【ペンは剣よりも強し】手書き文字で、人に幸せもダメージも与えられる

昨春から、書道のはな*みちで添削指導をさせていただいていますが、今月で添削人数が500名を超えました。

ペン字,書道教室

指導で感じたのは、ペン字の世界でも『ペンは剣よりも強し』。字で、人に良くも悪くも影響を与えることは、ビックリするくらい簡単です。

実際、1日あたりの添削件数が一緒でも、その日によってカラダに与える影響が著しく違います。ダメージがあった日は、添削後の福利厚生のビールが進みがち(苦笑)

「あー、この人は研修でやらされているんだろうなぁ」という投げやりの字
「とりあえず枠を埋めておけばいいんでしょ?」というやっつけの字

活字そっくりの書きぶりで、緊張感を与えてしまう字
形が多少整っていなくても、上達したいという心構えが見える字
「もっとこっちにおいで!」と声をかけたくなるほど、慎ましく控えめな字

毎回、筆跡を見ながら、皆さん、どんな心構えで課題に臨んだのだろう…と、書いたその人に思いを馳せます。
字の形よりも、気持ちに反応している部分がかなり大きいんです。

そんな、驚きと感動の連続の添削ですが、マナーとして、相手に心地良さを与えられる字を書ける人がもっと増えるように、これからも指導に精進いたします(^_^)

【縦書きを美しく見せるコツ】「しりうす」を伸びやかに書こう!

昨日は、書道教室「書工房しら珠」にてプライベートレッスン。
生徒さんは、都内でエステサロンを経営されていらっしゃる40代女性。

「お客様への暑中見舞いを筆文字で書きたい」との要望にお応えして、実用書の筆ペンレッスンを行いました。

普段、カルテでメモをとることが多いものの、筆ペンで字を書くのは、年に1度あるかどうか。のし袋への名前書き以外に、筆ペンを持つことはほとんどないとのこと。

使い慣れていない筆ペンで、いきなり葉書に書くのは、スポーツ選手がストレッチせずに試合に臨むようなもの。

なので、まずは筆慣らしをしてから、文章の練習です。

書道教室,筆ペン,習字,恵比寿,渋谷区,筆慣らし,美文字,暑中見舞い

縦書きの文章は、ある字を伸びやかに書くだけで、縦の流れが強調されて、文章の見栄えがグンと良くなります。

その字とは、

書道教室,筆ペン,習字,恵比寿,渋谷区,筆慣らし,美文字,暑中見舞い

「しりうす」

「縦線」が伸びやかに書けないと、文章の縦の流れが悪くなり、少し読みにくい印象を与えます。また「しりうす」の書き終わりの方向がまちまちな場合、字の印象も子供っぽくなりがちです。

書道教室,筆ペン,習字,恵比寿,渋谷区,筆慣らし,美文字,暑中見舞い書道教室,筆ペン,習字,恵比寿,渋谷区,筆慣らし,美文字,暑中見舞い

「しりうす」の書き終わりは、筆先を上や横に向けず、自分に引き寄せる(下に持っていく)ように意識してみましょう。
他が多少ブレていても、これらの字が書けたら、大丈夫!何とかなります。

お手本は、字典やかなの法帖を見ながら、生徒さんにイメージに近い字を選んでいただいた後で書きました。

90分のレッスンで、縦横の線の太さにもメリハリが出て、涼やかな筆文字が完成!

かもメールなどの官製はがきは、表面がツルツルしているので、筆ペンでの練習は、半紙よりもコピー用紙に書いた方が、本番に近い状態で練習が出来ます(^_^)

書道教室,筆ペン,習字,恵比寿,渋谷区,筆慣らし,美文字,暑中見舞い
↑お手本も、もちろんコピー用紙に

 
生徒さんは、

「筆の太さのコントロールが少しずつ出来るようになったので、毎日筋トレのように筆慣らしをして頑張ります。この後、暑中見舞いを出すのが楽しみです!」

と仰っていました。

プライベートレッスンは、お好きな場所でお好きな時間に、ご自分のペースで学べます。今回のお客様のような緊急事態(!)にも、対応しておりますので、字でお困りの方、お問い合わせください(^_^)

 

東京・恵比寿の書道教室「書工房しら珠」では、日常生活に生かせる「趣味・実用コース」や、
プライベートレッスン、グループレッスンなど、生活スタイルに応じて各種レッスンを取り揃えております。
コースの詳細はこちらをご覧ください。

書道教室〜料金〜