

・しんにょうの点を右側の字の近くに書く

・右下がりのはらいは、右側の字の右端まで伸ばす
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最後に、YouTubeの動画で、しんにょうの動きをチェックしてみましょう!

もじTubeの書き方動画100本突破!チャンネル登録をよろしくお願いします!

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「字って何カ月で上手になるんですか?」その答えは?~美文字になるための方程式

これは、度々単発レッスンにいらした方から聞かれる質問です。

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その質問に対して、私は、身も蓋もないかもしれませんが、

「人それぞれですね(ニコッ)」

と答えます。

例えば。

野球選手が素振りの練習を毎日100回しても、全員が1ヵ月後の試合で皆同じ結果を出せるとは限りません。

結果の差は、それまでの経験値や相手投手のスキルに影響されるところもあると思いますが、練習で大切なのは100回という回数ではなく、100回の内容の濃さ。
練習の内容を濃くするために必要なことは、以下のようなことじゃないかと思います。

正しいフォームを学ぶ

ただ100回闇雲にバットを振るよりは、まず基本の形を学び、その後、その人の体格やクセによって、フォームを微調整していった方が上達は早いでしょう。そのためには、選手の特性を見極めて伸ばすための適切な指導ができる指導者・コーチが必要です。

打席に立った気持ちで練習する

素振りは当然、打席に立った時に活躍するための練習なので、100回という数だけが目的になってはいけません。
どの世界でも「練習は本番のつもりで/本番は練習のつもりで」と言いますが、試合のことを想定しながら、1球1球に集中することが必要です。

常に自分のフォームを見直して回数を重ねる

練習をした後の振り返りは必要です。自分のどこが良くてどこが悪いかをチェックして繰り返し修正することで、スキルが上がっていきます。また、トレーニング方法は時代によって新たなものが次々と編み出されてくるもの。基本は大事にしつつも、旧来のやり方にとらわれすぎず、新しい方法も取り入れてみる柔軟さも大切です。

一生懸命練習することは大切ですが、中身の濃い練習ができて初めて「練習はウソをつかない」という言葉が生きてくるんじゃないかと…。

とは言え、やっぱり「センス」って大事でしょ!?と言われることもあります。

確かに元々もって生まれたもの「向き不向き」「得意不得意」も多少影響はあると思います。

私は今武道を習っていますが、運動系の部活に所属したことがなく、学校の体育をどうやってサボるかを考えてきた人間は、そもそも体を動かすことに慣れていません。
なので、剣術の動きや空手の型を覚えの悪さは本当にひどい。センスなさすぎ。頭と心と体の回路が全然繋がっていないさまは、毎回自分でもあきれます。

これを解決するには、回数を重ねるしかありません。(師匠に「どうしても覚えが悪いのです。やっぱりセンスとかあるのでしょうか…」と聞いてみましたが、「回数重ねるのみですね」とバサッと斬られました (笑))
覚えの悪さは回数でカバーするのみ。これに尽きます。

  

ここで冒頭の「字って何カ月で上手になるんですか?」という回答に戻りますが、美文字になるための練習に限らず、習い事が上達する方程式はこんな感じかと思います。

(理論+目標+問題意識+実践)×時間

先ほどの素振りの話をこれを字に置き換えたとき、

■理論
字を美しく書くためのコツを、講師から学ぶ
(書く時の姿勢、字形、余白の取り方、線の引き方など)

■目標
字を書くことで自分がどうなりたいか?という目標を明確にする
(字が上手になったら手紙を書きたい、字にコンプレックスがあるので自分に自信を持ちたい、定期的にリラックスする時間を持ちたい、など)


■問題意識
自分の字のクセを知る、どこを直したいかを明確にする
(字が小さい/大きい、字が雑に見える、など)

■実践
筆記具に慣れる、書く回数を増やす、箸の持ち方を意識する

といったところかと思います。

例えば「1ヵ月で必ず上達します!」と言っても、1カ月をどのように過ごすかで結果が変わってきます。

上達するために大切なのは「継続」。それが例え、1日5分、日が少し空いたとしても月に2回は必ず…というように、細く長くでいいので続けていれば、ゼロよりは確実に進歩します。

この時やらかしがちなのが、一気にまとめて練習しようとすること。
テスト勉強で身についた一夜漬けの知識が、後々頭に全然残らないように、短期集中で学んだものは、その場はしのげても、長期的に使えるスキルとして身につく可能性は低いでしょう。

このタイプの人は、完璧主義の人にも多いので、ちょっとでもダメだと思った時に一気に失速しがち。スピードはゆっくりでもいいので、気長に続けるくらいが丁度よいです。

すると、いつの間にか

「あれ?なんか、私の字、上手くなってるじゃん!」

と気づく日が訪れます。
その「いつ」かは、人によってまちまちですが、当教室の場合、1年以上レッスンに通っている生徒さんの多くは、年2~3回くらいのペースで仰っています。

 

最後に、あえて字を書く練習をするのが面倒な人でも出来る、ちょっとの隙間でも出来る練習方法を書いておきます。

ご飯を食べるときの、箸を持ち方を意識する
⇒お箸の正しい持ち方とペンの持ち方はほぼ一緒。
正しい位置と軽く持つことを心がけると、ペンを持つときも楽になります。ペンだこも回避!

https://twitter.com/metokihakuju/status/1135099383538520064

■付箋に書くメモをちょっと時間をかける
大切な人に書く気持ちで、ペンを動かすスピードを少し遅らせてみましょう。紙にペンを置いた瞬間、角を折れる時に一旦休むだけでも字にハリがでます。いつもより5秒~10秒程度余計に時間がかかったところで、誰にも迷惑をかけませんし、死にゃあしません。

  

まずはお名前をきれいに書くところから始めてみませんか?
一生付き合っていく自分の名前がキレイに書けると、自信がつきます!

書いても手が疲れない!筆圧を弱めるトレーニング

ペン字のレッスンに来られる生徒さんの悩みで一番多いのが、筆圧が強くて、すぐに手が疲れてしまうこと。

これは、ペンを強く握りすぎたり、指で押さえつけすぎることで、手に余計な力がかかっていることが原因です。

当教室では、こんなお悩みをお持ちの生徒さんに、新たなトレーニングを実践してみました。

それは…

書道用の下敷き(またはフエルト)の上に半紙を置いて、ボールペンで字を書いてみる

実際にやってみました。

…そう、もう今年は半年ちょっとしかないんですよ、奥様…。

このトレーニングには、油性のボールペンを使うのがおすすめです。
(動画で使用しているのは、JETSTREAM 0.7mm・黒)

 

筆圧が強いと、ペン先がぶすぶす紙に刺さったり、紙が破けたり、穴が空いてしまって、まともに書けないという方も多いです。イライラしますよね…。


そこで。

その前段階として、筆圧を弱くするためのトレーニングをもう一つご用意しました。

それは…

ペングルグル、紙スリスリトレーニング(略称:ペングルカミスリ)。


デスクの上に置いた紙の上で、ペンをグルグルと走らせます。
紙に書くグルグルは、大きさが揃っている必要はありません。

大切なのは、字を書こうと考えずに、小指の外側~手のひらの側面を紙にくっつけてスリスリすることに意識を向けること。

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↑この赤い部分をピッタリ紙にくっつけましょう。

側面からの動画も撮ってみましたが、小指の外側~手のひらの側面がピッタリと紙にくっついているのがお分かりかと思います。肘をリズミカルかつスピーディーに動かすことがコツです。


 


このトレーニングは、小指側に力を入れて紙スリスリをすることで、書く時に力が入る場所を変えて、字を書く時に本来の力を加える場所を覚えさせるのが目的です。

筆圧が強くて悩んでいた当教室の生徒さんは、このトレーニングを自宅で実践し、箸の持ち方も意識した結果、筆圧の強さが軽減され、長時間字を書いても疲れなくなったとのこと。

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親指・人差し指・中指に力が入った状態で字を書くと、筆圧が強くなってしまいます。間違った力のかけ方をしたまま字を書き続けると、ペンだこが出来る原因にも…。

字を書く時に意識するのは小指です!

ペンだこに悩んでいる方、字を書き続けられない方、ぜひお試しください。


当サイト一番人気の記事。正しいペンの持ち方を紹介しています。合わせてご参照ください。

指が痛くならない!正しいペンの持ち方とブレない線の引き方


90分で必ず美文字に!ご自分のお名前を書く1dayレッスン。
7月は6日(土)、14日(日)、28日(日)、31日(水)に開催!

書道教室〜ペン字・筆ペン1DAYレッスン〜

Twitter新企画「#名字に良く使われる漢字40選」は、こうして生まれた!

私は、Twitter、Facebook、Instagramをやっていますが、各SNSに同じ内容を投稿することも度々あります。

元々、各SNSで繋がっている人達が全く違う…ということもありますが、私の場合「いいね!」やRT、シェアが多いのは、以下のような内容。

Twitter趣味・地元ネタ
Facebook個人アカウント作品の写真やレッスンの様子
Facebookページ全体的に反応薄め
Instagram楷書・行書や作品の写真(特に海外)

SNSによる反応の違いは面白いんですが、それぞれの特徴をもっと上手く生かす方法はないだろうか…と常日頃から考えていました。

一方で、何か新しいことをしたい!という気持ちはむくむくと湧いていました。形にしたいなぁと思っていたのは以下の3つ。

①自分の名前を気軽に練習できる方法を提供したい!

ご祝儀袋へお名前を書くレッスンで、生徒さんが「この部分が苦手」と言っている字や、 名前の添削でつい「ココのバランス悪くて残念…」と思ってしまう字には、共通点があります。

そこで昨年
・名字に良く使われる漢字 40個
・男性の名前に良く使われる漢字 20個
・女性の名前に良く使われる漢字 20個

を選んでペン字のお手本を書き、バランスを崩しやすいポイントをまとめていましたが、レッスンで使うきっかけがないまま放置…。

②以前バルセロナでやったあの企画を復活させたい!

3年前にバルセロナへ一人旅をした時に、路上でやったこの企画。外国人の反応がとても良かったので、海外向けコンテンツとしていつか動画で復活させたいと思っていました。英語できないけど…。

でも、頭の中でぼんやり思ったまま、これも放置。

③YouTuberになりたい!

というと大げさですが、動画コンテンツを作ろうと思っていました。字を書く時は、形だけではなく、スピード感・リズム感も大事なので、書いている様子は画像よりも動画で見せた方が良いはずというのがその理由。

また、最近、お悩み解決の検索はGoogleよりもYouTubeという話も良く耳にしていました…で、先月1000円位のスマホスタンドを買ったのですが、 キレイに動画を撮る方法も分からんし、いきなりYouTubeはハードル高いかも…と、これも何となく放置。

と、何一つ実現できていない状態でした。

そんな時、Twitterのタイムラインに飛び込んできたのが、
かさこさん主催、Twitterフォロワー10万人のパーソナルトレーナー柴雅仁さんによるお話会。

かさこさんは、1000名超のリアル&オンラインサロン「好きを仕事にする大人塾=かさこ塾」を主宰。

柴さんのフォロワー10万人は数か月で増えたそうで、 フォロワーを買わずに(笑)短期間でここまで増やせるってどういうこと!?

これは何かヒントが得られるかもしれない!と、即申し込みました。

二人合わせてフォロワー13万人という最強コンビに、いくつかのコツを教えていただいたのですが、特に響いたのが

・定期的にお悩み解決のツイートをする
・Twitter映えする画面の見せ方をする
・動画を活用する


ということでした。

…これで私の悩みが全部解決する!!!

と思い、帰宅後すぐ、お話会で紹介されていたアプリで動画撮影&編集をして、柴さんのTwitterの見せ方を参考にしながら公開したツイートがこちら↓

https://twitter.com/metokihakuju/status/1131473506061901824

お二方がRTしてくださったおかげで動画は16,000回以上再生され、翌日から新企画をスタート。

今のところ1日1本ペースで動画を更新していますが、この1週間でフォロワーさんが6倍近く(400人→2300人)にまで増えております(驚)

急な展開で驚いていますが、温めていた企画がやっと日の目を見ました。
今の仕事を始めて3年。少しずつ蓄積してきたノウハウを大きく育てるきっかけが出来たことに本当に感謝しています。

かさこさん、柴さん、ありがとうございました!

只今Twitterで絶賛公開中!
#名字で良く使われる漢字40選
是非チェックしてみてください!

この後は
#男性の名前に良く使われる漢字20選
#女性の名前に良く使われる漢字20選

もちろんやります!

その後には、バルセロナのあの企画の復活も!?

私たちは、毎日「幸せ」な選択をしながら生活出来ているだろうか?

Facebookでお友達がシェアしているのを見て初めて知った、滋賀県にある障害者施設「やまなみ工房」。

スマホの画面を見ただけでも作品の熱量に圧倒され、先月は、アーツ千代田3331のアートフェアで作品を拝見し…。

昨日は、彼らの創作の様子や日常を追ったドキュメンタリー映画「地蔵とリビドー」の観賞会&トークショーで六本木へ。



表現を生業とする者として、また、放課後等デイサービスでの指導に関わる者として、作品が作られる過程やアーティスト(入所者)とスタッフとの関わり方が気になっていました。


映画で終始映し出されていた彼らは、無理なく自然な形で、アートを通じて自分自身を存分に幸福感で満たしているようでした。幸せそうな笑顔が印象的だったなぁ…。

お腹が空いたからご飯を食べる、用を足したいからトイレに行く…というように、創作作業がごくごく普通の生理現象の一つとして組み込まれている。

彼らにとって、表現することは生きるために必要不可欠なんだけど、のどから手が出るほど欲するものというよりは、空気のように「あって当然」という、とてもシンプルなものに捉えているように見えました。


映画が終わってからのトークショーでは、笠谷圭見監督と施設長の山下完和さんが登場。



世の中一般的な社会福祉のイメージとはかけ離れた、ロックバンドのボーカリストとギタリストによるトークショー的な雰囲気が漂っていますが、左側が笠谷監督で、右側が山下さん。

発言の一つ一つは、まさに風貌通り(!)ロックで、面白くて、力みがなくて、超!超!カッコ良かったです。

トークショーでは、アウトサイダーアートというジャンルが注目され、海外からも評価されている今、社会への貢献や還元という意味で、作品のマネタイズも重要なのでは?という質問も投げかけられていましたが、

自分の世界を作ること、一日を幸せに穏やかに過ごせるか…ということを常に考えているというお話をされていました。

彼らの熱量と緻密さにあふれる作品の数々は圧倒的なパワーを放っていて、今は海外のアート市場でも人気を博していますが、当の本人たちは完成した瞬間に全く興味がなくなるんだそう。

彼らは、周りの評判はどこ吹く風。
ただ作りたいから作る。それだけ。

モノづくりに対する最強の姿勢を見せつけられて、ただただ脱帽するばかりでした。


鎌江和美さんの作品「まさとさん」 施設長の山下さんを想う気持ちを表現している。


あぁ、私はいかに先入観や思い込みに翻弄されながら生活しているんだろう…。

表現するのにあたって、脱がなければならない鎧がまだまだたくさんあるじゃん?色んな出来事に対して、あるいは人に対して、余計なフィルターをかけすぎてない?前例や他人の価値観に捉われず物事をゼロベースで考えられてる?などなど…色んなことを考えさせられています。

ただ、考えることも重要だけど、考えすぎて「あれ、私何がしたかったんだっけ!?」と、本質を見失わないように。物事はシンプルに捉えよう。

・誰が何と言おうと、自分がやりたいことをやり続ける
・自分が高まることに集中する
・自分が常に幸せな方向に向かっているか、心の声を聞く

などなど、本当に多くの学びがありました。

一方で、やまなみ工房でライブをやった向井秀徳さんが、アーティストが「完成した作品に興味がなくなる」という事実を受けて、「好きな音楽をする…の先には「おねーちゃんにモテたい」がある」という類の発言にも納得。表現した先に何らかの欲求があるのは当然だと思う。それが表現のモチベーションだっていいじゃないか。人間だもの。

「アート」とか「福祉」とか「障害者」などという括りは関係なく、自分を表現するとは?という本質が見られるので、おすすめです。

上映スケジュールはこちら
関東は、渋谷のシアター・イメージフォーラムにて4月20日(土)から公開です。


会場で、山際正己さんの作品「正己地蔵」が販売されていたのですが、



たくさんのお地蔵さんの中から、二人お迎えしました。

一人だと寂しそうに見えたんだよね。二人いると何だか安心する(^_^)

【新元号】「令和」をペン字で美しく書く方法

5月1日から施行される新元号「令和」。

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近年は、公的書類などでも西暦表記が徐々に増えているとは言え、和暦表記が根強く残っているのも事実。

ここでいち早く「令和」の美しい書き方を覚えておきましょう。

ペン字で横書きにするとこういうイメージになります↓
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<令>
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・左右のはらいは、のびのびと書きましょう。
 (ひし形の上の線二本を書くイメージで)

・左はらいよりも右はらいを少し長めにした方が字が安定します。

・右はらいは、最後にはらう前に「一旦休む」のがポイントです。

・「人」の中に書く「、」+「マ」は、コンパクトに書きましょう。

ちなみに、4月1日の新元号発表時に菅官房長官が掲げていた筆書の「令」は(「一」+「卩」)と書いていましたが、通常の手書きの場合、(「、」+「マ」)で書かれることが多いです。

私は書き慣れている(「、」+「マ」)で書きましたが、(「一」+「卩」)でも問題ありません↓
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これは、どちらかが正しくてどちらかが間違っているということはありません。字体表現の許容範囲に関する詳細は、文化庁のサイトをご参照ください。


<和>
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・のぎへん(禾)の縦線を書く位置は、少し中心に寄せて、
 横画の2:1になるようにしましょう。

・のぎへん(禾)の右端は揃えましょう。

・「口」は、のぎへんの横画の少し下に、口の上の横画が来るように。
 字形は横長になるように書きましょう。

・「口」の縦画は、下に向かって少しすぼめるのがポイント。

・「口」の1画目は少し下を出す、3画目は少し右を出して書き終わると、
 スタイルが良くなります。


いかがでしたか?
新元号スタートにあたって、ぜひ参考になさってみてください。

毎月開催している
「90分で必ず美文字に!筆ペン・ペン字1dayレッスン」では、
ご希望の方には「令和」の書き方も直接指導いたします。

お申し込みはストアカのサイトからお願いいたします(^_^)

知識を入れるのは程々に~私がお酒の薀蓄やライブのセトリが覚えられない理由

私は、美味しいお酒を飲んだときに、その銘柄や薀蓄を覚えたりすることが苦手。楽しいライブに行ったときも、セトリを覚えていることはほとんどありません。

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↑仕事柄、「おー、この字面かっこいい!」という理由だけで書きました。他意はありません。

 

私の場合「いま目の前に起こっていることを五感にフルで感じる」ことに集中していると、だいたい語彙力って無くなっていくもので、あとでその出来事を振り返っても、

「あー、美味しかったなぁ」
「あー、楽しかったなぁ」
「あー、幸せだったなぁ」

という感覚しか残ってません。

でも、その感覚が残っていたら大満足なので、ワインや日本酒の銘柄とか産地とか味とか、ライブだったらどの順番でどの曲をやったか…とか、実際には覚えていません…というか覚える余力がありません。それほど私は器用じゃない。

(ワインの場合は、私が、教科書に出て来る哲学者や皇帝の区別がつかなくて世界史に挫折したくらいの「カタカナ」アレルギー持ちということに起因している可能性も大。)

物事の楽しみ方は人それぞれだと思うのですが、私の場合は、

自分はその場で楽しむことに全力を尽くす。
その場で(または後で)何か情報を補完したいときは、プロに委ねる。

知識を入れておくのに越したことはないこともあるだろうけど、頭がいっぱいになると、心から楽しむ余裕がどこかに行ってしまう気がする…というのも少しある。

そう。だから、撮影OKのライブに行ったとしても、実際には撮らないことが多いです。せっかく目の前に本人いるのに、何でファインダー越しで見ちゃってるんだろう、ここで肉眼で見なくてどうする…もったいない…と思ってしまったり。そもそも自分で撮ったものはクオリティも低いので、後で見た試しがない。

いくらスマホについているカメラの画質が上がったからとはいえ、プロのカメラマンが撮影した公式写真や映像は、その場の興奮や独特の空気感を蘇らせる力があるから、あとでSNSなどで写真や映像を見ると、その場の興奮や臨場感を見事に切り出していて感激したりするわけです。

 

また、お酒を飲む場合。
私は特定の銘柄の好みもない(というか何度聞いても覚えられない)ので、「甘い」「辛い」「スッキリ」「パンチが効いてる」くらいの選択肢から、その時の気分で組み合わせて頼みます。ここでも自分の語彙力のなさにへこむのだけど…。

こういうオーダーのしかたが正解かは分からないけど、そんな語彙力の中でも「これ美味しい!」というものを見つけられるのは楽しいし、繰り返し行ったお店で「これは、好き」「これは、あまり好きではない(もしくはどっちでもいい)」のストックがたまっていくと、こちらが好みを多くを語らずとも、お店の方が自分に合ったものを提供してくださったりする。

これぞプロ!とうなってしまうのです。本当にありがたいこと。

 

私のような仕事もそうだけど、あるジャンルに対して持っている知識や技術は基本的には一緒。でも、そこから先に何を見せられるかが、プロとしての腕の見せどころでもある。

だからこそ、提供する側は、日々の勉強は怠ってはいけないし、自分が活動するジャンル以外の分野の見聞や体験を積み重ねて、自分なりの色づけをしていく(=オリジナルを作る)必要があると思っています。

 

…が、これはあくまでも、自分が提供する側の話。

バーなんかで、

男「このワインはね、○○○産の×××で#%&$!*+@なんだよ」
女「わー、ステキっ!!(ハート)」

みたいに、男が悦に入っている場面を何度か見たことがあるけれど、(評論家やそれ相応の資格を持っていたり生業としている人以外は)ほんとに見ているこちらがツラい。

こういう会話の中で、その味が「好きかどうか」を語るのは全然気にならないんです。でも「知っているかどうか」の知識ひけらかし系は見ていて本当にツラい、イタい。

目の前にいるプロであるお店の人に失礼、お客さんがそれをやっちゃいかんよ、と。
こういう時こそ、プロであるマスターやバーテンさんなどと上手くコミュニケーションを取りながら、新しい情報を入れていく方が数段スマートだと思うんだけどなぁ。

あ、数ヶ月前には、大ヒット映画「ボヘミアン・ラプソディ」のおかげで「クイーン大好き」の年輩者が、映画を見てクイーンの音楽を聴くようになった若い子をマウンティングしている場面にも、飲み屋で何度か遭遇。

特に、年長者で自分の得意ジャンルを持っている人は、ついそうなりがちだから気をつけたい。自戒も込めて。

物事を知っているか(=知識)も大事だし、それによって楽しみが増えることも実際にあるけど、他の人から見聞きしたことや受け売りではなく、目の前で起きているその瞬間瞬間の体や心が躍る感覚も大事にしたい。自分が味わった体験だけが本当の情報だし、それにかなうものはないから。

「あの時のアレ、美味しかった!」
「ほら、ライブの終盤、あれ、ブワーッと来た!良かった!」

で、いいじゃないか。

ほとんどの会話を「アレ」とか「ソレ」で済ませようとするのは、加齢による現象の一つだというのも分かってるんですが(苦笑)
私がそんな発言をしている場面に出くわしたら「あー、この人幸せなんだな…」と、生温かく見守っていただけたら幸いです。

「MUST」ではなく「WANT」で動く

今日は、書道のはな*みち主催の「書道のお仕事説明会」に、ゲスト講師としてお招きいただき、今の仕事を始めた経緯、今のスタイルで仕事するためにどんな施策をしているか等々…お話してきました。

私は、書道を仕事にするのにあたり、当初から「レッスン」と「創作」両輪でやっていきたいという思いを抱いていましたが、今は特に以下の3つを意識しつつ、その両輪を動かしています。

1.好きなことからブレない(「MUST」ではなく「WANT」で動く)
2. 「書道」の枠の中でも、自分が心地よい仕事・得意な仕事へ絞り込んでいく
3.色んなところに面白がって種まきをする(各種SNS、リアル)

1.2.に関しては、ありがたいことに「こういう人に来てほしいなぁ」と思う方々が生徒さんとしていらっしゃっていますし、特に筆文字を書くお仕事では、就活時代に憧れていた業界の方とお仕事をする機会が得られるようになってきました。

3.に至っては、つい先日、Twitterでぽろっとしたツイートが、その日のうちに以下のニュースサイトに取り上げられるということもありました。

News Up  嵐と“オトナの思春期”NHK NEWS WEBより

Twitterの話に限らず「あさがおの種をまいたつもりなのに、ひまわりの花が咲いた!」というような、ビックリすることも日々の仕事ではままありますが、結果として自分にとっては全て良し!と思って対応しています。

正直なところ、私の現在地は、その両輪は競輪選手が漕ぐ自転車のようにビュンビュンにフル回転!というよりは、子供が補助輪なしでやっと自転車に乗れた!というイメージなので、「お前、まだまだ行けるやろ!」というジレンマも多々ありますが、道筋としてはこのままで大丈夫!という気持ちを持ちながら、日々精進しています。

そんな自分の現在地を確認する意味でも、今日の説明会はとても有意義なものでした。お招きくださった高宮先生、ありがとうございます。

説明会の様子は、主宰の高宮華子先生のブログで、詳細をご覧いただけます。

2月17日(日)の回は若干お席があるようなので、ご興味ある方はぜひエントリーを!

古希を迎えたジュリーは果敢に攻めまくっている

待ちに待ったジュリーの武道館ライブに行ってきました。

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アラフォーの私がなぜ2年前にジュリーにはまったのか、そのきっかけなどは過去のブログ記事をご覧いただくとして。

ジュリーのライブは、一昨年の東京国際フォーラムに続いて2度目。
前回のツアーは、デビュー50周年にちなんで「シングル50曲を1番だけ歌う」というコンセプトだったので、超新参者でも何とか曲についていけてたのですが。

今回は、事前に曲を予習しようにも「50年のジュリーの歴史の中から、何聞いたらいいんだ…」と少し途方に暮れ(日本史のテストのヤマをはるにも、時代も広すぎるし、どこから手を付けたら良いか分からない…みたいな感覚)、最終的には「ま、聞かなくても何とかなるだろう!」と吹っ切って、当日を迎えました。

実際にライブが初見という曲も結構あったのですが、ライブでありがちな「曲が分からないから楽しめない」なんてことは全くなく、予習不足の不安はただの杞憂でした。

全く衰えも見せず、何なら渋みが更に加わって、めっちゃカッコ良すぎる70歳のロッカー&エンターテイナーは見どころが盛りだくさん。

・リリース当時の楽曲のキーを変えてない
・斬新でド派手な衣装は、往年のジュリーのイメージそのまま
・縦横無尽にステージをまわり、たまにはぴょんと飛んだりもする
・プロンプターもイヤモニも使わない
・ライブの後半に向かって、声がどんどん伸びやかになっていく
・MCのテンポとセンスが絶妙、ドリフの番組で軽妙なコントをしていた頃を思い出させる
・ハッキリとした奥行きのある声で、初見の歌でも歌詞がすんなりと入ってくる

などなど、本当に感動と驚きの連続でした。

あの広い武道館で、ボーカル&ギターのみという超シンプルな構成をやり切れるミュージシャンって、そうはいないと思う。
劣化だとか太っただとか見た目をいろいろ言われるけど、海外でOVER70でもカッコよく活動しているエリック・クラプトンとか、ポール・マッカートニーのような土壌が、日本で育っていないのが残念。マジで。

MCでもご本人が「背伸びをせずにやれることだけをやる」と言っていたけれど、いくつになっても真の「今」の姿を晒し続ける姿勢を貫いてきたからこそ、あれだけのファンを魅了してきたのだろうなと。

往年のヒット曲を歌い続けて生きていくことも出来るだろうに、それをしない。常に「今」の自分を大事にしているから、古い曲もやらない、というのは、周囲から見たら愚直にも見えるのかもしれないし、色んな意味でメディアの格好のネタの対象になってしまうのかもしれないけど、古希を経ても成長・進化している姿は、やっていることの筋がピンと通った「漢(と書いてオトコと読む!)」だと思いました。

昔のように、TVへの露出度と人気が必ずしもイコールにならなくなっている今こそ、過去のイメージや栄光に阿ったりせず、独自の姿勢を貫いているジュリーのようなアーティストが強くなっていくような気がする。

当日の会場は満員。ネットでは、早速「関係者が4割」とかいう記事も出ていたけど、本当のところは知らないし興味もない。私は、生で見たジュリーにこの上なく満足したから、それでいーのだ。

曲のフリが分からなかったり、コーラスについていけなかったのをちょっと悔しいと思っている時点で、次のツアーに行くフラグが立ったな、これは。

※ライブ後に会場外に掲示されていたセットリストの横には、曲が収録されているCDのリストが。CDを買いたいときに参考になるから、バンドやミュージシャンは、みんなこれやったらいいと思う。

沢田研二,ジュリー,武道館,古希,OLD GUYS ROCK